特許
J-GLOBAL ID:200903043668114764

密閉形スクロール流体装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 本多 小平 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-022515
公開番号(公開出願番号):特開平6-341383
出願日: 1994年02月21日
公開日(公表日): 1994年12月13日
要約:
【要約】【目的】 密閉容器内底部に油溜りを有する密閉形スクロール流体装置において、主軸の偏心部と係合する旋回軸受係合部の剛性・強度増加を図るとともに、該係合部摺動面の給油、潤滑性を改善して焼付、かじりなどの発生を抑え、信頼性に優れた密閉形スクロール流体装置を提供すること。【構成】 旋回スクロールと主軸との旋回軸受係合部が、主軸の軸心から偏心した偏心軸と、該偏心軸を収納するため旋回スクロール鏡板の反ラップ側に設けられた凹状のボス部とからなり、前記旋回軸受係合部において、偏心軸の端部と凹状のボス部底面との間に空間を形成し、該空間に前記密閉容器内油溜りの油を導くための手段を備えたこと。
請求項(抜粋):
【1】 密閉容器内に、スクロール圧縮機と電動機を主軸を介して連設して収納するとともに、スクロール圧縮機は、円板状鏡板に渦巻状のラップを直立させた固定スクロールおよび旋回スクロールをラップを内側にしてかみ合せ、一方の旋回スクロールをバランスウエイト部を備えた主軸に連設する偏心軸部に係合し、旋回スクロールを自転することなく固定スクロールに対し旋回運動させ、旋回スクロールの鏡板とフレ-ムとにより形成される背圧室を設け、該背圧室には前記主軸のバランスウエイト部が配設され、固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設け、吸入口よりガスを吸入し、両スクロールにて形成される密閉空間を中心に移動させ容積を減少してガスを圧縮し、吐出口よりの圧縮ガスを底部に油を溜めた密閉容器内に吐出し、さらに吐出管を介し器外にガスを吐出する密閉形スクロール流体装置において、旋回スクロールの鏡板背面にボス部を設け、該ボス部に主軸に連設する偏心軸部に係合する旋回軸受部を備えて、偏心軸部の先端部とボス部底部とで形成される軸方向隙間からなる油圧室を設け、容器底部の油を主軸内に設けた給油孔を介して前記油圧室に供給し、該旋回軸受部の軸受隙間を介して該油圧室内の吐出圧力とほぼ等しい圧力の高圧油の一部を背圧室に流入せしめるように構成したことを特徴とする密閉形スクロール流体装置。【2】 密閉容器内に、スクロール圧縮機と電動機を主軸を介して連設して収納するとともに、スクロール圧縮機は、円板状鏡板に渦巻状のラップを直立させた固定スクロールおよび旋回スクロールをラップを内側にしてかみ合せ、一方の旋回スクロールをバランスウエイト部を備えた主軸に連設する偏心軸部に係合し、旋回スクロールを自転することなく固定スクロールに対し旋回運動させ、旋回スクロールの鏡板とフレ-ムとにより形成される背圧室を設け、該背圧室内には前記主軸のバランスウエイト部が配設され、固定スクロールには中心部に開口する吐出口と外周部に開口する吸入口を設け、吸入口よりガスを吸入し、両スクロールにて形成される密閉空間を中心に移動させ容積を減少してガスを圧縮し、吐出口よりの圧縮ガスを底部に油を溜めた密閉容器内に吐出し、さらに吐出管を介し器外にガスを吐出する密閉形スクロール流体装置において、容器底部の油を主軸内に設けた給油孔を介して旋回軸受部と主軸受部に供給し、該軸受部からの洩れ油を前記背圧室に流入して、さらに背圧室内部の油を旋回スクロール鏡板外周部から吸入室に導く給油経路を構成したことを特徴とする密閉形スクロール流体装置。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭55-046081

前のページに戻る