特許
J-GLOBAL ID:200903042694071864

有声/無声判定回路

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大塚 学
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-293971
公開番号(公開出願番号):特開平6-118993
出願日: 1992年10月08日
公開日(公表日): 1994年04月28日
要約:
【要約】【目的】分析合成系音声符号化装置に用いられる有声/無声判定回路の入力音声信号に周期性のある背景雑音が含まれた場合にフレーム単位の有声/無声判定誤り率が悪くなる欠点を軽減する。【構成】標本化,量子化されフレーム化器1でフレーム化された入力信号bを、線形予測分析によって得られる線形予測残差の相関の比による第1の判定部20と、LSP係数間の分散から判定する第2の判定部21と、ピッチ周期の変化量から判定する第3の判定部22とでそれぞれ判定して判定フラグh1 ,h2 ,h3 を判定器13に入力し、その3つの判定結果の少なくとも1つが“無声”のとき最終判定フラグh4 を無声フラグとして出力し、全てが“有声”のときにのみ有声フラグを出力するように構成した。
請求項(抜粋):
標本化,量子化され所定の長さにフレーム化された音声信号を入力してフレーム毎に有声/無声のいずれかを示す判定フラグを得るために、前記音声信号を線形予測分析して得られる線形予測係数と前記音声信号とから得られる予測残差信号のピッチ周期に相当する時間遅れでの予測残差信号相関値を時間遅れ零での予測残差信号相関値により正規化した値をフレーム毎に算出し、該算出結果と予め設定されたしきい値とを比較して有声/無声を判定し、第1の判定フラグを出力する手段を備えた第1の有声/無声判定部と、前記音声信号を線形予測分析して得られる線形予測係数から前記音声信号のスペクトル包絡情報である線スペクトル対係数を導出し、該線スペクトル対係数間の距離の分散をフレーム毎に算出し、該算出結果と予め設定されたしきい値とを比較して有声/無声を判定し、第2の判定フラグを出力する手段を備えた第2の有声/無声判定部と、前記音声信号のピッチ周期を抽出し、保持されている前フレームのピッチ周期との差を算出することによりピッチ周期のフレーム毎の変化量を求め、該変化量と予め設定されたしきい値とを比較して有声/無声を判定し、第3の判定フラグを出力する手段を備えた第3の有声/無声判定部と、前記第1,第2および第3の有声/無声判定部からそれぞれ出力される前記第1,第2および第3の判定フラグの少なくとも1つが無声を示すフラグのとき無声を示す判定フラグを出力し、該第1,第2および第3の判定フラグの全てが有声を示すフラグのときにのみ有声を示す判定フラグを出力する判定器とを備えた有声/無声判定回路。

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