特許
J-GLOBAL ID:200903040017024423

高温処理炉からの重金属含有飛灰の湿式処理方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 丸岡 政彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-138630
公開番号(公開出願番号):特開平8-309313
出願日: 1995年05月12日
公開日(公表日): 1996年11月26日
要約:
【要約】【目的】 都市ごみ等を処理する焼却炉等の高温処理炉から生じる飛灰中に含まれる重金属分を一連の湿式処理によって金属の種類ごとに濃縮し、それぞれを非鉄製錬用原料として使用できる程度の濃縮体として回収する方法を提供すること。【構成】 飛灰をpH3以下に維持した浸出槽で硫酸浸出した後、固液分離し、残渣中に鉛を濃縮する。濾液にはアルカリ剤を加えてpH3〜5まで中和して晶出物を濾別して珪素、アルミニウムなどを残渣中に濃縮除去し、濾液にはさらにアルカリ剤を加えてpH7以上に中和すると共に硫化剤を加えて重金属分を全て沈殿させた後濾過し、残渣中に亜鉛を主とする重金属分を濃縮する。低品位の飛灰を処理する場合には浸出pHを3〜6とし最初の工程で得られた残渣を高温処理炉に繰り返して鉛分が濃縮されるようにし、濾液はいったんpH3〜5で止めることなく直ちにpH7以上に中和し硫化剤を加えて液中の重金属分を全量沈殿させて濾別する。
請求項(抜粋):
高温処理炉から得た飛灰を鉱酸を含む水でpH3以下に調整しながら浸出した後濾過して鉛精練原料として使用できる残渣と亜鉛分の多い濾液とを得る第1工程;上記第1工程濾液にアルカリ剤を添加してpH3〜5に調整して生成する珪素主体の晶出物を濾過分離して精製された濾液を得る第2工程;次いで得られた第2工程濾液にアルカリ剤を添加して、亜鉛、銅を主体とする重金属の水酸化物を沈殿させると共に、更に硫化剤を添加して水酸化物にならなかった残りの重金属分を硫化物として沈殿させ、これらの混成澱物を濾別して亜鉛製錬原料として使用できる亜鉛系澱物と実質上重金属を含まない濾液とを得る第3工程;からなることを特徴とする高温処理炉からの重金属含有飛灰の湿式処理方法。
IPC (2件):
B09B 3/00 ,  B09B 3/00 ZAB
FI (2件):
B09B 3/00 304 G ,  B09B 3/00 ZAB
引用特許:
審査官引用 (2件)

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