特許
J-GLOBAL ID:200903045681047432

細砕セルロース繊維材浸透方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 中村 静男 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-112742
公開番号(公開出願番号):特開平9-003787
出願日: 1996年05月07日
公開日(公表日): 1997年01月07日
要約:
【要約】【課題】 化学セルロースパルプ(特にクラフトパルプ)の強度特性を改良する方法の提供。【解決手段】 従来の浸透法の代わりに低温浸漬浸透法を用いることによって改良される。スチーム処理後、木材チップをアルカリ液に温度は約80〜110°C、時間は半時間〜72時間、圧力は約0〜15バールで浸漬し、木材を少なくとも約8%溶解し、またリグニンを少なくとも約15%溶解する。使用アルカリ液は、硫化物を含んでいるのが好ましいが、アルカリ濃度NaOH約1.0モル/リットルを有するアルカリはどんなものでも好適である。次いで、木材チップを蒸解温度約145〜180°Cへ上げて蒸解し、セルロース化学パルプを製造する。浸漬工程と蒸解温度への温度上昇工程との間に中間工程、すなわち、木材チップを温度約110〜150°Cで約10分間〜90分間加熱する工程を設けてもよい。木材チップを処理する本装置は、従来的な機器に加えて低圧の浸漬槽(関連するポンプや他の移送手段とともに)を備えるだけでよい。
請求項(抜粋):
細砕セルロース繊維材を浸透する方法において、順次的連続的に行う以下の諸工程、すなわち、(a)細砕セルロース繊維材を脱気し、これを常温以上に予熱する工程、(b)アルカリ液に上記セルロース材を浸漬する工程であって、その際の温度は、酸生成反応がそもそも起こるにしても、反応が十分にゆっくり起こり、生成した酸がセルロース材を損傷したり、あるいはリグニン縮合を起こさせたりし得る前に、アルカリによって中和されるような温度であり、その際の液のアルカリ濃度は生成した酸をすべて中和するに十分な濃度で、その際の時間はセルロース材にアルカリを完全に浸透させるに十分な時間であるような工程、および、(c)アルカリ浸透のセルロース材を蒸解温度に上げ、これを連続蒸解し、セルロースパルプを生成する工程、を包含する細砕セルロース繊維材浸透方法。
IPC (2件):
D21D 5/00 ,  D21D 5/28
FI (2件):
D21D 5/00 ,  D21D 5/28
引用特許:
審査官引用 (8件)
  • 特開平3-040886
  • 特開平3-040886
  • 特開平2-216289
全件表示

前のページに戻る