特許
J-GLOBAL ID:200903041351700800

濃厚な塩水溶液のナノ濾過

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 八木田 茂 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-531371
公開番号(公開出願番号):特表平11-504564
出願日: 1996年04月15日
公開日(公表日): 1999年04月27日
要約:
【要約】慣用のナノ濾過膜モジュールを正の加圧力下で使用するナノ濾過方法を使用して、高い塩水溶液濃度において、一方の溶質、例えば1価イオン種を提供する塩化ナトリウム又はクロム酸ナトリウムの濃度を、他方の溶質例えば多価イオンを提供する硫酸ナトリウム又は重クロム酸ナトリウムから選択的に変化させる。上記方法はクロルアルカリ及び塩素酸塩ブラインを含有する溶液中のシリカイオン及び重クロム酸イオンの濃度を都合よく低下させ且つクロルアルカリ溶液中の塩化ナトリウムに対する硫酸ナトリウムの濃度を都合よく増大させるのに特に有用である。この比較的高い塩濃度は意外にも1価イオン、特にCl-イオンの排除率にはほとんど又は全く影響しない。
請求項(抜粋):
水性溶液中の第2の化合物の濃度に対する相対的な第1の化合物の濃度を選択的に変化させるために、膜に原料として送られる供給水性溶液をナノ濾過膜モジュールに正の加圧力下で供給して、膜を透過しない通過溶液と膜を透過した透過溶液とを得ることからなる水性溶液を濾取するためのナノ濾過方法であって、該方法が、前記第1の化合物を第1の供給濃度で含有し且つ前記第2の化合物を第2の供給濃度で含有する前記の供給水性溶液を前記ナノ濾過膜モジュールに供給し、前記第1の化合物を第1の通過濃度で含有し且つ前記第2の化合物を第2の通過濃度で含有する前記通過溶液を採取し、次いで前記第1の化合物を第1の透過濃度で含有し且つ前記第2の化合物を第2の透過濃度で含有する前記透過溶液を採取することからなるナノ濾過方法において、前記第1の化合物が50 g/l よりも大きい初期濃度を有するものであることを特徴とする水性溶液のナノ濾過方法。

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