特許
J-GLOBAL ID:200903041909328245

I-Sce I酵素をコードするヌクレオチド配列、及びその使用

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鈴江 武彦 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-515058
公開番号(公開出願番号):特表平10-508478
出願日: 1995年11月06日
公開日(公表日): 1998年08月25日
要約:
【要約】I-SceI酵素をコードした、単離DNAを提供する。該DNA配列は、クローニングベクタ及び発現ベクタ、形質転換細胞及びトランスジェニック動物へ導入することが可能である。該ベクタは遺伝子マッピングと、遺伝子の部位特異的導入に有益である。
請求項(抜粋):
1.細胞中のDNAに部位特異的に、二本鎖の切れ目を少なくとも一つ誘導する、以下の工程を具備した方法: (a)少なくとも一つのI-SceI制限部位を具備した二本鎖DNAを有する細胞を用意する; (b)メガヌクレア-ゼ(meganuclease)I-SceIをコ-ドするDNAを具備した、少なくとも一つのプラスミドで前記の細胞を形質転換する;そして、 (c)少なくとも一つの、二本鎖の切れ目が誘導された細胞を選択する。 2.前記の細胞が、哺乳類細胞、酵母細胞、及び植物細胞からなる群より選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 3.前記の細胞が、G-MtkPLウイルスを有するNIH3T3細胞であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。 4.前記のプラスミドがpCMV(I-SceI+)であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。 5.細胞の染色体DNAと、該細胞へ加えた外来DNAとの間での相同性組み換えを誘導する、以下の工程を具備した方法: (a)少なくとも一つのI-SceI制限部位を具備した染色体DNAを有する細胞を用意する; (b)外来性DNAを具備したプラスミドと、メガヌクレア-ゼ(meganuclease)I-SceIをコ-ドするDNAを具備したプラスミドとで、前記の細胞を形質転換する;そして、 (c)前記の外来DNAが、前記の染色体DNAに挿入された細胞を選択する。 6.前記の細胞が、哺乳類細胞、酵母細胞、及び植物細胞からなる群より選択されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。 7.前記の細胞が、G-MtkPLウイルスを有するNIH3T3細胞であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。 8.前記のプラスミドがpCMV(I-SceI+)であることを特徴とする、請求項5に記載の方法。 9細胞の染色体DNAと、該細胞へ加えた外来DNAとの間での相同性組み換えを誘導する、以下の工程を具備した方法; (a)染色体DNAを具備した細胞を用意する; (b)少なくとも一つのI-SceI制限部位を前記の染色体DNA内へ挿入する; (c)外来DNAを具備した第一プラスミドと、I-SceIメガヌクレ-ゼをコ-ドするDNAを具備した第二プラスミドとで、前記の細胞を形質転換する;そして、 (d)前記の外来DNAが前記の染色体DNAに挿入されている細胞を選択する。 10.前記の細胞が、哺乳類細胞、酵母細胞、及び植物細胞よりなる群より選択されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。 11.前記の第一プラスミドがpCMV(I-SceI+)であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。 12.前記の第二のプラスミドがpVRneoであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。 13.少なくとも一つの、部位特異的な切れ目をDNAへ誘導し、ポリペプチドをコ-ドするDNAを挿入する、以下の工程を具備した方法; (a)I-SceI制限部位と、前記のポリペプチドとを具備したDNAで形質転換することが可能であり、二本鎖DNAを有する細胞を用意する; (b)Sce-I酵素を加えるか、またはSce-I酵素をコ-ドするDNAで前記の細胞を形質転換する; (c)前記のポリペプチドをコ-ドする前記のDNA、または前記のDNAを有するベクタで、前記の細胞を形質転換する;そして (d)前記のDNA、または前記のベクタで形質転換されていて、前記のポリペプチドを発現する細胞を選択する。 14.請求項1または13の何れかに記載の方法で形質転換した、組み換え真核細胞。 15.請求項1または13の何れかに記載の方法で形質転換した細胞を具備する、トランスジェニック動物。 16.I-SceI制限部位と、前記のポリペプチドをコ-ドするDNAとを具備したDNAで、胚幹細胞を形質転換する工程、及び、 該胚幹細胞より得られたトランスジェニック動物内で、前記ポリペプチドの発現を検出する工程、 を具備したトランスジェニック動物内でポリペプチドを発現させる方法。 17.I-SceI制限部位を具備したDNAと、前記のポリペプチドを具備したDNAとで、以下の工程により形質転換される組み換え幹細胞: (a)前記の細胞へSceI酵素を加えるか、または前記の細胞を、ScwI酵素をコ-ドする遺伝子を有するベクタえで形質転換する; (b)前記の細胞を前記のポリペプチドをコ-ドする前記DNAで形質転換する; (c)前記のDNAで形質転換され、前記のポリペプチドを発現している細胞を選択する。 18.前記のポリペプチドが細胞に対して外来抗原であることを特徴とする、請求項4または7の何れかに記載の、組み換え真核細胞。 19.前記の細胞が、哺乳類細胞株であることを特徴とする、請求項14に記載の組み換え真核細胞。 20.前記の細胞が酵母であることを特徴する、請求項14に記載の組み換え真核細胞。 21.少なくとも一つのタンパク質産物を発現する細胞のDNA中に少なくとも一つの、部位特異的な切れ目を誘導し、ポリペプチドをコ-ドするDNAを挿入する、以下の工程を具備した方法; (a)I-SceI制限部位を具備したDNA、及び前記のポリペプチドをコ-ドするDNAにより形質転換することが可能である、二本鎖DNAを有した細胞を用意する; (b)前記の細胞へSceI酵素を加えるか、またはSceI酵素をコ-ドしたDNAで該細胞を形質転換する; (c)前記のポリペプチドをコ-ドした前記DNA、または該DNAを有するベクタで前記の細胞を形質転換する;そして (d)前記のDNA、または前記のベクタで形質転換され、前記のポリペプチドを発現するが前記のタンパク産物は発現しないことを特徴とする細胞を選択する。 22.請求項21に記載の方法により形質転換した組み換え細胞。
IPC (8件):
C12N 15/09 ZNA ,  A01K 67/027 ,  C12N 1/19 ,  C12N 5/10 ,  C12N 9/16 ,  C12P 21/02 ,  C12R 1:865 ,  C12R 1:91
FI (6件):
C12N 15/00 ZNA A ,  A01K 67/027 ,  C12N 1/19 ,  C12N 9/16 A ,  C12P 21/02 C ,  C12N 5/00 B
引用文献:
審査官引用 (5件)
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