特許
J-GLOBAL ID:200903043607842228

イオン浸透療法を使用した医薬品の経皮吸収投与装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 朝倉 勝三
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-536816
公開番号(公開出願番号):特表2000-508214
出願日: 1997年04月15日
公開日(公表日): 2000年07月04日
要約:
【要約】a)医薬品を充填した容器(7)に取付けられた電極(5)及び対向電極(6)を有する電極セット(1)と、b)容器(7)及びこの容器に押しつけられた患者の皮膚を介して2つの電極(5,6)間を流れる治療電流の強さを一時的に調整するために、電極セット(1)に装着することができる着脱自在な電子モジュール(2)と、c)電子キーとから構成される。本発明によれば、電極セット(1)及びキー(3)がそれぞれあらかじめセットされたコード(C1,C3)を記憶した電子メモリ(12,22)を有し、電子モジュール(2)が、これらコードを読取る手段及びこれらコードに反応して装置を許可するよう選択的に機能する指令機構(23)を包含している。
請求項(抜粋):
1 少なくとも、a)医薬品を充填することができる容器(7)に接続された電極(5)及び対向電極(6)を有する電極セット(1)と、b)前記電極セット(1)に装着されて容器(7)及び前記容器に当てられた患者の皮膚を介して2つの電極の間を流れる治療電流を制御し且つ本装置の動作を制御する手段(23)を有する取外し可能な電極モジュール(2)とを包含する、イオン浸透又は電気浸透によって医薬品を経皮吸収投与する装置において、c)所定のコード(C3)を記憶したメモリ(22)とモジュール内に存在する読取り手段(28)によって前記コード(C3)を読出すために電子モジュール(2)に一時的に接続する手段(201,202)とを有する電子キー(3)をさらに包含し、前記モジュールの制御手段(23)が前記キーのコード(C3)に応答して本装置の動作を選択的に許可することを特徴とする医薬品の経皮吸収投与装置。2 請求項1記載の装置において、前記電極セット(1)が所定のコード(C1)を記憶した電子メモリ(12)を有し、前記手段(28)が前記コード(C1)を読出す手段を有し、本装置の動作を選択的に許可するとき前記制御手段(23)が前記システム(1)のコード(C1)をも考慮することを特徴とする装置。3 請求項1又は2記載の装置において、前記電極セット(1)が、モジュール(2)を受け入れる受け台(9)と、このモジュールへの電気的接続を行う手段(101,102)とを有していることを特徴とする装置。4 請求項1、2又は3記載の装置において、前記キー(3)が、モジュール(2)を受け入れる受け台(19)と、このモジュールへの電気的接続を行う手段(201,202)とを有していることを特徴とする装置。5 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の装置において、前記電極セット(1)及びキー(3)が、モジュールの機械的手段(141,142)と協働して前記モジュールへ一時的に接続する機械的接続手段(131,132;191,192)をそれぞれ有していることを特徴とする装置。6 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の装置において、前記電極セット(1)が、電源の電池(11)と、モジュール(2)及び前記電池(11)が接続されたとき電池(11)からモジュール(2)へ電気エネルギを供給する手段とを有することを特徴とする装置。7 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の装置において、前記キー(3)が、電源の電池(21)と、モジュール(2)及び前記電池(21)が接続されたとき電池(21)からモジュール(2)へ電気エネルギを供給する手段とを有することを特徴とする装置。8 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の装置において、本装置の動作を選択的に制御する手段が、モジュール内にマイクロコントローラ(23)及び関連する電子メモリ(24)を包含し、前記メモリ(24)には少なくとも1つの電極セット(1)と本装置の一部をなしている少なくとも1つのキー(3)とのコード(C1;C3)が記憶され、前記マイクロコントローラがキー(3)のメモリ(22)及び電極セット(1)のメモリ(12)にそれぞれ記憶されたコードを読出して、それらを自身のメモリ(24)に記憶された対応コードと比較し、前記キー及び前記電極セットのコード(C1;C3)が自身のメモリ(24)に記憶された対応コードと一致したとき医薬品投与を許可するようにプログラムされていることを特徴とする装置。9 請求項8記載の装置において、前記モジュール(2)は、キー(3)及び電極セット(1)の構成要素のいずれかがモジュールに接続されたときキー(3)又は電極セット(1)の電池(11;21)によるエネルギを供給するレギュレータ(26)を含む、マイクロコントローラ(23)への電気エネルギの供給を制御する手段(26,27)と、キー(3)又は電極セット(1)のいずれの電池(11;21)によるエネルギが供給されないときモジュールへエネルギを供給するようにされたバックアップ電源の電池(25)によるエネルギが供給されてレギュレータ(26)の出力又はバックアップ電池(25)のいずれかからマイクロコントローラへのエネルギの供給を選択的に制御するスーパバイザ回路(27)とを包含することを特徴とする装置。10 請求項9記載の装置において、マイクロコントローラは、レギュレータ(26)に電気エネルギが供給されているかどうかを表すレギュレータからのディジタル信号(LBO)と、レギュレータによって供給される電源電圧(Vs)が所定のしきい値より高く且つモジュールの電池(25)によって供給される電圧も所定のしきい値より高いか、又はこれらの電圧がそれぞれのしきい値より低い構成要素(1)及び(3)のいずれかに対して接続されたか切断されたかを推論するようにプログラムされていることを特徴とする装置。11 請求項10記載の装置において、マイクロコントローラ(23)が、マイクロコントローラ(23)のバックアップ電源の電池(35)の状態及びモジュール(2)に接続されたときの構成要素(1又は3)の電池(11又は21)の状ラムされていることを特徴とする装置。12 請求項10又は11記載の装置において、電子モジュール(2)が、プログラムの実行の間、マイクロコントローラ(23)によって確立されたメッセージ及び情報を表示するよう制御されたメッセージ及びアイコン表示用の表示部(15)を有していることを特徴とする装置。13 請求項12記載の装置において、マイクロコントローラ(23)は、モジュール(2)/キー(3)又はモジュール(2)/電極(1)の接続の検出に続いて、a)モジュール(2)/キー(3)の接続でなくモジュール(2)/電極(1)の接続があるとき、表示器(15)に警告メッセージ(”KEY”)を送り、b)モジュール(2)のキー(3)への第1の接続に基づいてキー(3)のメモリ(24)内のコード(C3)をモジュール(2)のメモリ(24)に記憶された対応するコードと比較し、c)比較されたコードが一致しない場合に治療を禁止し、d)治療が禁止された場合に、電極セットとモジュールとのその後の接続に基づいて電極セット(1)のメモリ(12)内のコード(C1)をモジュール(2)のメモリ内(24)の対応するコードと比較し、e)これらのコードが一致した場合に治療を許可するようにプログラムされていることを特徴とする装置。14 請求項13記載の装置において、治療の実行の間、電極セット(1)の電極(5,6)間を流れる治療電流を制御するプログラムの動作を確認するサブルーチンを包含し、このサブルーチンの実行がモジュール(2)のキー(3)のコードの確認よって開始され、前記サブルーチンの実行の間、モジュール(2)によって指示された電流によって付勢されて皮膚をシミュレートする電気インピーダンス(Z)がキー(3)に装着されていることを特徴とする装置。15 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の装置において、治療電流を制御するプログラムをメモリに書込む手段(12;22;24)を包含し、前記メモリに書込む手段が、本装置の3つの構成要素(1,2,3)のいずれか1つに配置されていることを特徴とする装置。16 請求項15記載の装置において、前記メモリ(22)に書込む手段がキー(3)にある場合、キー(3)/モジュール(2)の接続時に、キー(3)のメモリ(22)に記憶されたプログラムの電子モジュール(2)のメモリ(24)への転送を制御する手段(23)を包含することを特徴とする装置。17 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の装置の一部を形成する電子モジュール(2)。18 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の装置の一部を形成する電極セット(1)。19 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の装置の一部を形成するキー(3)。

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