特許
J-GLOBAL ID:200903044331343148

ガラスを溶解する方法及びタンク炉

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-190540
公開番号(公開出願番号):特開平7-144923
出願日: 1994年08月12日
公開日(公表日): 1995年06月06日
要約:
【要約】【目的】 従来技術を改良し、設備及び運転費を低減させ、同時に従来型式の長所、すなわち排気ガス中の窒素酸化物及び粉じんの割合が低い点は維持するようにする。【構成】 火室21内のガラス溶解物の第2区間L2の長さの、第1区間と第2区間との合計(L1+L2)に対する比を少なくも0.5に選定し、加熱エネルギーは、主として溶解部16内のガラス溶解物に供給し、更にガラス原料に対する加熱・溶解エネルギーは、上方から排気はガスにより、下方からは、もっぱら装入端6のところまで逆流するガラス溶解物流により供給されるようにする。
請求項(抜粋):
タンク底部(9)を有するタンクプール(3)を備えた溶解タンク(2)と、円蓋(5)を有する上部構造(4)とを備えたタンク炉(1)内でガラスを溶解する方法であって、タンク炉(1)には、a) 第1端壁(17)近くに配置されたガラス原料装入端(6)と、第2端壁(20)との間に、縦方向に順次に予熱部(16)、溶解部(16a)、他のタンク底部から突出した清澄台(11)を有する清澄部(12)、均質化部(13)が設けられており、しかも、b) 炉内には、装入端(6)の第1端壁(17)と溶解部(16a)との間に、円蓋(5)から下方に突出し、炎の放射を防止する少なくとも1つの隔壁(18,19)が設けられており、これらの隔壁によって、排気ガスによるガラス原料の加熱目的で、バーナ(22)からの排気ガスの、予熱部(16)への流路が開かれ、また、c) 溶解部(16a)、清澄部(12)、数個のバーナ(22)、均質化部(13)が共通の火室(21)に配属されており、この火室の両端が最終隔壁(19)と第2端壁(20)の内面(20a)とにより制限されており、更に、d) 第1端壁(17)の内面(17a)と最終隔壁(19)の中心平面(E)との間には、清澄部(12)の前方に長さ“L1”の水平区間を有するガラス第1流路が形成され、更に、e) 火室(21)内には、最終隔壁(19)の中心平面(E)と第2端壁(20)の内面(20a)との間に、長さ“L2”の水平区間を有するガラス第2流路が形成され、f) 火室(21)内に配置されたバーナ(22)によるガラス表面への加熱エネルギー供給によって、ガラス溶解物に温度勾配が生じることにより、装入端(6)方向への溶解部(16a)の流れと、逆方向への底流とが生ぜしめられる形式のものにおいて、g) 火室(21)内のガラス溶解物の第2流路の水平区間L2の長さと、ガラス溶解物第1流路と第2流路との水平区間の合計長さ(L1+L2)との比が、少なくとも0.5の値に選定され、h) 加熱エネルギーが、主として溶解部(16a)内のガラス溶解物に供給され、i) ガラス原料には、加熱・溶解エネルギーが、上方からは排気ガスにより、下方からは、もっぱら装入端(6)のところまで案内されるガラス溶解物流により供給されることを特徴とする、タンク炉内でガラスを溶解する方法。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開昭63-310734

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