特許
J-GLOBAL ID:200903042468164760

汚水の生物処理の簡易診断方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 丸山 英一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-332924
公開番号(公開出願番号):特開平10-155498
出願日: 1996年11月28日
公開日(公表日): 1998年06月16日
要約:
【要約】【課題】生物処理の指標細菌となるバチルス属細菌を簡易にかつ迅速に判断し、かつその栄養分解能等の判断も容易に行うことができ、処理場等における日常の施設管理に利用できる汚水の生物処理の簡易診断方法を提供すること。【解決手段】本発明は、好気性で芽胞を形成する有用細菌を用いて汚水を生物処理する生物処理系内の汚泥をサンプリングし倍率を異ならせて希釈して作成した複数の被検試料を、該汚泥中の生物処理に関わる多種多様な微生物群が必要とする栄養源を配合してなる多菌種共存試料の検査に適した培地Aと、前記培地Aにでんぷん及び酵母エキスを加えた培地Bにて別々に培養し、汚泥中の有用細菌の単離培養を行うことなく汚水の生物処理状況の良否を判断することを特徴とする。
請求項(抜粋):
好気性で芽胞を形成する有用細菌が棲息する反応槽に汚水を受け入れ、前記汚水中の成分を生物学的に処理する反応工程と、該反応工程から送られる汚泥を固液分離する固液分離工程を有する生物処理系によって汚水を生物処理する際に、前記生物処理系内の汚泥をサンプリングし、該汚泥を倍率を異ならせて希釈して、複数の被検試料を作成し、該複数の被検試料を、汚泥中の生物処理に関わる多種多様な微生物群が必要とする栄養源を配合してなる多菌種共存試料の検査に適した培地Aと前記培地Aにでんぷん及び酵母エキスを加えた培地Bにて別々に培養し、一方の培地Aから、早期にコロニーが形成されるか否かを視覚的に認定し、早期にコロニーが形成されている場合には、該コロニーが有用細菌であるバチルス属細菌のコロニーであるか否かを視覚的に認定することにより汚泥中の有用細菌であるバチルス属細菌の存在を判断し、該コロニーが該バチルス属細菌のコロニーである場合には、胞子を形成しているか否かを視覚的に認定し、次いで前記培地A上の該バチルス属細菌のコロニー数をカウントすることによりバチルス属細菌の密度を計測し、他方の培地Bから、培地B上に形成されたコロニーのうちバチルス属細菌のコロニーについて、でんぷん分解能を有する細菌の出現率を計測することにより、汚泥中の有用細菌の単離培養を行うことなく汚水の生物処理状況の良否を判断することを特徴とする汚水の生物処理の簡易診断方法。
IPC (3件):
C12Q 1/02 ,  C02F 1/00 ,  C02F 3/00
FI (3件):
C12Q 1/02 ,  C02F 1/00 V ,  C02F 3/00 Z

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