特許
J-GLOBAL ID:200903046055424638

重合可能な液晶化合物の製法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-544996
公開番号(公開出願番号):特表2001-521538
出願日: 1998年04月17日
公開日(公表日): 2001年11月06日
要約:
【要約】本発明は、式I:P1-Y1-A1-O-M-O-A2-Y2-P2(I)の液晶化合物又は式Iの液晶化合物の混合物の製法に関し、その際、式中の置換基は次の意味を有する;P1、P2は水素、C1〜C4-アルキル又はその上で重合が生じうる反応性基を表し、Y1、Y2は化学的単結合、酸素、イオウ、-O-CO-、-CO-O-、-O-CO-O-、-CO-NR-、-NR-CO-、-O-CO-NR-、-NR-CO-O-又は-NR-CO-NR-を表し、Rは水素又はC1〜C4-アルキルを表し、A1、A2は30個までのC原子を有するスペーサーであり、その中で、炭素鎖はエーテル官能基中の酸素によって、チオエーテル官能基中のイオウによって、又は隣接していないイミノ基又はC1〜C4-アルキルイミノ基によって中断されていてよく、Mはメソゲン基を表す。本発明は式Iの化合物を含有する組成物及び本発明の方法を用いて得られる組成物にも関する。本発明は更に、式Iの化合物、式Iの化合物を含有する組成物又は本発明の方法を使用して得られる組成物での物品の印刷及び被覆法又はそのように印刷又は被覆された物品にも関する。加えて、本発明は、前記化合物又は組成物を、光学素子又は液晶染料を製造するために使用すること、同様に前記の化合物又は組成物を含有する液晶染料及び水性エマルジョン又は分散液、かつ前記の化合物又は組成物から得られる顔料にも関する。
請求項(抜粋):
1.式I: P1-Y1-A1-O-M-O-A2-Y2-P2 (I) の液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物の製法において、 a)式IIa: Y31-M-Y41 (IIa) の化合物1種以上と式IIIa及びIIIb: P1-Y1-A1-Y32 (IIIa) P2-Y2-A2-Y42 (IIIb) の化合物1種以上とを反応させるか、又は b)式IIb: Y31-M-O-A2-Y2-P2 (IIb) の化合物1種以上と式IIIaの化合物1種以上とを反応させるか、又は c)式IIa及びIIbの化合物からなる混合物と式IIIa及びIIIbの化合物1種以上とを反応させ、かつ d)場合により、a)及び/又はb)及び/又はc)により得られた式Iの化合物又は得られた式Iの化合物の混合物を任意の質量比で相互に混合するが、その際、式中の置換基は次の意味を有する: P1、P2は水素、C1〜C4-アルキル又はその上で重合が生じうる反応性基を表し、Y1、Y2は化学的単結合、酸素、イオウ、-O-CO-、-CO-O-、-O-CO-O-、-CO-NR-、-NR-CO-、-O-CO-NR-、-NR-CO-O-又は-NR-CO-NR-を表し、Rは水素又はC1〜C4-アルキルを表し、A1、A2は30個までのC原子を有するスペーサーであり、その中で、炭素鎖はエーテル官能基中の酸素によって、チオエーテル官能基中のイオウによって、又は隣接していないイミノ基又はC1〜C4-アルキルイミノ基によって中断されていてよく、Mはメソゲン基を表し、Y31、Y41は-OH、-O-を表し、Y32、Y42は脱離基を表すことを特徴とする、式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物の製法。 Mが式Ia: (-T-Y5)r-T- Iaのメソゲン基を表し、この際、置換基は次の意味を有する:Tは二価の飽和又は不飽和同素環式又は複素環式基であり、Y5はY1及びY2に関して定義された基又は-O-CH2-、-CH2-O-、-CH=N-、-N=CH-又は-N=N-であり、 rは0、1、2又は3であり、 ここでr>0の場合、基Tも基Y5もそれぞれ互いに同じであるか、又は異なってよい、請求項1に記載の方法。3.Mが次の式: のメソゲン基を表し、ここで、それぞれの環Zは次の群: 水素、C1〜C20-アルキル、C1〜C20-アルコキシ、C1〜C20-アルコキシカルボニル、C1〜C20-モノアルキルアミノカルボニル、C1〜C20-アルキルカルボニル、C1〜C20-アルキルカルボニルオキシ、C1〜C20-アルキルカルボニルアミノ、ホルミル、ハロゲン、シアン、ヒドロキシ及びニトロからの同じか又は異なる置換基3つまでを有してよい、請求項1又は2に記載の方法。4.次のもの: (i)一般式Iの化合物、その際、少なくとも1種の化合物で基P1又はP2の少なくとも1つが水素又 はC1〜C4-アルキルである、及び (ii)場合による更なる添加物 を含有する組成物。5.(iii)式IIaの化合物1種以上と式IIIa及びIIIbの化合物1種以上とを反応させるか、又は 式IIbの化合物1種以上と式IIIaの化合物1種以上とを反応させるか、又は 式IIa及びIIbの化合物からなる混合物と式IIIa及びIIIbの化合物1種以上とを反応させるが、 但しその際、いずれの場合にもそれぞれ、式IIIa及びIIIbの基P1又はP2の少なくとも1つが水素又はC1〜C4-アルキルであり、かつ (iv)(iii)から生じた式Iの化合物又は式Iの化合物の混合物に場合により更なる添加物を添加する ことにより得られる組成物。6.次のもの: (v)式中のP1及びP2が反応性基を表し、かつ Mが式Ia’: のメソゲン基である式Iの化合物少なくとも1種及び 式中のP1及びP2が反応性基を表し、かつMが式Ia”: [式中、T及びY5は式Ia中と同様の意味を有し、かつr’、r”は式Ia中のrと同じ意味を有する]のメソゲン基である式Iの化合物少なくとも1種、但しその際、式Ia’の基T及び基Y5が式Ia”の基T及び基Y5と同じ場合に、r’及びr”は相互に異なる値を取り、かつ式Ia’及びIa”が基T又は基Y5の少なくとも1つで相互に異なっている場合にr’及びr”は同じであってよい、及び (vi)場合により更なる添加剤 を含有する組成物。7.(vii)式IIaの化合物2種以上と式IIIa及びIIIbの化合物1種以上とを反応させるか、又は 式IIbの化合物2種以上と式IIIaの化合物1種以上とを反応させるか、又は 式IIa及びIIbの化合物からなる混合物と式IIIa及びIIIbの化合物1種以上とを反応させるが、 但しその際、いずれの場合にも、基P1及びP2はそれぞれ反応性基を表し、かつ式Ia’: 及びIa”: [式中、T及びY5は式Ia中と同様の意味を有し、r’、r”は式Ia中のrと同じ意味を有する]の異なるメソゲン基M少なくとも2つが存在し、かつ 式Ia’の基T及び基Y5が式Ia”の基T及び基Y5と同じ場合に、r’及びr”は相互に異なる値を取り、かつ式Ia’及びIa”が基T又は基Y5の少なくとも1つで相互に異なっている場合に、r’及びr”は同じであってよく、かつ (viii)(vii)から生じた式Iの化合物の混合物に場合により更なる添加物を添加する ことにより得られる組成物。8.次のもの: (ix)最大で2つの異なる基P1-Y1-A1-及びP2-Y2-A2-を含み、その際これらの基のP1又はP2の少なくとも1つは反応性基でなければならない一般式Iの化合物及び (x)場合により更なる添加物 を含有する組成物。9.(xi)式IIaの化合物1種以上と式IIIa及びIIIbの相互に異なる化合物最大2種とを反応させるか、又は 式IIbの化合物1種以上と式IIIaの相互に異なる化合物最大2種とを反応させるか、又は 式IIa及びIIbの化合物からなる混合物と式 IIIa及びIIIbの相互に異なる化合物最大2種とを反応させるが、 但しその際、 いずれの場合にも、式IIIa及びIIIbの化合物の基P1又はP2の少なくとも1つは反応性基であり、かつ (xii)(xi)から生じた式Iの化合物又は式Iの化合物の混合物に場合により更なる添加物を添加する ことにより得られる組成物。10.物品の印刷法又は物品上に液晶配向状態を伴う被覆を製造する方法において、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの化合物からなる混合物を場合により更なる添加物と混合して、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物を基板上に施与し、場合により配向させ、次いで、基板上に施与された、場合により更なる添加物と混合された化合物又は該化合物の混合物又は組成物を重合させることを特徴とする、物品の印刷法又は物品上に液晶配向状態を伴う被覆を製造する方法。11.請求項10に記載の方法により得られる、印刷物又は被覆された物品。12.光学素子を製造するための、場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物の混合物又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物の使用。13.液晶染料の製造のための、場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物の使用。14.場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物を含有する、液晶染料。15.場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物を含有し、更にエマルジョン又は分散液の製造で通常使用される助剤を含有する、水性エマルジョン又は分散液。16.場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物を基板上で薄膜として車合させ、ポリマー材料を基板から剥がし、かつ顔料粒度サイズに粉砕することにより得られる、顔料。17.場合により更なる添加物と混合している請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法により製造された式Iの液晶化合物又は式Iの液晶化合物からなる混合物、又は請求項4から9までのいずれか1項に記載の組成物を印刷法で基板に施与し、その際、印刷法により後続の顔料形及び顔料サイズを予め与え、前記の化合物、混合物又は組成物を重合させ、その後、重合生成物を基板から剥がすことにより得られる、顔料。
IPC (6件):
C07C 67/30 ,  C07C 69/88 ,  C07C 69/92 ,  C09K 19/20 ,  C09K 19/38 ,  G02F 1/13 500
FI (6件):
C07C 67/30 ,  C07C 69/88 ,  C07C 69/92 ,  C09K 19/20 ,  C09K 19/38 ,  G02F 1/13 500

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