特許
J-GLOBAL ID:200903039698839693

アドホックネットワークにおけるデータパケット転送方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-090405
公開番号(公開出願番号):特開平11-289349
出願日: 1998年04月02日
公開日(公表日): 1999年10月19日
要約:
【要約】【課題】 無線端末が中継端末の無線通信可能範囲間を移動した場合に、発信端末から無線端末までのルートを確保する処理を不要とし、かつ、ネットワークリソースにかかる負荷を軽減すること。【解決手段】 (a)が従来技術、(b)が本願発明である。宛先端末Bが中継端末Yの無線通信可能範囲内に現れると、中継端末Yは、宛先端末Bから送信されてきた制御パケットの内容を認識する。宛先端末Bが受信しようとしているデータパケットと宛先端未Cの受信データパケットとが同じであれば、中継端末Yは、宛先端末Bが移動中に受信できなかったデータパケットを、宛先端末Cに要求し、宛先端末Cから受信したデータパケットを、宛先端末Bへ送信する。
請求項(抜粋):
データパケットの送信、受信及び中継の全ての機能をそれぞれが備える少なくとも3つの無線端末を利用し、データパケットの送信元となる無線端末、データパケットの送信先となる無線端末及びデータパケットを中継する無線端末をそれぞれ発信端末,宛先端末及び中継端末とし、前記発信端末と宛先端末との間で直接通信できない場合には、1つ以上の前記中継端末を利用する通信ルートを特定し、特定された通信ルートを利用してデータパケットを転送するアドホックネットワークのデータパケット転送方法において、前記中継端末により複数宛先端末に前記データパケットを中継するマルチキャスト通信を行う際に、第1宛先端末が該中継端末から送信されるデータパケットを受信することのできない距離に移動し、第2宛先端末が現れたことを認識し、第1宛先端末に前記発信端末からのデータパケットを中継するため、制御パケットと呼ばれる、前記発信端末から該宛先端未までの前記中継端末によるルートを確保するためのパケットを第2宛先端末に送信し、該制御パケットには、前記発信端末に固有の識別子である発信端末識別子と、該制御パケットを送信した端末が既に受信したデータパケット各々に固有の連続する識別子である既受信パケット識別子とが記述されており、該制御パケット中の前記発信端末識別子により、第2宛先端末が既に受信したデータパケットの発信元である発信端末に固有の識別子と、第1宛先端末の該制御パケット中に記述されている発信端末に固有の識別子とが同じであるかどうかを判断し、同じであると認識すると、第2宛先端末は第1宛先端末に対して発信端末より送信される前記データパケットを送信する前記中継端末として中継を行うが、該制御バケット中の前記既受信パケット識別子により、第1宛先端末が既に受信した前記データパケットと第2宛先端末が既に受信した前記データパケットとを比べ、第2宛先端末が保持している前記データパケットで第1宛先端末が保持していない前記データパケットが存在するかどうかを判断し、不足しているデータパケットが存在することを認識すると、第1宛先端末に必要なデータパケットを第2宛先端末は送信することを特徴とするデータパケット転送方法。

前のページに戻る