特許
J-GLOBAL ID:200903041700881117

メタル処理用の組成物とその方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小野 由己男 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-534004
公開番号(公開出願番号):特表平11-505571
出願日: 1995年05月08日
公開日(公表日): 1999年05月21日
要約:
【要約】H2TiF6のようなフッ化酸とシリカのような酸化物,水酸化物及び/または炭酸化物との水溶性混合物を加熱すると、長期間安定的に固相を形成しない澄明な混合液が得られる。これは、たとえ加熱前の酸化物、水酸化物、または炭酸化物が、かなり大きい分散粒子であり、光を散乱したり、加熱前の混合物を濁らしていてもそうである。加熱により得られた澄明な混合液を、水溶性及び/または水分散性ポリマー、例えばビスフェノールAのジグリシジルエーテルの分散ポリマーかまたは可溶性6価及び/または3価クロムのいずれかと混合して得られた組成物は、その処理によりメタルの腐食抵抗性を、特に引き続きペインティングすると改良する。接触によりメタルの腐食抵抗性を改良する別の組成物として、以下の(A')成分と(B')成分の混合水溶液が挙げられる;(A'):ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、修飾でん粉及びその混合物からなる群から選択された、ポリマー分子当たり少なくとも1個の水酸基を持つ水溶性または分散性ポリマー。(B'):アクリル酸、メタクリル酸及びその塩のポリマーとコポリマー。
請求項(抜粋):
請求項1. アルミニウム及びその合金の処理に適当な水溶性液性組成物であり、 必須成分として水と、 (A'):ポリビニルアルコール,ポリエチレングリコール及び修飾でん粉,それらの混合物からなる群から選択された水溶性または分散ポリマーと、 (B'):アクリル酸,メタクリル酸及びその塩のポリマー及びコポリマーからなる群から選択された成分とを含み、 オプションとして (C'):H2TiF6,H2ZrF6,H2HfF6,H3AlF6,H2SiF6,H2GeF6,H2SnF6,HBF4及びその混合物からなる群から選択された成分、 (D')チタニウム,ジルコニウム,ハフニウム,ホウ素,アルミニウム,ケイ素,ゲルマニウム及びスズの全ての水不溶性酸化物、水不溶性水酸化物、水不溶性炭酸化物及び水不溶性の元素形からなる群から選択された成分、 及び(E')Ti,Zr,Hf,B,Al,Si,Ge及びSnの全ての水溶性酸化物,水溶性炭酸化物,水溶性水酸化物からなる群から選択された成分、 の中の1以上の成分を含む組成物であり、 アルミニウムまたはアルミニウム合金の少なくともひとつのタイプの表面にコーティングをしたとき、前記水溶性液性組成物による処理を省いた以外は同一に選ばれ処理された表面と比較してアルカリ性環境下で腐食に対する抵抗性が増すほど充分量の成分(A)及び(B)を含む組成物。請求項2. 約1.0〜5.0のpHを持つ請求項1に記載の水溶性液性組成物であり、 必須成分として水と、 (A')ポリビニルアルコール,ポリエチレングリコール,修飾でん粉,その混合物からなる群から選択された約0.5〜50g/lの水溶性または分散ポリマーと、 (B')アクリル酸,メタクリル酸及びそれらの塩のポリマー及びコポリマーの約0.5〜50g/lと、 (C')H2TiF6,H2ZrF6,H2HfF6,H3AlF6,H2SiF6,H2GeF6,H2SnF6,HBF4及びその混合物からなる群から選択された、全量で約0.01〜7Mのフッ化酸とを含み、 オプションとして以下の成分、 (D')チタニウム,ジルコニウム,ハフニウム,ホウ素,アルミニウム,ケイ素,ゲルマニウム及びスズの全ての水不溶性酸化物,水不溶性水酸化物,水不溶性炭酸化物及び水不溶性の元素形からなる群から選択された成分、 及び(E')Ti,Zr,Hf,B,Al,Si,Ge及びSnの全ての水溶性酸化物,水溶性炭酸化物,水溶性水酸化物からなる群から選択された成分、の中の1以上の成分と、を含む組成物である。請求項3. (A')成分はポリビニルアルコールである、請求項2に記載の水溶性液性組成物。請求項4. (A')成分は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項3に記載の水溶性液性組成物。請求項5. 前記ポリビニルアルコールは約100〜600の重合度を持つ、請求項4に記載の水溶性液性組成物。請求項6. 成分(C')はH2ZrF6,H2TiF6またはそれらの混合物である、請求項3に記載の水溶性液性組成物。請求項7. 成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項6に記載の水溶性液性組成物。請求項8. 前記ポリビニルアルコールは約100〜600の重合度を持ち、約0.5〜16g/l存在する、請求項7に記載の水溶性液性組成物。請求項9. 成分(A')はポリエチレングリコールである、請求項1に記載の水溶性液性組成物。請求項10. 成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項9に記載の水溶性液性組成物。請求項11. 前記ポリエチレングリコールは約90,000〜900,000の分子量を持ち、約0.3〜16g/l存在する、請求項10に記載の水溶性液性組成物。請求項12. 成分A'は、約90,000〜900,000の分子量を持ち、約0.3〜16g/l存在するポリエチレングリコールであり、前記フッ化酸はH2ZrF6,H2TiF6またはそれらの混合物である、請求項2に記載の水溶性液性組成物。請求項13. 成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項12に記載の水溶性液性組成物。請求項14. 成分(A')は修飾でん粉である、請求項1に記載の水溶性液性組成物。請求項15. 成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項14に記載の水溶性液性組成物。請求項16. 前記修飾でん粉はシクロデキストリンであり、約0.5〜16g/l存在する、請求項15に記載の水溶性液性組成物。請求項17. 成分(A')は約0.5〜16g/l存在する修飾でん粉であり、成分(C')がH2ZrF6,H2TiF6またはそれらの混合物である、請求項2に記載の水溶性液性組成物。請求項18. 成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項17に記載の水溶性液性組成物。請求項19. 約1.0〜5.0のpHを有する請求項1に記載の水溶性液性組成物。請求項20. 約1.0〜3.5のpHを有する請求項2に記載の水溶性液性組成物。請求項21. アルミニウム及びその合金を処理する方法であり、水と (A')ポリビニルアルコール,ポリエチレングリコール,修飾でん粉及びその混合物からなる群から選択された約0.5〜50g/lの水溶性または分散ポリマーと、 (B')アクリル酸,メタクリル酸及びそれらの塩のポリマー及びコポリマーの約0.5〜50g/lとを含み、オプションとして以下の成分、 (C')H2TiF6,H2ZrF6,H2HfF6,H3AlF6,H2SiF6,H2GeF6,H2SnF6,HBF4及びその混合物からなる群から選択された成分、 (D')チタニウム,ジルコニウム,ハフニウム,ホウ素,アルミニウム,ケイ素,ゲルマニウム及びスズの全ての水不溶性酸化物,水不溶性水酸化物,水不溶性炭酸化物及び水不溶性の元素形からなる群から選択された成分、 及び(E')Ti,Zr,Hf,B,Al,Si,Ge及びSnの全ての水溶性酸化物,水溶性炭酸化物,水溶性水酸化物からなる群から選択された成分、の中の1以上の成分と、を含む水溶性液性組成物に前記アルミニウムを接触させることを含む方法である。請求項22. 水溶性液性組成物が水と、 (A')ポリビニルアルコール,ポリエチレングリコール,修飾でん粉及びその混合物からなる群から選択された約0.5〜50g/lの水溶性または分散ポリマーと、 (B')アクリル酸,メタクリル酸及びそれらの塩のポリマー及びコポリマーの約0.5〜50g/lと、 (C')H2TiF6,H2ZrF6,H2HfF6,H3AlF6,H2SiF6,H2GeF6,H2SnF6,HBF4及びその混合物からなる群から選択された全部で約0.01〜7Mのフッ化酸成分とを含み、 さらにオプションとして以下の成分、 (D')チタニウム,ジルコニウム,ハフニウム,ホウ素,アルミニウム,ケイ素、ゲルマニウム及びスズの全ての水不溶性酸化物,水不溶性水酸化物,水不溶性炭酸化物及び水不溶性の元素形からなる群から選択された成分、 及び(E')Ti,Zr,Hf,B,Al,Si,Ge及びSnの全ての水溶性酸化物,水溶性炭酸化物,水溶性水酸化物からなる群から選択された成分、の中の1以上の成分とを含む、請求項21による方法。請求項23. 成分(A')はポリビニルアルコールである、請求項21に記載の方法。請求項24. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は約50,000の平均分子量を持つポリアクリル酸である、請求項23に記載の方法。請求項25. 前記ポリビニルアルコールは約100〜600の重合度を持ち、約0.5〜16g/l水溶性液性組成物中に存在する、請求項24に記載の方法。請求項26. 成分(A')はポリビニルアルコールであり、前記フッ化酸はH2TiF6またはH2TiF6である、請求項22に記載の方法。請求項27. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は約50,000の平均分子量を持つポリアクリル酸である、請求項26に記載の方法。請求項28. 前記ポリビニルアルコールは約100〜600の重合度を持ち、前記水溶性液性組成物中に約0.5〜16g/l存在する、請求項27に記載の方法。請求項29. 成分(A')はポリエチレングリコールである、請求項21に記載の方法。請求項30. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項29に記載の方法。請求項31. 前記ポリエチレングリコールは約90,000〜900,000の分子量を持ち、前記組成物中に約0.3〜16g/l存在する、請求項30に記載の方法。請求項32. 成分(A')は、約90,000〜900,000の分子量を持ち、前記組成物中に約0.3〜16g/l存在するポリエチレングリコールであり、前記フッ化酸はH2ZrF6またはH2TiF6である、請求項22に記載の方法。請求項33. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は、平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項32に記載の方法。請求項34. 成分(A')が修飾でん粉である、請求項21に記載の方法。請求項35. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項34に記載の方法。請求項36. 前記修飾でん粉はシクロデキストリンであり、約0.5〜16g/l存在する、請求項35に記載の方法。請求項37. 成分(A')は、前記組成物中約0.5〜16g/l存在する修飾でん粉であり、前記フッ化酸はH2TiF6である、請求項22に記載の方法。請求項38. 前記水溶性液性組成物の成分(B')は平均分子量約50,000のポリアクリル酸である、請求項37に記載の方法。請求項39. 水溶性液性組成物は約1.0〜5.0のpHを有する、請求項21に記載の方法。請求項40. 水溶性液性組成物は約1.0〜3.5のpHを有する、請求項22に記載の方法。
IPC (8件):
C23C 22/56 ,  C09D103/04 ,  C09D129/04 ,  C09D133/02 ,  C09D171/02 ,  C23F 11/12 ,  C23F 11/12 101 ,  C23F 11/12 102
FI (8件):
C23C 22/56 ,  C09D103/04 ,  C09D129/04 B ,  C09D133/02 ,  C09D171/02 ,  C23F 11/12 ,  C23F 11/12 101 ,  C23F 11/12 102

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