特許
J-GLOBAL ID:200903042833182862

水ジェット推進機

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平7-261961
公開番号(公開出願番号):特開平9-071296
出願日: 1995年09月04日
公開日(公表日): 1997年03月18日
要約:
【要約】【目 的】本発明は回転体を外部に露出しない密閉構造にして安全性を高めると同時にキャビテーションの発生を大幅に軽減して効率や静粛性を高め,さらには水の大気中噴出により推進効率を高め,排気ガスで大気汚染されることのない電動機使用を可能にした水ジェット推進機を提供することを目的とする。【構 成】厚板に渦巻き状溝を設けた固定渦巻き要素と端板に渦巻き状突起を設けた可動渦巻き要素を互いに噛み合わせてポンプ部を形成し,固定渦巻き要素に噴出口と吸入口及び導水用ダクトを設けて水路とし,電動機に直結した駆動軸と自転防止機構により可動渦巻き要素を旋回運動させて水を大気中に噴出させると同時に,端板外周にシール機構を設けて摺動部側に水が侵入するのを防止し,さらに液圧縮防止機構を設けて信頼性を高め,これらをハウジング等で被って密封構造として船尾に装着したことを特徴とする水ジェット推進機。
請求項(抜粋):
水力を利用した船舶を推進する装置において,(1) 厚板に渦巻き状溝2aを設け,その厚板の中央部に前記溝2aの反対側からこの溝2aの巻き始め側に連通する噴出口と溝2aの巻き終わり側から外周壁へ連通する吸入口を設けた固定渦巻き要素2と端板に渦巻き状突起1aを設けた可動渦巻き要素1の渦巻き形状部を互いに噛み合わせて形成したポンプ構造。(2)渦巻き状溝2aの噴出口の反対側端面及び渦巻き状突起1a先端それぞれに細長い溝を設けてチップシールを嵌合させ,さらには渦巻き状溝2a底部及び可動渦巻き要素端板1b上にそれぞれスラスト板を設けて形成したポンプ室のシール機構。(3) 矩形断面リングの片面に180度対向した2ケ所のキーと前記キーより90度回転させた位置の反対面のリング上にやはり180度対向した位置に2ケ所キーを設け,これらのキーをそれぞれ可動渦巻き要素1のキー溝とハウジングのキー溝に嵌合して形成した自転防止機構。(4) ハウジング中央に設けた主軸受に支えられ電動機に直結された駆動軸の一方の端面に偏心して開けた穴に可動渦巻き要素1の旋回軸を挿入して形成した動力伝達機構。(5) 可動渦巻き要素端板1bのハウジング側に弾性体とスラストリングとで構成されるスラスト軸受を兼ねるスラストシール機構及びハウジングのリング壁部に内外を貫通する穴を設けて駆動軸を内蔵した空間内に水が侵入するのを防止した構造。(6) ケーシング側面カバー側の駆動軸端面に設けた給油ポンプを用いて,ケーシング内の潤滑油を給油通路や駆動軸内給油孔を介して各摺動部に給油して再びケーシング内に油を戻す給油構造。(7) 可動渦巻き要素渦巻き状突起1aの巻き始め側に設けたラップ弁23,復帰バネ,回転ピン及び磁石で構成される液圧縮防止機構。(8) 電動機及び駆動軸等を内蔵したケーシングに固定渦巻き要素2とハウジングを複数のボルトを介して一体固定して可動渦巻き要素1等で構成される回転部を外部に露出させない密閉構造。以上の如く構成されたことを特徴とする水ジェット推進機。
IPC (3件):
B63H 11/08 ,  B63H 11/113 ,  B63H 21/17
FI (3件):
B63H 11/08 Z ,  B63H 11/113 ,  B63H 21/17

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