特許
J-GLOBAL ID:200903046169963890

眼鏡用のマルチフォーカルレンズ

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 浅村 皓 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-302037
公開番号(公開出願番号):特開平9-179074
出願日: 1992年11月11日
公開日(公表日): 1997年07月11日
要約:
【要約】【目的】 眼窩内での好ましい眼の上下位置や、加齢とともに生じる近接視距離の変化(減少)を考慮に入れたマルチフォーカルレンズを提供する。【構成】 中間視距離区域VIと近接視区域VPとに位置する主経線部分DPを、垂直線に対して角度αをなす第1区分DCと、垂直線に対し角度ωをなす第2区分CPとに分割する。この場合、角度αの値は、レンズの度の付加値Aの増加関数をなしており、また角度ωは角度αより小である。これら2つの区分が会する点Cのところでは、非球面Sの平均球面値は、レンズの公称度付加値の0.8〜0.92倍の度付加値に相当する。
請求項(抜粋):
非球面(S)を有する眼鏡用マルチフォーカルレンズであって、遠隔視用の第1視区域(VL)と、近接視用の第2視区域(VP)と、これらの区域の間の、度の進行の主経線(MM′)に沿って漸進的に曲率が変化する中間距離用の第3視区域(VI)とが設けられており、前記主経線(MM′)が、レンズの頂縁から底縁まで延び、かつ非球面の3つの視区域すべてを順次通過しており、しかもそのさい所定の3つの点、すなわち、第1視区域(VL)に位置し、かつ非球面が第1の所定平均球面値を有する遠隔視・度測定点と呼ばれる第1点(L)と、取付け中心と呼ばれ、第1点(L)と非球面の幾何的中心(O)との間に位置する第2点(D)と、第2視区域(VP)に位置し、非球面が第2の所定平均球面値を有する近接視・度測定点と呼ばれる第3点(P)とを通過するようにされており、前記第1と第2の所定平均球面値の差が、レンズの度の付加値Aに等しく、前記主経線(MM′)が度の付加値に応じた形状を有しており、更に非球面(S)を前面図で見た場合、レンズの頂縁から第2点(D)まで垂直に延びる第1部分(MLD)と、第2点からレンズの鼻側へ斜めに延びる第2部分(DPM′)が備えられている形式のものにおいて、主経線(MM′)の第2部分(DPM′)が第1区分(DC)を有しており、この第1区分が、取付け中心(D)から第3点(P)の上方に位置する第4点(C)へ、ほぼ主経線(MM′)の垂直第1部分(MLD)に対して所定の第1角度α方向に延びており、この所定角度が、増加関数α=f〔A〕に従った度の付加値Aにより決定され、更に、第2部分(DPM′)が第2区分(CP)を有しており、この第2区分が、第4点(C)から第3点(P)へ向って、ほぼ、主経線(MM′)の垂直第1部分(MLD)に対して第2の角度ωを有する第2方向で延びており、この第2角度ωが所定値0<ω<αを有しており、更にまた、非球面(S)が、第4点(C)では所定球形値Scを有し、しかもSc=S<SB>L </SB>+k・Aであり、この式においてS<SB>L </SB>は第1点(L)での前記第1所定平均球面値であり、Aは度の付加値、kは0.8<k<0.92の値である係数であることを特徴とする、眼鏡用マルチフォーカルレンズ。

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