特許
J-GLOBAL ID:200903045729984387

オンライン手書き漢字認識方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊東 忠彦 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平4-331933
公開番号(公開出願番号):特開平6-215190
出願日: 1992年12月11日
公開日(公表日): 1994年08月05日
要約:
【要約】【目的】 離散反復収束によるマッチング方法であって、オンライン手書き入力の一漢字(訳注:原文は一中国語字体。訳文中、中国語は漢字と訳す)を認識する方法を提供する。【構成】 その認識方法においては、漢字を一連のストロークの集合と見なして、新しいマッチング方法により入力文字および参考文字間で字画ストロークの整合作業を行う。【効果】 このマッチング方法は筆順および画数というデータに依存するものでなく、筆順および画数がマッチング結果にあたえる影響を最低限度にまで低くできるので、両者によって制限されないオンライン手書き漢字認識方法を得ることができる。
請求項(抜粋):
離散反復収束によるマッチングで、オンライン手書き漢字を認識する方法であって、a.ストロークで入力漢字の字画を記述して得られた各々の一字画ストロークを節目とし、マッチングしたい参考文字の字画ストロークを整合するステップと、b.漢字の各ストロークの長さ、方向、位置などの特徴に基づき組合わせ可能なストロークの原始近似値を算出するステップと、c.ストローク整合を決定し順次に近似値を更新するもので、任意の整合可能なストロークについて、もし2つの整合する節目が互いにベスト整合であれば、そのストロークが相互にベスト整合であり、互いに整合すべきものと見なすと同時に、このマッチング過程において筆順同一原則に基づいて整合字画の前後となる字画が互いに整合するべきなので、新しく発生されたストローク整合を強化することで付近の字画の近似値を順次増大させ、P<SB>i,j </SB>を一つのストローク整合と仮定する時に、付近の字画の近似度を更新するために、P<SB>i-2,j-2 </SB>=P<SB>i-2,j-2 </SB>+q<SB>2</SB>P<SB>i-1,j-1 </SB>=P<SB>i-1,j-1 </SB>+q<SB>1</SB>P<SB>i+1,j+1 </SB>=P<SB>i+1,j+1 </SB>+q<SB>1</SB>P<SB>i+2,j+2 </SB>=P<SB>i+2,j+2 </SB>+q<SB>2</SB>式中、q<SB>2 </SB>およびq<SB>1 </SB>を増大値、q<SB>2 </SB><q<SB>1 </SB>かついずれもプラスの整数値であるとするとともに、字画ストロークa<SB>1 </SB>についてa<SB>i-2 </SB>およびa<SB>i-1 </SB>が記入する時の前側2個の字画ストロークで、字画ストロークb<SB>1 </SB>についてb<SB>i-2 </SB>およびb<SB>i-1 </SB>が記入する時の前側2個の字画ストロークであるとするステップと、d.続けて反復照合するか否かを決定するもので、もし2回つづけて反復照合しても、いずれも新しいストローク整合が発生しなかったり、あるいは反復照合がある一定の上限値を超えたら下記ステップgに飛び越すというステップと、e.整合する節目間で支持値が発生させる競合力によりストローク近似値を更新するもので、もし2つの節目間の競合力がともに強力な場合には相互の競合力を強化し、その他の場合には減少を考慮するとともに、その競合力の支持値が次の〈a〉ある組合わせ(a<SB>i </SB>,b<SB>j </SB>)が相互にベスト整合である時、その指示値をゼロとし、〈b〉b<SB>j </SB>のa<SB>i </SB>に対する競合力が集合P(a<SB>i </SB>)の他のあらゆる節目の競合力より大きい時、その支持値をプラスの整数値uとし、〈c〉その他の状況では、その支持値をマイナスの整数値-uとし、上記の支持値の定義に基づいて、そのストローク近似値の更新が、P<SB>ij</SB>=P<SB>ij</SB>+supt(i←j)+supt(i→j)であるステップと、f.ステップcに戻ってストローク整合を決定し順次に近似値を更新するステップと、g.前記のステップaからfで探し出したストローク整合を利用して、ステップbの原始近似値に基づき入力文字と参考文字との近似度を計算するステップと、h.入力文字と参考文字との近似度により、入力文字が何であるかを決定するステップとを具備するオンライン手書き漢字認識方法。

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