特許
J-GLOBAL ID:200903044780242585

変速機の制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 橋爪 良彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-142041
公開番号(公開出願番号):特開平5-312249
出願日: 1992年05月08日
公開日(公表日): 1993年11月22日
要約:
【要約】【目的】 変速時のショックを低減するとともに、トルクオフの期間をなくすことにより加速性を向上させる。【構成】 主変速機と副変速機の切替えるタイミングを最適に制御するために全クラッチに電子モジュレーションシステムを用い、変速時には必ず油のリークを伴う回転クラッチである副変速機側のクラッチから係合を始め、副変速機側のフィリングが終了した時点で主変速機側のクラッチへの圧油供給を開始する。また、副変速機側の油圧ビルドアップ率は主変速機側より高く設定し、主変速機側が係合途中に副変速機側の係合を終了させることで変速ショックを低減し、トルクオフを防止する。また、ロックアップクラッチを備えた変速機システムにおいては、ロックアップクラッチを前記副変速クラッチのフィリングタイム終了を確認した時点でオフするとともに、前記変速クラッチの油圧漸増後、変速終了を検知し、この検知後ロックアップクラッチの油圧を漸増するようにする。
請求項(抜粋):
トランスミッション入力軸から第1段目にある回転クラッチ機構を含んだ複数の副変速クラッチと第2段目にある複数の主変速クラッチとを有し、副変速クラッチと主変速クラッチとの組合せで変速段を選択するトランスミッションと、このトランスミッションの複数のクラッチに対し個別に接続され、入力された電気指令に対応する油圧を当該クラッチに発生させる複数の圧力制御弁と、を備えた変速機において、変速時、係合しようとするクラッチが前記回転クラッチ機構の副変速クラッチおよび主変速クラッチの両方であるとき、前記圧力制御弁を以下の工程順に制御するようにしたことを特徴とする変速機の制御方法。(a)まず係合しようとする油のリークが伴う回転クラッチ機構の副変速クラッチに対応する圧力制御弁を作動し、圧油をこの副変速クラッチに供給する。(b)上記副変速クラッチについてフィリングタイムの終了を確認する。(c)上記フィリングタイムの終了を確認した時点で、現在係合中の副変速クラッチに対応する圧力制御弁をオフするとともに、係合しようとする主変速クラッチに対応する圧力制御弁を作動し圧油をこの主変速クラッチに供給し、さらに前記フィリング終了を確認した副変速クラッチのクラッチ圧を漸増するようこの副変速クラッチに対応する圧力制御弁を制御する。(d)上記主変速クラッチについてフィリングタイムの終了を確認する。(e)上記主変速クラッチのフィリングタイムの終了を確認した時点で、現在係合中の主変速クラッチに対応する圧力制御弁をオフするとともに前記フィリング終了を確認した主変速クラッチのクラッチ圧を副変速機側が主変速機側より早く係合するよう漸増制御する。

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