特許
J-GLOBAL ID:200903040759617220

圧力スイング式吸着法における還流

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 倉内 基弘 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-199599
公開番号(公開出願番号):特開平9-029044
出願日: 1996年07月11日
公開日(公表日): 1997年02月04日
要約:
【要約】【課題】 ガス混合物を分離するための圧力スイング式吸着法の効率を改善すること。【解決手段】 区分け貯留タンクを用いて、圧力スイング式吸着工程のパージ、圧力均衡化、及び生成物再加圧操作に使用するための、純度が漸次変化するガスを貯留する。それによって、圧力スイング式吸着工程の床サイズ係数及び電力消費量を大幅に減少させることができる。
請求項(抜粋):
供給ガス混合物から吸着され易い成分を選択的に吸着することができる吸着材を有する少くとも1つの吸着床を備えた圧力スイング式吸着装置において該供給ガス混合物の吸着されにくい成分を吸着され易い成分から分離するための圧力スイング式吸着方法であって、各吸着床においてサイクルベースで実施される、(a) 供給ガス混合物を吸着高圧で該吸着床の供給端へ導入し、供給ガス混合物から吸着され易い成分を該吸着床に選択的に吸着させ、該吸着床の生成物端から吸着されにくい成分を生成物ガスとして回収する操作と、(b) 吸着されにくい成分から成る生成物ガスを吸着床の生成物端から引き続き回収しながら、ガスの並流流れによって該吸着床を前記吸着高圧から中間圧力にまで除圧する操作と、(c) ガスの向流流れによって該吸着床を前記中間圧力から脱着低圧にまで除圧するとともに、吸着され易い成分を該吸着床から脱着して吸着床の供給端から抽出する操作と、(d) 吸着されにくい成分から成る生成物ガスを吸着床の生成物端へ通して該吸着床の圧力を前記脱着低圧から中間圧力にまで昇圧する操作と、(e) 供給ガス混合物を吸着床の供給端へ通して該吸着床の圧力を前記中間圧力から前記吸着高圧にまで昇圧する操作を含む圧力スイング式吸着方法において、(1) 前記操作(b) において、吸着床の生成物端から回収された吸着されにくい成分から成る生成物ガスを、該圧力スイング式吸着装置内の1つの吸着床から直接他の吸着床へ通すことなく、ガスの混淆を防止するようになされた少くとも1つの外部区分けガス貯留タンクへ通し、その際、該外部区分けガス貯留タンクへ通す生成物ガスは、最初は純度が高く、漸次純度が低下するガスとする操作と、(2) 前記操作(d) において、前記外部区分けガス貯留タンクから生成物ガスを前記脱着低圧にある吸着床の生成物端へ通して該床を中間圧にまで再加圧し、その際、該外部区分けガス貯留タンクから抽出される生成物ガスは、最初は純度が低く、純度が漸次増大するガスとすることによって該吸着床の生成物端における生成物ガスの純度を漸次増大させる操作を含み、それによって、圧力スイング式吸着方法によって生成することができる生成物の純度の向上、生成物の回収率の向上、床サイズ係数の低下、及び電力消費量の減少を達成することを特徴とする圧力スイング式吸着方法。
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開昭53-077878
  • 特開昭62-247818

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