特許
J-GLOBAL ID:200903044936903560

ジアルキルカーボネート類からジアリールカーボネート類を連続的に製造する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-217954
公開番号(公開出願番号):特開平6-157424
出願日: 1993年08月11日
公開日(公表日): 1994年06月03日
要約:
【要約】【目的】 ジアルキルカーボネート類からジアリールカーボネート類を連続的に製造する方法。【構成】 例えば図1(ここで、参照用数字は説明の中に明記する意味を有している)に従うカラムから成る特定の質量連成およびエネルギー連成組み合わせの中で、通常のエステル交換触媒を用いて反応させることにより、ジアルキルカーボネート類とフェノール類からジアリールカーボネート類を製造する。
請求項(抜粋):
向流カラムAと反応カラムBの質量連成およびエネルギー連成組み合わせの中で反応を行い、ここで、該反応カラムBから少なくとも部分的に液体状態で取り出される芳香族ヒドロキシル化合物と、気体状態でそこに向流で送り込まれる100から95重量部のジアルキルカーボネートと0から5重量部の式【化1】R1OH[式中、R1は、下記の意味を有する]を有する基礎的アルコールとの混合物とを、該向流カラムAの中で、エステル交換触媒存在下の液相中、100から300°Cの温度および0.05から20バールの圧力で反応させ、該混合物を該反応カラムBから気体状態で取り出し、そしてこの混合物は芳香族ヒドロキシル化合物Ar1OHを含んでいてもよく、そして釜残生成物としてA中で生じる、少量のジアルキルカーボネートが含まれているか否かに拘らずそして液体形態で均一に溶解している触媒が含まれているか否かに拘らず、式【化2】Ar1-O-CO-O-R1[式中、Ar1およびR1は、下記の意味を有する]を有するアルキルアリールカーボネート類と未反応の芳香族ヒドロキシル化合物との混合物を、該反応カラムBの底部に送り込み、そしてヘッド生成物としてA中で生じる、アルコール類とまだ未反応のジアルキルカーボネートと芳香族ヒドロキシル化合物との気体状混合物を、該反応カラムBの上部に送り込むことで、これらを、Bの反応部分の中で、100から300°Cの温度および0.05から5バールの圧力下、60から>95%の度合まで反応させ、ここで更に、該カラムBの下方部分中の釜残生成物としてジアリールカーボネートを取り出し、そして、Aに戻すべき、該芳香族ヒドロキシル化合物の液体流れを、Bの中心部分およびAの釜残生成物のフィードの上で取り出し、このAに戻すべき、ジアルキルカーボネートが95から100重量部でありそしてそれから誘導されるアルコール類が0から5重量部である気体混合物と芳香族ヒドロキシル化合物を、該液体芳香族ヒドロキシル化合物のドローオフとAからのヘッド生成物のインフィードとの間にあるBの中心部分で取り出し、そしてその誘導されたアルコール類が80から20重量%でありそしてジアルキルカーボネートが20から80重量%の混合物を、Bからのヘッド流れとして取り出し、そして反応したか或は取り出されたジアルキルカーボネートおよび反応した芳香族ヒドロキシル化合物を、AまたはBへのフィードで補給するように、上述した装置の中で反応と分離を平行して行うことを特徴とする、エステル交換反応で知られているようなカラム装置中、本質的に公知のエステル交換触媒の存在下、0.1から10モル、好適には0.5から2モル、特に好適には0.8から1.2モルの式【化3】R1-O-CO-O-R1[式中、R1は、直鎖もしくは分枝のC1-C6-アルキルもしくはC5-C6-シクロアルキルを表す]を有するジアルキルカーボネート類と式【化4】Ar1-OH[式中、Ar1は、下記の意味を有する]を有する芳香族ヒドロキシル化合物とのエステル交換を行うことによる、式【化5】Ar1-O-CO-O-Ar1[式中、Ar1は、未置換のフェニルか、1から3個のC1-C4-アルキル、C1-C4-アルコキシおよびハロゲン基で置換されているフェニルか、或はナフチルを表す]を有するジアリールカーボネート類の製造方法。
IPC (2件):
C07C 69/96 ,  C07C 68/06

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