特許
J-GLOBAL ID:200903041674207330
熱可塑性樹脂成形品の射出成形法及び射出成形用金型装置
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (1件):
藤本 博光 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-122755
公開番号(公開出願番号):特開平7-329134
出願日: 1994年06月03日
公開日(公表日): 1995年12月19日
要約:
【要約】【目的】 射出成形時に型キャビティから排出される加圧ガスで、成形品の厚肉部にボイドを強制的に発生させることにより、肉厚が著しく偏る射出成形品であっても、ヒケ等の表面欠陥がない樹脂製品を得る。【構成】 肉厚が異なる樹脂成形体を射出成形するとき、キャビティ4の厚肉部に相当する位置にボイド挿入ピン6を設置する。そして、射出時に型キャビティから排出される加圧ガスを、空気排出路7と空気導通路8からボイド挿入ピン6を介してピン先端に作用させ、ボイド挿入ピン6の先端部近傍にある溶融樹脂中にボイド核を形成する。溶融樹脂が冷却するのに伴って、ボイド核は、樹脂の収縮に見合ったボイドに成長する。【効果】 既存の成形設備で、肉厚が著しく偏る射出成形品の体積収縮に起因するヒケ等の表面欠陥を防止した樹脂製品を容易に製造する。
請求項(抜粋):
異なる肉厚を持つ熱可塑性樹脂成形品を射出成形する際、ヒケ現象が起きやすい厚肉部に相当する金型キャビティの任意の位置にボイド挿入ピンを設けて、前記キャビティに溶融樹脂を射出充填し、前記ボイド挿入ピンを介してそのピン先端に、該ピンの先端近傍に生じている樹脂スキン層を突き破る圧力の加圧ガスを作用させ、その先端付近の溶融樹脂中にボイドを誘起させた後、前記溶融樹脂の冷却・固化に伴う収縮力で、充填された樹脂の冷却に伴う収縮量に見合った大きさに前記ボイドを成長させて成形品のヒケを防止する射出成形法において、溶融樹脂注入口を除く前記キャビティ全体を気密構造とすることにより、溶融樹脂の射出充填に伴い圧縮される前記キャビティ内の空気を、キャビティから設けた空気導通路により前記ボイド挿入ピンへと導びいて、前記樹脂スキン層を突き破る加圧ガス源とすることを特徴とする熱可塑性樹脂成形品の射出成形方法。
IPC (2件):
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