特許
J-GLOBAL ID:200903040410974433

皮膚調整組成物,その応用及び製造

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 木村 高久
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-508208
公開番号(公開出願番号):特表平8-501553
出願日: 1993年09月13日
公開日(公表日): 1996年02月20日
要約:
【要約】皮膚調整組成物が開示されており、これは低不快剌激レベルで細胞更新率を改善するために局所的に塗布できるものであって、随意に不快剌激防止添加剤又は酸化防止添加剤を伴う酸性化粧組成物に製剤される少量のサリチル酸及び幾分疏水性のアルファ・ヒドロキシ脂肪酸から成る。好ましい酸はサリチル酸及び乳酸であり、適切な組成物は抜毛を減らすための頭皮の局所的手当てにも役立つ。
請求項(抜粋):
請求項1. 酸性pHを有し、化粧と両立する溶媒系に溶けた、乳酸を含む化粧と両立する活性酸性成分から成る皮膚調整組成物であって、正常な皮膚に、その状態を改善するために毎日局所的に塗布するのに適した低不快剌激の皮膚調整組成物を提供するために、この組成物は約4から約5.5までのpHを有し、該活性酸性成分は本質的に、約0.15から約9重量%の、 a) サリチル酸と、 b) 乳酸とから成っており、約1:1から約1:4のサリチル酸対乳酸の重量比で溶媒系に溶けていることを特徴とする皮膚調整組成物。請求項2. 皮膚しみ除去試験で少なくとも20%の皮膚細胞更新増加をもたらし、この試験中に不快剌激を殆ど誘発せず、10より大きい活動係数を有することを特徴とする請求項1に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項3. 化粧クリームとして製剤されることを特徴とする請求項1に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項4. 約4.8から5.2のpHを有していて、サリチル酸の乳酸に対する割合は約1:1.7から1:2.3までであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項5. 正常な皮膚に対して長期間にわたって毎日使用するための請求項1による皮膚調整化粧組成物であって、約0.1から20重量%までの、酸化防止剤及び炎症防止剤から成るグループから選ばれた不快剌激防止活性成分を更に含むことを特徴とする組成物。請求項6. 該不快剌激防止剤は、ビタミンC、ビタミンE、スーパーオキシド・ジスムターゼ、ノル-ジグアリティック酸、ブチレーテッド・ヒドロキシアニソール、ブチレーテッド・ヒドロキシトルエン、パンテテイン、ベータ・カロチン、カフェインから成るグループから選ばれることを特徴とする請求項5に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項7. 皮膚に対する局所的塗布に適した低不快剌激の皮膚調整組成物であって、この皮膚調整化粧組成物は約2から5.5までの酸性のpHを有していて、該皮膚調整組成物の重量に基づいて約0.15から30%までの、化粧と両立する非芳香族酸性活性成分と、この酸性活性成分のための化粧と両立する水様の溶媒とから成っており、該皮膚調整組成物は、本質的に a) 約0.05から10%までの親水性のサリチル酸と、 b) 3個から10個までの炭素原子を有する約0.1から20%までのアルファ・ヒドロキシカルボン酸とから成り、前記アルファ・ヒドロキシカルボン酸は該サリチル酸より多く存在しており、前記の割合も該皮膚調整組成物の重量に基づくことを特徴とする組成物。請求項8. 毎日の使用に適する非処方組成物として製剤され、1:1から1:4までの割合で、約0.15から9%までの該サリチル酸と該アルファ・ヒドロキシカルボン酸とから成り、前記化粧組成物は約4.0から約6.0までのpHを有することを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項9. 約0.1から20重量%までの、酸化防止剤及び炎症防止剤から成るグループから選ばれた不快剌激防止剤を含むことを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項10. 該不快剌激防止剤は、10重量%までの該組成物からなっていて、ビタミンC、ビタミンE、スーパーオキシド・ジスムターゼ、ノル-ジグアリティック酸、ブチレーテッド・ヒドロキシアニソール、ブチレーテッド・ヒドロキシトルエン、パンテテイン、ベータ・カロチン及びカフェインから成るグループから選ばれることを特徴とする請求項8に記載の皮膚調整組成物。請求項11. 約4.8から5.2までのpHを有しており、該サリチル酸及び該アルファ・ヒドロキシカルボン酸が約1:1.7から1:2.3までの割合で存在することを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項12. 皮膚科の専門家の使用のために製剤され、7.5ないし30重量%の該サリチル酸及び該アルファ・ヒドロキシカルボン酸からなっていて、約2.5から約4.5までのpHを有することを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項13. 約0.1から20重量%までの、酸化防止剤及び炎症防止剤から成るグループから選ばれた不快剌激防止剤を含むことを特徴とする請求項11に記載の皮膚調整組成物。請求項14.該不快剌激防止剤は、10重量%までの該組成物から成っていて、ビタミンC、ビタミンE、スーパーオキシド・ジスムターゼ、ノル-ジグアリティック酸、ブチレーテッド・ヒドロキシアニソール、ブチレーテッド・ヒドロキシトルエン、パンテテイン、ベータ・カロチン及びカフェインから成るグループから選ばれることを特徴とする請求項13に記載の皮膚調整組成物。請求項15. トニックとして製剤される請求項7による皮膚調整組成物であって、該溶媒系は、約40から75重量%までの水と約25から55重量%までの脂肪族アルコールとを有する水アルコール・ビヒクルから成ることを特徴とする皮膚調整組成物。請求項16. 脱毛防止剤として有効で、0.5から5.0重量%までのミノキシジルを更に含むことを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項17. 該親水性サリチル酸は、サリチル酸と、その類似体と、前記酸及び類似体のエステルとから成るグループから選ばれるものであり、該類似体は3、4、5、又は6の位置に少なくとも一つの置換基を包含しており、該置換基は合計で6個より多くない炭素原子を有することを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項18. 該アルファ・ヒドロキシカルボン酸は、直線状の又は分岐したチェーン状の脂肪酸であって、その脂肪の背骨に3個より多くない非塩基性置換基を伴っており、前記置換基は、ヒドロキシ、アルデヒド、ケト、カルボキシル、クロロ及びニトロから成るグループから選ばれることを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項19. 該アルファ・ヒドロキシカルボン酸は、2-ヒドロキシ-n-ブタノイック酸、2-ヒドロキシ-イソブタノイック、2-ヒドロキシ-n-ペンタノイック、2-ヒドロキシ-イソペンタノイック、2-ヒドロキシ-n-ヘキサノイック酸、2-ヒドロキシ-イソヘキサノイック酸、及びその2,X-ジヒドロキシ類似体から成るグループから選ばれたモノカルボン酸であり、この『X』は前記アルファ・ヒドロキシカルボン酸中の炭素原子の数に一致する3から6までの整数であり、『X』は1個又は2個の炭素原子以外の炭素原子における第2のヒドロキシル置換基の位置を示すことを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整組成物。請求項20. 皮膚の状態を改善するために請求項7の皮膚調整組成物を使用する方法であって、効果的な量の該組成物を人の皮膚に局所的に塗布することから成ることを特徴とする方法。請求項21. 抜毛を減らすために請求項7の皮膚調整組成物を使用する方法であって、効果的な量の該皮膚調整組成物を頭皮に局所的に塗布することから成ることを特徴とする方法。請求項22. 請求項7に記載の皮膚調整組成物を製造する方法であって、該アルファ・ヒドロキシカルボン酸及びサリチル酸を水アルコール・ビヒクルに溶かし、その溶けた酸を化粧成分と混合することから成ることを特徴とする方法。請求項23. トニックとして製剤されることを特徴とし、更に、該溶媒系が約40から75重量%の水と約25から55重量%までの脂肪族アルコールとを有する水アルコール・ビヒクルから成ることを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整化粧組成物。請求項24. 乾燥皮膚を調整するための請求項7に記載の皮膚調整組成物であって、軟化剤及び湿潤剤を伴うクリーム又はローションとして製剤され、随意に芳香剤を包含することを特徴とする皮膚調整組成物。請求項25. クリーム、ローション又はトニックであり、本質的に、非酸性でpHを減少させない化粧成分と、請求項7に記載された成分とから成ることを特徴とする請求項7に記載の皮膚調整化粧組成物。
IPC (5件):
A61K 7/00 ,  A61K 7/06 ,  A61K 7/48 ,  A61K 31/19 ,  A61K 31/60
引用特許:
審査官引用 (3件)
  • 特開昭61-097206
  • 特開平2-121906
  • 特開昭63-166823

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