特許
J-GLOBAL ID:200903039983589625
作業車の走行変速構造
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
北村 修
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-049422
公開番号(公開出願番号):特開平8-244488
出願日: 1995年03月09日
公開日(公表日): 1996年09月24日
要約:
【要約】【目的】 多板油圧式の変速クラッチ型式の走行用の変速装置を装備した作業車の走行変速構造において、機体に掛かる負荷の大小に関係なく変速装置の変速操作が滑らかに行われるように構成する。【構成】 エンジン1からの動力を主クラッチ5,6、変速クラッチ型式の変速装置10及び油圧クラッチ26,27に伝達し、変速指令に基づいて変速装置10の変速操作を行うと同時に、油圧クラッチ26,27の作動圧を所定低圧まで減圧操作し再び漸次的に上昇操作する。現在のエンジン1の回転数と無負荷時の回転数との差が大きいほど、油圧クラッチ26,27の所定低圧を高圧側に設定変更する。アクセルが急操作された場合には、無負荷時の回転数を低い値に抑えて算出する。
請求項(抜粋):
エンジン(1)からの動力を主クラッチ(5),(6)、変速装置(10)及び多板式の油圧クラッチ(26),(27)にこの順序で伝達し変速操作して、下手側の走行装置(14),(19)に伝達するように構成し、前記変速装置(10)を、複数個の多板油圧式の変速クラッチ(21),(22),(23),(24)を並列的に配置し、前記複数の変速クラッチ(21),(22),(23),(24)のうちの一つに作動油を供給して伝動側に操作することにより変速操作する型式に構成して、前記変速装置(10)の各変速クラッチ(21),(22),(23),(24)に作動油の給排操作を行う制御弁(31b),(32b),(33b),(34b)と、前記変速装置(10)の下手側の油圧クラッチ(26),(27)に作動油を供給してこれを伝動側に操作する制御弁(38),(39)と、人為的な操作に基づいて前記変速装置(10)用の変速指令を発信する変速操作具(61),(62)とを備え、前記変速操作具(61),(62)からの変速指令に基づいて、前記変速指令の発信前から作動油の供給側に操作されている変速装置(10)の制御弁(31b),(32b),(33b),(34b)を排油側に操作し、前記変速指令に対応する変速装置(10)の制御弁(31b),(32b),(33b),(34b)を作動油の供給側に操作する第1制御手段と、前記変速操作具(61),(62)からの変速指令に基づいて、前記変速装置(10)の下手側の油圧クラッチ(26),(27)の制御弁(38),(39)を作動油の排油側に操作して、前記油圧クラッチ(26),(27)の作動圧を所定低圧(P3)にまで減圧操作し、前記油圧クラッチ(26),(27)の制御弁(38),(39)を再び作動油の供給側に漸次的に操作する第2制御手段とを備えると共に、前記エンジン(1)の回転数を検出する回転数センサー(72)と、前記エンジン(1)のアクセル位置を人為的に変更操作するアクセル操作具(69)と、前記エンジン(1)のアクセル位置を検出するアクセルセンサー(70)と、前記アクセルセンサー(70)の検出値が設定変化率(D3)よりも大きい変化率(D)で変化し始めると、前記アクセルセンサー(70)の検出値に対応したエンジン(1)の無負荷時の回転数(N1)を、前記アクセルセンサー(70)の検出値の変化率(D)よりも小さい変化率(D1),(D2)の値として算出する演算手段と、前記演算手段により算出されたエンジン(1)の無負荷時の回転数(N1)と、前記回転数センサー(72)により検出された現在のエンジン(1)の回転数(N2)との差(N3)を検出する検出手段とを備え、前記検出手段で検出される回転数の差(N3)が大きくなるほど、前記第2制御手段により減圧操作される前記変速装置(10)の下手側の油圧クラッチ(26),(27)の所定低圧(P3)を、高圧側に設定変更する第3制御手段を備えてある作業車の走行変速構造。
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