特許
J-GLOBAL ID:200903041092135199

蓄圧式燃料噴射装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 服部 雅紀
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-174760
公開番号(公開出願番号):特開平10-018934
出願日: 1996年07月04日
公開日(公表日): 1998年01月20日
要約:
【要約】【課題】 前噴射または後噴射における微少量噴射制御を容易に行い、かつ気筒間の噴射量調整も容易に実現できる燃料噴射装置を提供する。【解決手段】 インジェクタ1は、前噴射や後噴射のように電磁弁30への通電時間が極短く、例えば弁部材40がフルリフトしてストッパ等に衝突するまえに弁部材40が下降を開始するような短い通電オン時間であっても噴孔11aから燃料が噴射される。そして、通電オン時間を徐々に長くして弁部材40のフルリフト直後に通電をオフすると、弁部材40がストッパ等に衝突してバウンドし、電磁弁30の開弁時間が短くなる現象が生ずる。この現象により、噴射量/通電時間の関係は単調増加ではなくなり、通電時間を増加しても、噴射量が減少するという特性となる。したがって、燃料供給圧が例えば100MPa を超えるような高圧であっても、噴射量/通電時間の変化量が小さいので微少燃料の噴射量を制御しやすい。
請求項(抜粋):
蓄圧配管で蓄圧された高圧燃料をディーゼル内燃機関の各気筒毎に設けられたインジェクタに供給し、このインジェクタの噴射ノズルから各気筒に燃料を噴射し、主噴射に対して前噴射および後噴射の少なくともいずれかを行う蓄圧式燃料噴射装置であって、前記噴射ノズルの噴孔に高圧燃料を供給可能な高圧燃料通路と前記噴孔とを断続するニードル弁と、前記ニードル弁の反噴孔側に前記ニードル弁とともに往復移動可能に設けられた制御ピストンと、前記制御ピストンの反噴孔側に設けられ前記高圧燃料通路から供給される燃料圧力により前記制御ピストンを前記噴孔閉塞方向に付勢する圧力制御室と低圧燃料通路または低圧燃料室とを断続することにより、前記噴孔からの燃料噴射量を制御する電磁弁とを備え、前記高圧燃料通路と前記圧力制御室との間に前記圧力制御室への導入燃料量を制限する第1の絞り部を設け、前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室との間に前記第1の絞り部より通路抵抗の小さい第2の絞り部を設け、前記電磁弁は、前記電磁弁への通電をオンすることにより発生する磁力により吸引されてリフトし前記圧力制御室と前記低圧燃料通路または前記低圧燃料室とを連通する弁部材を有し、前記電磁弁への通電時間が短く前記弁部材がフルリフトしない場合にも燃料噴射が行われ、前記電磁弁への通電時間を増加して前記弁部材がフルリフトする通電時間に達したときにフルリフトにより前記弁部材をバウンドさせて反発力を形成し、この反発力により前記電磁弁の閉弁速度を増加させ、前記弁部材をバウンドさせないときよりもバウンドさせるときの前記電磁弁の開弁時間を短くすることで、前記電磁弁への通電時間の増加に対し噴射量が略一定もしくは減少する特性期間を形成し、この特性期間における噴射を前記前噴射もしくは前記後噴射とすることを特徴とする蓄圧式燃料噴射装置。
IPC (3件):
F02M 51/06 ,  F02M 45/08 ,  F02M 63/00
FI (3件):
F02M 51/06 Z ,  F02M 45/08 B ,  F02M 63/00 Q
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開昭61-061960
  • 共通レール燃料噴射装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平5-005711   出願人:ディーゼルテクノロジーカンパニー

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