特許
J-GLOBAL ID:200903039810263279
再装填可能な自動インジェクタ
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
朝倉 勝三
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-531462
公開番号(公開出願番号):特表平11-503637
出願日: 1996年04月17日
公開日(公表日): 1999年03月30日
要約:
【要約】注射器(3)を受け入れるように設計されたハウジング部分(1,101)及びカバー部分(2,102)を包含し、注射器(3)内に収容された物質を自動的に注入する注入装置を組み入れた自動インジェクタであって、注射器(3)のプランジャと協働する下方部分(21c)及び上方部分(21b)を備え、作動準備完了位置と行程終了位置との間を、前記作動準備完了位置で圧縮される駆動スプリング(22)の作用のもとで移動するように設けられたピストン(21)と、ピストン(21)をその作動準備完了位置に保持するブロッキング位置と、ピストン(21)を解放する解放位置との間を移動するように設けられ、駆動部材によってそのブロッキング位置から解放されるトリガ手段(19)とを包含する再装填可能な自動インジェクタにおいて、更に、自動インジェクタの前記カバー部分(2,102)の開閉操作により駆動されるようになっていて、自動注入装置を再び作動準備完了状態にさせる再作動準備手段を包含することを特徴とする再装填可能な自動インジェクタ。
請求項(抜粋):
1 注射器(3)を受け入れるように設計されたハウジング部分(1,101)及びカバー部分(2,102)を包含し、注射器(3)内に収容された物質を自動的に注入する注入装置を組み入れた自動インジェクタであって、 注射器(3)のプランジャと協働する下方部分(21c)及び上方部分(21b)を備え、作動準備完了位置と行程終了位置との間を、前記作動準備完了位置で圧縮される駆動スプリング(22)の作用のもとで移動するように設けられたピストン(21)と、 ピストン(21)をその作動準備完了位置に保持するブロッキング位置と、ピストン(21)を解放する解放位置との間を移動するように設けられ、駆動部材によってそのブロッキング位置から解放されるトリガ手段(19)とを包含する再装填可能な自動インジェクタにおいて、更に、自動インジェクタの前記カバー部分(2,102)の開閉操作により駆動されるようになっていて、自動注入装置を再び作動準備完了状態にさせる再作動準備手段を包含することを特徴とする再装着可能な自動インジェクタ。2 請求項1記載の自動インジェクタにおいて、制御スリーブ(17)が、トリガ手段(19)をそのブロッキング位置にしてピストン(21)をその作動準備完了位置に保持するロック位置と、ピストン(21)を解放する解放位置に前記トリガ手段(19)をもたらすロック解除位置との間を移動するように設けられ、スプリング(18)によってそのロック位置に向けて押圧され、前記駆動部材によってそのロック解除位置へ付勢されることを特徴とする自動インジェクタ。3 請求項2記載の自動インジェクタにおいて、前記トリガ手段(19)が弾性を有し、ピストン(21)の上方部分(21b)とは内側部(20a)でまた制御スリーブ(17)とは外側部(20b)で協働する相互作用要素(20)を設けており、前記トリガ手段(19)がピストン(21)を解放するその解放位置にあるときに前記相互作用要素(20)が前記制御スリーブ(17)をロック解除位置に保持し、ピストン(21)の上方部分(21b)が小径部分(21a)を含んでおり、ピストン(21)がその作動準備完了位置にあるときにこの小径部分(21a)が前記相互作用要素(20)と協働して、前記弾性トリガ手段(19)が前記ピストン(21)をブロックするブロッキング位置を取り、それにより同時に前記制御スリーブ(17)を解放して、この制御スリーブが前記弾性トリガ手段(19)の前記相互作用要素(20)のまわりに係合されることでそのロック位置を取り、それにより前記トリガ手段がピストン(21)を解放するその解放位置に戻るのを阻止して、ピストン(21)がその作動準備完了位置にブロックされることを特徴とする自動インジェクタ。4 請求項3記載の自動インジェクタにおいて、ピストン(21)の上方部分(21b)が中空管状シリンダ(23)を備え、この中空管状シリンダの外面が前記弾性トリガ手段(19)の前記相互作用要素(20)と協働し、注射器に近い前記管状シリンダ(23)の端部がピストン(21)の小径部分(21a)を形成する切頭円錐形部分を設けており、前記管状シリンダ(23)がピストン(21)を駆動する前記スプリング(22)の一端部を収容し、前記スプリング(22)の他端部が自動インジェクタのハウジングに固定されていて、自動インジェクタのカバー部分(2,102)の開閉時にピストン(21)の前記管状シリンダ(23)が前記弾性トリガ手段(19)の内部を摺動してスプリング(22)を携行し、ピストン(21)の小径部分(21a)が相互作用要素(20)と協働してピストン(21)をその作動準備完了位置にブロックするまでスプリング(22)が圧縮されることを特徴とする自動インジェクタ。5 請求項4記載の自動インジェクタにおいて、前記トリガ手段(19)が少なくともひとつの弾性タブの形で作られる共に、前記相互作用要素(20)が前記弾性タブ(19)の自由端部に配置された突起の形で作られ、前記制御スリーブ(17)がそのロック解除位置へ付勢されたときは常に前記少なくともひとつの弾性タブ(19)がそのピストン解放位置にもたらされ、前記相互作用要素(20)が前記ピストン(21)の前記小径部分(21a)と協働するときは常に前記少なくともひとつの弾性タブ(19)が前記制御スリーブ(17)によって発揮される力の作用のもとでそのピストンブロッキング位置にもたらされることを特徴とする自動インジェクタ。6 請求項4記載の自動インジェクタにおいて、前記弾性トリガ手段(19)が分割リング(20)から成り、制御スリーブ(17)がそのロック解除位置へ付勢されたときは常にこの分割リングがそのピストン解放位置を取り、この割りリングが前記ピストン(21)の小径部分(21a)と協働するときは常に該リングがピストンブロッキング位置を取ることを特徴とする自動インジェクタ。7 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の自動インジェクタにおいて、カバー部分(102)がハウジング部分(101)に取付けることによりこのハウジング部分と相互に嵌合し、注射器内に収容された物質を自動的に注入する注入装置がカバー部分(102)内に配置され、前記ハウジング部分(101)をもつ前記カバー部分(102)が閉じられる際に前記ピストン(21)をその作動準備完了位置にもたらすとともに前記トリガ手段(19)をそのブロッキング位置にもたらすことを特徴とする自動インジェクタ。8 請求項7記載の自動インジェクタにおいて、前記カバー部分(102)と前記ハウジング部分(101)が全体的に円筒形状であり、全体的にカバー部分(102)が前記ハウジング部分(101)と軸方向に相互に嵌合し、前記ハウジング部分(101)が前記再作動準備手段を含み、この再作動準備手段が、前記カバー部分(102)を前記ハウジング部分(101)上に軸方向に嵌合する際にピストンに固定された少なくともひとつの要素(125)と協働して前記ピストン(21)をその作動準備完了位置にもたらすコッキング部材(150)を包含することを特徴とする自動インジェクタ。9 請求項8記載の自動インジェクタにおいて、前記ピストン(21)がカバー部分(102)内の固定スリーブ(126)の内部を摺動し、前記固定スリーブ(126)が、ピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)を前記固定スリーブ(126)から半径方向外方に突出できるようにする少なくともひとつの軸方向スロット(127)を設けており、ハウジング部分(101)内の前記コッキング部材(150)がカバー部分(102)をハウジング部分(101)上に嵌合する際に前記固定スリーブ(126)のまわりに係合して、ピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)をその作動準備完了位置にもたらすことを特徴とする自動インジェクタ。10 請求項9記載の自動インジェクタにおいて、前記コッキング部材(150)が円筒形であり、ピストン(21)をその作動準備完了位置からその行程終了位置まで移動させる一方で、ピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)を前記コッキング部材(150)に対して摺動できるように少なくともひとつの軸方向スロット(156)を設けており、コッキング部材がピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)と協働して前記ピストン(21)を作動準備完了状態にさせる作動準備角度位置と、コッキング部材(150)内の前記少なくともひとつの軸方向スロット(156)がピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)に対向して配置される解放角度位置との間で、前記固定スリーブ(126)を中心として前記コッキング部材(150)を回転できるようにしたことを特徴とする自動インジェクタ。11 請求項10記載の自動インジェクタにおいて、前記ハウジング部分(101)が、注射器(3)の針(4)を覆う休止位置と、注入装置を駆動する駆動部材として働く駆動位置との間で、前記コッキング部材(150)に対して軸方向に摺動するように設けられた管(5)を含み、注射器から離れたその端部(5a)が、注入装置をトリガするトリガ手段(19)を解放し、前記管(5)が、前記コッキング部材がその作動準備角度位置にあるときに管(5)が前記コッキング部材(150)上を軸方向に変位するのを防止するとともに、コッキング部材(150)がその解放角度位置にあるときに前記管がこのコッキング部材上を軸方向に変位できるようにするブロッキング手段(160)を設けていることを特徴とする自動インジェクタ。12 請求項11記載の自動インジェクタにおいて、管(5)上の前記ブロッキング手段が、前記管(5)から外方に突出する弾性ブロッキングフィンガ(160)の形で作られ、前記管(5)がこの管から外方に突出する当接フィンガ(170)をさらに含み、この当接フィンガが、コッキング部材(150)がその解放角度位置にあるときにだけハウジング部分(101)をカバー部分(102)から分離できるようにすることを特徴とする自動インジェクタ。13 請求項12記載の自動インジェクタにおいて、カバー部分(102)が、前記管のまわりに嵌合することによりハウジング部分(101)の管(5)と相互に嵌合する円筒形外側ケーシング(103)を含み、前記外側ケーシング(103)の内径が前記管(5)の外径と略同一であって、前記管と相互に嵌合している前記ケーシングが前記弾性ブロッキングフィンガ(160)を内方に押圧してコッキング部材(150)に対して管(5)が軸方向に変位されるのを防止し、ケーシング(103)の開放端部が前記弾性ブロッキングフィンガ(160)を挿入するための挿入切欠き(165)を設けており、カバー部分(102)がハウジング部分(101)と相互に嵌合されたときにコッキング部材(150)をその作動準備角度位置に位置させるように前記切欠き(165)が円周方向に配置され、ケーシング(103)の内面が前記開放端部まで延びる少なくともひとつの軸方向溝(175)を設けており、前記コッキング部材(150)がその解放角度位置にあるときに前記弾性ブロッキングフィンガ(160)を前記少なくともひとつの軸方向溝(175)内に進入させるように前記少なくともひとつの軸方向溝(175)が前記切欠き(165)に対して角度的にオフセットされていることを特徴とする自動インジェクタ。14 請求項13記載の自動インジェクタにおいて、ピストンに固定された前記少なくともひとつの要素(125)と協働する端部の近傍における前記コッキング部材(150)の内面が、ピストン(21)が作動準備完了状態にされた後に固定スリーブ(126)に設けた相補形円周リブ(155b)上に解放可能にスナップ係合される固定円周溝(155a)を設けており、自動インジェクタが駆動される前後に前記固定溝及びリブ(155a,b)がハウジング部分(101)をカバー部分(102)に解放可能に固着するが、自動インジェクタが駆動されている間には前記固定溝及びリブがハウジング部分(101)をカバー部分(102)に解放不能に固定し、前記管(5)がその駆動位置にあるときに管(5)の端部(5a)が前記溝を前記リブ上にブロックすることを特徴とする自動インジェクタ。15 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の自動インジェクタにおいて、ハウジング(1)に固着されたままで注射器を覆わない開放位置と閉鎖位置との間で摺動するように設けられたカバー(2)包含し、自動注入装置のピストン(21)がハウジング(1)の前記カバー(2)に連結され、前記カバーが前記ピストン(21)をその作動準備完了位置に又前記トリガ手段(19)をそのブロッキング位置にもたらすように完全に開放されることを特徴とする自動インジェクタ。16 請求項15記載の自動インジェクタにおいて、前記再作動準備手段が、ピストン(21)の上方部分(21b)に固着された内方ロッド(52)と外方管(51)から成る伸縮要素(50)を包含し、前記ロッド(52)がピストン(21)の作動準備完了位置と行程終了位置にそれぞれ対応する2つの当接位置の間で前記管(51)の内部を摺動するように設けられ、前記ロッド(52)がスプリング(22)によってピストン(21)の前記作動準備完了位置に向けて押圧され、前記外方管(51)がカバー(2)と固定結合され、カバー(2)の開放の間このカバーと一緒に摺動することを特徴とする自動インジェクタ。17 請求項16記載の自動インジェクタにおいて、外方管(51)が注射器から離れたその端部を介してカバー(2)に固定され、その反対側端部に当接部形成保持手段(55)を設けており、この当接部形成保持手段が注射器から離れた内方ロッド(52)の端部に配置された相補手段(56)と協働して、ピストン(21)の行程終了位置を限定し、外方管(51)から内方ロッド(52)が分離されるのを防止し且つカバー(2)を開放する際に注入装置を作動準備完了状態にできるようにして前記ロッド(52)を軸方向に摺動させ、トリガ手段(19)がそのブロッキング位置を取るまでピストンがスプリング(22)を圧縮することによってその作動準備完了位置に戻され、前記制御スリーブ(17)がそのロック位置を取ることを特徴とする自動インジェクタ。18 請求項17記載の自動インジェクタにおいて、前記外方管(51)上の前記保持手段が管内へ突出する環状突出部(55)の形で作られる共に、前記ロッド(52)上の前記相補手段が前記ロッドから外方に突出する環状隆起部(56)の形で作られ、このロッドの外方隆起部(56)が前記管上の内方突出部(55)と協働するまで前記ロッドを前記管内で摺動させることができることを特徴とする自動インジェクタ。19 請求項1ないし18のいずれか一1項に記載の自動インジェクタにおいて、カバー部分(2,102)が開放されているときに前記注射器(3)を自動インジェクタのハウジング部分(1,101)の僅かに外部に押圧するように弾性部材(30)が設けられていることを特徴とする自動インジェクタ。
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