特許
J-GLOBAL ID:200903039574938910

複合型プレートヒートパイプ

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-224298
公開番号(公開出願番号):特開平10-038483
出願日: 1996年07月24日
公開日(公表日): 1998年02月13日
要約:
【要約】【目的】 プレートヒートパイプに優れた熱拡散性能及び温度均一化性能を付与すると共に、作動温度領域の拡大、低温又は小温度差における作動の高感度化、性能の姿勢依存性からの脱却等を図る。【構成】 エンボス加工により片面に突起形成された蛇行細管トンネルヒートパイプを備えたプレートヒートパイプの二枚を突起側を対向させ且つ細管群が交叉するようにエンボス頂部を突合わせ接合することにより、蛇行細管間隙の細溝により網目状交叉細管プレートヒートパイプを形成し、ヒートパイプ相互間の接触熱抵抗がゼロ状態に結合された複合型プレートヒートパイプを構成した。【効果】 交叉する蛇行細管型と網目状交叉細管型の特有の性能が相互に補完し合って目的の全てを達成させるものとなった。特に広い作動温度領域の全域に亙り微小熱入力や微小温度差でも優れた熱拡散性能及び温度均一化性能を発揮する従来例に無い機能が得られた。
請求項(抜粋):
基本的には作動液の顕熱による熱輸送(作動液の振動及び又は循環による熱輸送)を主たる熱輸送原理とする蛇行細管トンネルヒートパイプからなるプレートヒートパイプを第一の構成要素とし、基本的には作動液の潜熱による熱輸送(作動液の蒸気移動時の蒸発及び凝縮による熱輸送)を主たる熱輸送原理とする非蛇行の細管トンネルヒートパイプからなるヒートパイプを第二の構成要素とする、両構成要素が複合一体化されてなることを基本構成とする複合型プレートヒートパイプであって、第一の構成要素のプレートヒートパイプは、二枚の金属プレートが積層接合されたプレートの片側または両側のプレートには所定のパターン及び所定の断面形状のエンボス加工に依る蛇行細管トンネル空間が形成されてあり、この所定のパターンは成形目標とする蛇行細管トンネルヒートパイプの蛇行形状に一致するパターンであり、所定の断面形状はその両端角部に楔状突起空間を有する半円形状または楕円形状であり、この蛇行細管トンネル空間には所定の二相凝縮性作動液が封入されて、作動液の振動及び又は循環により熱量を輸送する、蛇行細管トンネルヒートパイプとして構成されてあるプレートヒートパイプであることを特徴とし、第二の構成要素のプレートヒートパイプは、二枚の上述の第一構成要素の積層接着の積層間隙に形成される作動液の蒸気移動時の蒸発及び凝縮により熱量を輸送するプレートヒートパイプであって、この第二構成要素の構成は、二枚の上述第一構成要素の蛇行細管トンネルパターンエンボス面が相互に対向せしめられ、かつ双方の蛇行細管トンネルパターンエンボスの直管部群が相互に交叉して網目状になるよう突合わせ配置されて、双方のエンボス直管部群が交叉接触する交点群において両第一構成要素は相互にろう接接合せしめられてあり、更に両第一構成要素を形成する積層プレートの蛇行細管トンネルパターンエンボスのパターン形成部分の外周に若干の間隙を残す両外周端縁は、絞り加工またはスペーサ介在等の手段が施されて相互に接触し積層され且つ相互に気密に溶接かろう接されて一体化されてあり、このようにして接合一体化された二枚の上述第一構成要素の接合部には、蛇行細管トンネルパターンエンボスの突出間隙に形成される細溝群が相互に交差結合することにより、相互に連通する交叉細管トンネル群の網目状空間を主体とする空間が形成されてあり、この空間には所定の二相凝縮性作動液が封入されて、プレートヒートパイプとして構成されてある構成であることを特徴とし、上述の如き第一及び第二の構成要素プレートヒートパイプが上述の如く一体化され、全体として相互に補完しあって作動する薄形プレートヒートパイプとして構成されてあることを特徴とする複合型プレートヒートパイプ。
IPC (4件):
F28D 15/02 ,  F28D 15/02 101 ,  F28D 15/02 102 ,  F28D 15/02 106
FI (4件):
F28D 15/02 L ,  F28D 15/02 101 M ,  F28D 15/02 102 A ,  F28D 15/02 106 G
引用特許:
審査官引用 (7件)
  • 特開平4-366394
  • 特開昭57-002987
  • プレート形ヒートパイプ
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-241918   出願人:アクトロニクス株式会社, 赤地久輝
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