特許
J-GLOBAL ID:200903041477021208

周波数オフセット補償方式

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-250117
公開番号(公開出願番号):特開平10-271179
出願日: 1991年06月25日
公開日(公表日): 1998年10月09日
要約:
【要約】【目的】この発明の目的は、陸上移動通信用QAMにおいて、準同期検波を行ってもAFCを必要としないで、広い引き込み範囲で高精度に周波数オフセットを補償可能とすることにある。【構成】パイロットシンボル挿入形の伝送路歪補償方式を適用したシステムの受信部において、受信信号を準同期検波する。準同期検波された受信ベースバンド信号から、パイロットシンボル検出部18において、パイロットシンボルを検出する。周波数補償部12において、先ず起動時に切換部19は初期値検出部22に切り換えられ、初期値検出部22において周波数オフセットに伴う位相変動量の初期値を算出する。初期値算出以降は、切換部19は位相検出部20に切り換えられ、位相検出部20において、パイロットシンボルの位相変動量を観測し、位相回転部21においてこの位相変動量に見合った分だけ、受信ベースバンド信号の位相を逆方向に回転させることにより、周波数オフセットの補償を実現したものである。
請求項(抜粋):
多値直交振幅変調方式において、シリアル/パラレル変換部、ベースバンド信号生成部、送信フィルタ部、直交変調部、増幅部、アンテナ部を持つ従来の送信部に、時変化するフェージング歪を受信側で測定するための既知のパイロットシンボルを、Nシンボル毎に挿入するパイロットシンボル挿入部を付加した送信部と、アンテナ部、受信フィルタ部、AGC部、準同期検波により受信ベースバンド信号を検出する準同期検波部と、受信ベースバンド信号から送信部で挿入されたパイロットシンボルを検出し、検出されたパイロットシンボルからフェージング歪を測定し、測定されたフェージング歪の時系列を内挿することによって、フェージング歪を補償するフェージング歪補償部と、補償された信号からデータを判定する復号部と、パラレル/シリアル変換部を備えた受信部で、構成される伝送路歪補償方式を用いたシステムにおいて、?@ 準同期検波部で得られた受信ベースバンド信号から、送信部で挿入されたパイロットシンボルを検出するパイロットシンボル検出部と、?A 過去のパイロットシンボルからの位相変動量を観測し、観測した位相変動量を平均化する位相検出部と、?B 位相検出部で得られた平均位相変動量から周波数オフセットを推定し、受信ベースバンド信号を周波数オフセットに見合うだけ逆位相回転する位相回転部と、?C 位相検出部で必要となる平均位相変動量の起動時の値を設定するため、受信ベースバンド信号から平均位相変動量の初期値を抽出する初期値検出部と、?D 起動時に初期値検出部へ切り換え、初期値検出部で初期値を検出した後、位相検出部に切り換える動作を行う切換部とを具備した周波数補償部を、受信部の準同期検波部とフェージング歪補償部との間に挿入することにより、簡易なハードウェア構成で、周波数オフセットを広い引き込み範囲で補償できることを特徴とする、周波数オフセット補償方式。

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