特許
J-GLOBAL ID:200903045744242656

廃貝処理設備

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 塚本 大三郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-258803
公開番号(公開出願番号):特開平8-089933
出願日: 1994年09月28日
公開日(公表日): 1996年04月09日
要約:
【要約】【目的】 冷却水として海水を利用している工場等においては配管等の装置にムラサキイガイを初めとする貝類が付着して装置の機能を害するので取り除いて処分をすることが必要であるが、その排出量が膨大になり、又すぐに腐るので、悪臭を放ち、作業環境を著しく害するとともに、廃棄処分の場所にも困るのでこれを改善する。【構成】 貝を粉砕し、貝殻と身とを含むスラリーとし、蛋白質分解酵素を使用して身を液状化して貝殻と分離し、貝はその状態で廃棄し、液状物は加圧浮上処理と、生物処理等によってBOD分を分解して放流するようにした。また生貝のまま処理する場合は液状物は濃縮して食品の原料や肥料とすることも可能であり、死に貝の状態で処理するときは副生する泥土とともに発酵処理をして土壌改良材にすることもできる。
請求項(抜粋):
下記(a) 〜(i) の装置から構成されている廃貝処理設備。(a) 管路等の装置から排出された泥水及び泥土を混入した廃貝を、フィルターによって泥水及び泥土と廃貝とに分離し、貝殻と貝肉とを破砕機によってスラリー状に破砕する前処理装置。(b) 前記破砕機によって得られたスラリーを蛋白分解反応機の撹拌槽に投入し、30〜35°Cの温水によって希釈し、プロティアーゼを主体とする蛋白質分解酵素を添加して所定時間強く撹拌して、貝肉を分解溶融する反応処理装置。(c) 前記反応処理装置の生成物を取出して分離機によって破砕貝殻と貝肉溶融液とに分離し、破砕貝殻は系外に排出し、貝肉溶融液は貯留槽に一旦貯蔵する分離貯留装置。(d) 前記貯留槽から取出した貝肉溶融液に高分子架橋剤を混合した後に浮上槽に導入し、また加圧槽において圧縮空気を混入した水を浮上槽内に導入し、減圧して分離した微細空気泡によって、貝肉溶融液中の懸濁物を浮上分離して排出する加圧浮上装置。(e) 前記浮上槽の浮上分離後の溶融液及び後記発酵処理装置の真空ロール脱水機によって分離された有機排水を、バイオリアクター内に導入し、その中に含有されている残存BOD分を分解する生物処理装置。(f) 前記バイオリアクターから取出した処理溶液及び後記脱水分離装置において分離された有機排水を凝集反応槽に導入し、カチオン凝集剤と、pH調整剤と、高分子架橋剤とを調整混合して加え、フロックを形成、肥大化し、更にこの凝集反応槽による処理液を沈殿槽内に導入して、これをフロックと上澄み液とに分離する凝集沈殿装置。(g) 前記沈殿槽内の上澄み液をpH調整槽に導入してpHを調整し、更にこのpH調整槽による処理液を放流調整槽に導入して残余の沈殿物等を除去し、貯留後、上澄み液を系外に排出する後処理装置。(h) 前記貯留槽、加圧浮上装置、並びにバイオリアクターにおいて発生したスラッジ、及び沈殿槽において発生したフロックのそれぞれを小規模脱水槽において有機排水と脱水フロック等に分離する脱水分離装置。(i) 前記前処理装置において分離された泥水及び泥土を真空ロール脱水機によって泥土と有機排水とに分離し、分離後の泥土と、前記脱水分離装置によって分離された脱水フロック等と、前記加圧浮上装置において浮上分離した懸濁物(フロス)とを発酵処理機に導入して、発酵処理剤を加えて発酵処理後系外に廃棄する発酵処理装置。
IPC (4件):
B09B 5/00 ZAB ,  B09B 3/00 ZAB ,  C02F 11/02 ZAB ,  C05F 1/02
FI (2件):
B09B 5/00 ZAB M ,  B09B 3/00 ZAB A

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