特許
J-GLOBAL ID:200903043935364341

薄肉リングの連続焼入れ装置及びその連続焼入れ方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 松野 英彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-216020
公開番号(公開出願番号):特開平5-033060
出願日: 1991年07月31日
公開日(公表日): 1993年02月09日
要約:
【要約】【目的】 鋼製の薄肉リングの焼入れにおいては、加熱急冷による膨張収縮と、マルテンサイト変態による膨張とによって焼入れリングは変形して、真円度の悪化や幅反りが生じ、後工程での精密研磨の工数負担が増加する。焼入れ変形を防止するのに、従来は、コレット内面に薄肉リングを挟接して外径を拘束する焼入れ装置があったが、コレット内面に薄肉リングを係止する爪体を取着していたため幅反りに対しては十分な対象とはなり得ず、また作業性・量産性に欠けていた。【構成】 加熱炉内と急冷油槽内を積層状態の薄肉リングを搬送する搬送手段により、オーステナイト化温度に加熱され、かつMs点直上まで急冷された薄肉リングをコレットチャック型外径拘束焼入れ装置のコレット内空部に装入する。当該薄肉リングは、コレット内空部の下側に上端面を有するリング支持部材の当該端面に複数個積載され、コレットの緊縮減径と下方付勢により薄肉リングの外径と端面とを拘束しながら冷却して、焼入れを完了させる。
請求項(抜粋):
鋼製薄肉リングを加熱する加熱炉と、加熱された当該薄肉リングを冷却油中に浸漬して急冷する油槽と、急冷された当該薄肉リングを焼入れするコレットチャック型外径拘束焼入れ装置と、薄肉リングを加熱炉中及び油槽中に移送して当該焼入れ装置に搬送する搬送手段と、から成り当該コレットチャツク型外径拘束焼入れ装置が、コレットチャックの外包部材のテーパー状内面に摺接嵌合されたテーパー状外面を有するコレットを当該外包部材に対して下方に牽引することによってコレット内空部が減径するコレットチャックと、当該コレット内空部にその中心軸方向に昇降可能に設けられ、且つ上部に平端面もしくは平段面を有するリング支持部材と、から成り、当該コレット内空部に収容された当該リング支持部材の平端面もしくは平段面に当該搬送手段により積み重ねて載置した複数の当該薄肉リングの外径を、当該コレット下方移動によりコレット内空部内面が挟圧して、リング軸の中心方向に加圧するとともに、常温まで冷却して、焼入れの際の薄肉リングの変形を拘束矯正することを特徴とする薄肉リングの連続焼入れ装置。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特公昭46-027936

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