特許
J-GLOBAL ID:200903045369017968
むだ時間補償制御装置
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
鈴江 武彦
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平3-188809
公開番号(公開出願番号):特開平5-035306
出願日: 1991年07月29日
公開日(公表日): 1993年02月12日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、制御対象のゲイン変化に対しても適切なゲイン比率信号を用いて制御対象モデルのゲインを修正し、スミスむだ時間補償法の機能を十分に発揮でき、より高い制御性を実現することにある。【構成】 制御系(1〜3)に対し、制御対象モデル7と1次遅れ手段6とを有するむだ時間補償部5を付加し、スミス法の条件の下にむだ時間要素を制御ループの外部に出して制御を実行するが、制御対象のゲイン変化による当該条件のずれにより制御性が劣化する。そこで、ゲイン比率演算手段11にて制御量と制御対象モデル出力とから比率を求めて記憶手段12に記憶した後、ゲイン修正手段13に送出し、むだ時間補償部の出力に乗じてむだ時間補償部のゲインを修正する一方、更新判断手段(14,15)にてむだ時間補償部の零出力を判別して記憶手段に対しゲイン比率の更新を行う構成である。
請求項(抜粋):
目標値と制御対象からの制御量との偏差に基づき、調節手段ではPIまたはPID調節演算を実行し、得られた操作信号を前記制御対象に印加する制御系に対し、むだ時間および1次伝達関数で近似される制御対象モデル手段と、むだ時間要素を除いた1次モデル手段と、この1次モデル手段の出力から前記制御対象モデル手段の出力を減算する減算手段とを有し、この減算手段から得られたむだ時間補償信号を前記調節手段の入力側に与えるスミス法によるむだ時間補償部を設けたむだ時間補償制御装置において、前記制御対象からの制御量と前記制御対象モデル手段の出力とからゲイン比率信号を求めるゲイン比率演算手段と、このゲイン比率演算手段によって求めたゲイン比率信号を記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶されたゲイン比率信号を前記むだ時間補償部の出力に乗じて前記制御対象のゲイン変化による前記むだ時間補償部のゲインを修正するゲイン修正手段と、前記むだ時間補償部から出力されるほぼ零の信号を判別すると前記記憶手段に対し前記ゲイン比率信号の更新を行う更新判断手段とを備えたことを特徴とするむだ時間補償制御装置。
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