特許
J-GLOBAL ID:200903043675797109
抗ピリング性溶剤紡糸セルロース系繊維及びその繊維構造物の製造法
発明者:
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出願人/特許権者:
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公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-282990
公開番号(公開出願番号):特開平10-110389
出願日: 1996年10月03日
公開日(公表日): 1998年04月28日
要約:
【要約】【課題】テンセル繊維において生産性や布帛強度の不均一性等の面で従来問題であった織編物の揉み叩き加工を採らずに、代わってテンセル原綿のジグリシジル又はポリグリシジル化合物との架橋改質反応により高度の抗ピリング性改質を可能にし、しかもテンセル繊維特性の保持をする上で、効果的で経済的な架橋反応触媒を提供する。【解決手段】テンセル繊維及び該繊維構造物、特に原綿の抗ピリング性改質において、ジグリシジル又はポリグリシジル化合物による架橋改質に50g/l以上の濃度で水に溶解したナトリウム又はカリウムの硫酸塩、塩酸塩及び有機酸塩を主触媒とし、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを補助触媒とする複合触媒系を反応触媒とした場合、テンセル繊維に、平均単繊維強度が4.3g/d以上においても、高度の抗ピリング性を付与することが可能になった。これにより織編物での揉み叩き加工及びセルラーゼ加工を必要としない抗ピリング性テンセル繊維、特に良好な紡績性のテンセル繊維原綿の製造を可能にした。
請求項(抜粋):
溶剤紡糸セルロース系繊維の原綿、スライバー、紡績糸或いは織編物をジグリシジルエーテル化合物又はポリグリシジルエーテル化合物により架橋改質するにおいて、50g/l以上の濃度で水に溶解したナトリウム又はカリウムの硫酸塩、塩酸塩及び有機酸塩の単独又は混合物を主触媒とし、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを補助触媒とする複合触媒系で該架橋改質を行うことを特徴とする、単繊維の表面が揉み叩き加工及びセルラーゼ加工によるフィブリル化又はミクロフィブリル化構造を呈していないにもかかわらず、該繊維からなる織編物の家庭用洗濯機法での抗ピリング性試験にJIS L-1076法のピリング判定写真を準用しての判定で4級以上の抗ピリング性に改質されており、さらに架橋改質による織編物の風合の変化が実質的に無く、さらにJISL-1096法の吸水性試験のA法による試験で該繊維からなる織編物の吸水速度が1秒以下である溶剤紡糸セルロース系繊維及びその繊維構造物の製造法。
IPC (5件):
D06M 15/55
, B01J 23/04
, B01J 27/053
, B01J 27/10
, B01J 31/04
FI (5件):
D06M 15/55
, B01J 23/04 X
, B01J 27/053 X
, B01J 27/10 X
, B01J 31/04 X
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