特許
J-GLOBAL ID:200903040255376559

環状尿素誘導体、これらの化合物を含む医薬組成物及びそれらの調製方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 稔 (外6名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-507030
公開番号(公開出願番号):特表平10-504298
出願日: 1995年08月16日
公開日(公表日): 1998年04月28日
要約:
【要約】一般式(I)(式中、R1〜R9、Ra、Rb、A、D、E及びFは請求の範囲第1項に示された定義を有する)を有する環状尿素誘導体、それらの互変異性体、それらの混合物を含むそれらの立体異性体及び無機または有機の酸または塩基とのそれらの塩、特にそれらの生理学上許される塩は、有益な薬理学的性質及びその他の性質、好ましくは凝集抑制効果を有する。また、前記化合物を含む医薬品、それらの使用及びその製造方法が開示される。
請求項(抜粋):
一般式の環状尿素誘導体並びにこれらの互変異性体、立体異性体及びこれらの塩。{式中、下記の条件(i)〜(vi)の少なくとも一つが満足されることを条件として、 i)Aはモノ-またはジ-アルキル置換直鎖C2-3アルキレン基(メチレン基が必要によりカルボニル基により置換されていてもよい)を表し、またはAは-CH=N-基(その水素原子がアルキル基により置換されている)を表し、 ii) 基R1〜R8の少なくとも一つは水素原子を表さず、 iii)R9はシクロプロピル基、アリール基により置換されたC3-6アルケニル基、もしくは必要によりアリール基により置換されていてもよいC3-6アルキニル基を表し、またはR9はアルキル部分中に1〜3個の炭素原子を有するヘテロアリールアルキル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、アルキル基(これはアルコキシ基、シアノ基、アミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、N-アルキル-アルキルカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基またはN-アルキル-アルキルスルホニルアミノ基により置換されている)を表し、またはR9はカルボキシ基もしくはアルコキシカルボニル基により置換されたC2-4アルキル基を表し、またはR9はヒドロキシ基により置換されたC3-4アルキル基を表し、 iv) Dは必要によりモノ-またはジ-アルキル置換されていてもよいC5-7シクロアルキレン基を表し、>CH-単位は窒素原子により置換されており、更に上記5員〜7員環中で、窒素原子に隣接するメチレン基は必要によりカルボニル基により置換されていてもよく、 v)Eは-CONH-アルキレン基、-CON(アルキル)-アルキレン基、-NHCO-アルキレン基または-N(アルキル)CO- アルキレン基を表し、上記基中のアルキレン部分は必要により1個もしくは2個のアルキル基またはアリール基もしくはヘテロアリール基により置換されていてもよく、またはEは-N(R14)-アルキレン基を表し、そのアルキレン部分は1個もしくは2個のC1-6アルキル基、C2-4アルケニル基もしくはC2-4アルキニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アリール基もしくはヘテロアリール基、C1-6アルコキシ基もしくはC1-6アルキルアミノ基、合計2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミノ基またはHNR13基もしくはN-アルキル-NR13基により更に置換されていてもよく、また vi) Raは水素原子を表さない、 Aは直鎖C2-3アルキレン基またはC2-3アルケニレン基(これらは1個もしくは2個のアルキル基またはトリフルオロメチル基、アリール基もしくはアリールアルキル基により更に置換されていてもよく、更に、メチレン基はカルボニル基により置換されていてもよい)、 C5-7-1,2-シクロアルキレン基またはC5-7-1,2-シクロアルケニレン基(これらは1個もしくは2個のアルキル基により置換されていてもよい)、 1,2-アリーレン基、 -CO-NH- 基または-NH-CO- 基(夫々の場合の水素はアルキル基、アリール基もしくはアリールアルキル基により置換されていてもよい)、または-CH=N-基もしくは-N=CH-基(夫々の場合の水素原子はアルキル基、トリフルオロメチル基、アリール基またはアリールアルキル基により置換されていてもよい)を表し、 Ra及びRb(これらは同じであってもよく、また異なっていてもよい)は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子、またはアルキル基、トリフルオロメチル基、アルコキシ基もしくはシアノ基を表し、 R1及びR3は夫々互いに独立に水素原子またはアルキル基、アリール基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、シアノ基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基またはジアルキルアミノカルボニル基を表し、かつ R2、R4、R6及びR8は夫々互いに独立に水素原子またはアルキル基を表し、または R1と一緒にR2またはR3と一緒にR4は酸素原子を表し、 R5及びR7は互いに独立に水素原子またはアルキル基、アリール基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、アミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基またはジアルキルアミノカルボニル基を表し、 R9は水素原子、C1-8アルキル基、C3-7シクロアルキル基、シクロアルキル部分中に3〜7個の炭素原子及びアルキル部分中に1〜3個の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル基、必要によりアリール置換されていてもよいC3-6アルケニル基(そのアルケニル基はビニル部分を介して窒素原子に連結されていなくてもよい)、必要によりアリール置換されていてもよいC3-6アルキニル基(そのアルキニル基はエチニル部分を介して窒素原子に連結されていなくてもよい)、夫々アルキル部分中に1〜3個の炭素原子を有するアリールアルキル基またはヘテロアリールアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、ジアルキルアミノアルキル基、アルキルカルボニルアミノアルキル基、N-アルキル-アルキルカルボニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、N-アルキル-アルキルスルホニルアミノアルキル基、シアノアルキル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アミノカルボニルアルキル基、N-アルキルアミノカルボニルアルキル基、N,N-ジアルキル-アミノカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニル基、アリールメチルオキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、もしくはアミジノ基またはR10CO-O-(R11CR12)-O-CO- 基(式中、 R10はC1-8アルキル基、C5-7シクロアルキル基、アリール基またはアルキル部分中に1〜3個の炭素原子を有するアリールアルキル基を表し、 R11は水素原子、アルキル基、C5-7シクロアルキル基またはアリール基を表し、かつ R12は水素原子またはアルキル基を表す)を表し、 Dはアルキレン基、 アリーレン基、 必要により1個または2個のアルキル基により置換されていてもよいC4-7シクロアルキレン基、または 必要によりモノ-またはジ-アルキル置換されていてもよいC5-7シクロアルキレン基(>CH-単位は窒素原子により置換されており、その環窒素原子は基Eの炭素原子に結合されており、更に上記5員〜7員環中、窒素原子に隣接するメチレン基はカルボニル基により置換されていてもよい)を表し、 EはC1-6アルキレン基[これは1個もしくは2個のC1-6アルキル基、C2-4アルケニル基もしくはC2-4アルキニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アリール基もしくはヘテロアリール基、C1-6アルコキシ基もしくはC1-6アルキルアミノ基、合計2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミノ基、またはHNR13-基もしくはN-アルキル-NR13-基(式中、 R13は夫々アルキル部分中に1〜6個の炭素原子を有するアルキルカルボニル基もしくはアルキルスルホニル基、合計2〜5個の炭素原子を有するアルキルオキシカルボニル基、夫々シクロアルキル部分中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキルカルボニル基もしくはシクロアルキルスルホニル基、アリールアルキルカルボニル基、アリールアルキルスルホニル基、アリールアルコキシカルボニル基、アリールカルボニル基またはアリールスルホニル基を表す)により置換されていてもよい]を表し、または Eは基Wを介して基Dに結合されたアルキレン基[式中、Wは酸素原子もしくは硫黄原子、またはスルフィニル基、スルホニル基もしくは-NR14-基(式中、 R14は水素原子、アルキル基、夫々シクロアルキル部分中に3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、シクロアルキルカルボニル基もしくはシクロアルキルスルホニル基、またはアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基、ヘテロアリールアルキル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールカルボニル基、ヘテロアリールカルボニル基、アリールスルホニル基、もしくはヘテロアリールスルホニル基を表す)を表し、かつそのアルキレン基は更に1個もしくは2個のC1-6アルキル基、夫々2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基もしくはアルキニル基、ヒドロキシ基、アミノ基、アリール基もしくはヘテロアリール基、夫々1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基もしくはアルキルアミノ基、合計2〜8個の炭素原子を有するジアルキルアミノ基、またはHNR13-基もしくはN-アルキル-NR13- 基により置換されていてもよく、その付加的な置換基のヘテロ原子は少なくとも2個の炭素原子だけ基Wのヘテロ原子から分離されており、かつR13は先に定義されたとおりである]を表し、または Eは-CONH-アルキレン基、-CON(アルキル)-アルキレン基、-NHCO-アルキレン基または-N(アルキル)CO- アルキレン基(上記の基のアルキレン部分は夫々の場合に1個もしくは2個のアルキル基またはアリール基もしくはヘテロアリール基により置換されていてもよい)を表し、かつ Fはヒドロキシ基、C1-8アルコキシ基、アリールアルコキシ基またはR15O -基(式中、 R15はC4-7シクロアルキル基またはシクロアルキル部分中に3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル基、C9-12ベンゾシクロアルキル基またはアリール基を表す)により置換されたカルボニル基を表し、または FはR16CO-O-CHR17-O-CO基(式中、 R16はC1-6アルキル基もしくはC1-6アルコキシ基、夫々シクロアルキル部分中に5〜7個の炭素原子を有するシクロアルキル基もしくはシクロアルキルオキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基またはアリールアルコキシ基を表し、かつ R17は水素原子またはアルキル基を表す)を表し、かつ基FとR9により置換された窒素原子の最短距離は少なくとも11の結合であり、 特にことわらない限り、 上記の基の定義に記載されたアリール部分はフェニル基であってもよく、これはR18により一置換されていてもよく、R19により一置換、二置換もしくは三置換されていてもよく、またはR18により一置換され、更にR19により一置換もしくは二置換されていてもよく、これらの置換基は同じであってもよく、また異なっていてもよく、かつ R18はシアノ基、カルボキシ基、アミノカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルフェニル基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルオキシ基、ペルフルオロアルキル基、ペルフルオロアルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボニルアミノ基、フェニルアルキルカルボニルアミノ基、フェニルカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、フェニルアルキルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルアミノ基、N-アルキル-アルキルカルボニルアミノ基、N-アルキル-フェニルアルキルカルボニルアミノ基、N-アルキル-フェニルカルボニルアミノ基、N-アルキル-アルキルスルホニルアミノ基、N-アルキル-フェニルアルキルスルホニルアミノ基、N-アルキル-フェニルスルホニルアミノ基、アミノスルホニル基、アルキルアミノスルホニル基またはジアルキルアミノスルホニル基を表し、かつ R19はアルキル基、ヒドロキシ基もしくはアルコキシ基、またはフッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子を表し、二つの基R19は、それらが隣接炭素原子に結合されていることを条件として、またC3-5アルキレン基、1,3-ブタジエン-1,4-ジイレン基またはメチレンジオキシ基を表してもよく、 上記の基の定義に記載されたアリーレン部分はフェニレン基であってもよく、これはR18により一置換されていてもよく、R19により一置換もしくは二置換されていてもよく、またはR18により一置換され、更にR19により一置換されていてもよく、これらの置換基は同じであってもよく、また異なっていてもよく、かつ先に定義されたとおりであり、 上記の基の定義に記載されたヘテロアリール部分は5員ヘテロ芳香族環(これは酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子、窒素原子と酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子、または2個の窒素原子と酸素原子、硫黄原子もしくは窒素原子を含む)、または6員ヘテロ芳香族環(これは1個、2個または3個の窒素原子を含み、更に一つまたは二つの-CH=N-基は夫々-CO-NH- 基により置換されていてもよい)であってもよく、 上記のヘテロ芳香族環は一つまたは二つのアルキル基により置換されていてもよく、または炭素骨格で、フッ素原子、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子、またはヒドロキシ基もしくはアルコキシ基により置換されていてもよく、 特にことわらない限り、上記のアルキル部分、アルキレン部分またはアルコキシ部分は夫々1〜4個の炭素原子を含んでもよく、また上記のアルキレン部分及びシクロアルキレン部分中の夫々の炭素原子はせいぜい1個のヘテロ原子に結合されている}
IPC (4件):
C07D403/04 223 ,  A61K 31/55 ACB ,  A61K 31/55 ADU ,  C07D401/14 223
FI (4件):
C07D403/04 223 ,  A61K 31/55 ACB ,  A61K 31/55 ADU ,  C07D401/14 223

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