特許
J-GLOBAL ID:200903046998961268

エノン還元酵素

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 清水 初志 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-222379
公開番号(公開出願番号):特開2003-033185
出願日: 2001年07月24日
公開日(公表日): 2003年02月04日
要約:
【要約】【課題】本発明は、新規なエノン還元酵素、該酵素をコードする遺伝子を提供することを課題とする。さらに、本発明は、該酵素の活性を利用してα,β-不飽和ケトンの炭素-炭素2重結合を選択的に還元する方法、特に高い光学純度を持つ光学活性ケトンの製造方法の提供を課題とする。【解決手段】クライベロマイセス・ラクティス (Kluyveromyces lactis) がα,β-不飽和ケトンのα,β-不飽和結合をNADP依存的に選択的に還元すること、ケトンの還元活性を実質的に持たないこと、3-Methyl-4-(3-pyridyl)-3-buten-2-oneなどを還元してほぼ100% ee の(S)体光学活性ケトンを生成することを確認した。更に、該酵素をコードする遺伝子を単離した。そしてこの酵素やそのホモログ、あるいはこれらを産生する細胞等によって、α,β-不飽和ケトンの炭素-炭素2重結合の選択的な還元が可能となることを見出した。
請求項(抜粋):
次の(A)から(C)に示す理化学的性質を有する、エノン還元酵素。(A)作用還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸を電子供与体として、α,β-不飽和ケトンの炭素-炭素2重結合を還元し、対応する飽和炭化水素を生成する。(B)基質特異性(1) 電子供与体としては、還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドよりも還元型β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸に対して、有意に高い活性を有する。(2)不飽和ケトンの炭素-炭素2重結合を還元するが、実質的にケトンの還元活性は無い。(3) 3-Methyl-4-(3-pyridyl)-3-buten-2-oneのα,β-不飽和結合を選択的に還元し、90% ee以上の (S)-3-methyl-4-(3-pyridyl)-3-butan-2-oneを生成する。(C)分子量ドデシル硫酸ナトリウム -ポリアクリルアミドゲル電気泳動により約47,000。ゲル濾過により約92,000。
IPC (8件):
C12N 15/09 ZNA ,  C12N 1/15 ,  C12N 1/19 ,  C12N 1/21 ,  C12N 5/10 ,  C12N 9/06 ,  C12P 7/26 ,  C12R 1:645
FI (8件):
C12N 1/15 ,  C12N 1/19 ,  C12N 1/21 ,  C12N 9/06 Z ,  C12P 7/26 ,  C12R 1:645 ,  C12N 15/00 ZNA A ,  C12N 5/00 A
Fターム (26件):
4B024AA03 ,  4B024BA08 ,  4B024CA03 ,  4B024DA06 ,  4B024GA11 ,  4B050CC01 ,  4B050CC03 ,  4B050DD02 ,  4B050LL05 ,  4B064AG37 ,  4B064CA02 ,  4B064CA19 ,  4B064CA21 ,  4B064CB17 ,  4B064CC24 ,  4B064CD05 ,  4B064DA16 ,  4B065AA26X ,  4B065AA72Y ,  4B065AB01 ,  4B065AC14 ,  4B065BA02 ,  4B065BB07 ,  4B065CA09 ,  4B065CA28 ,  4B065CA44
引用文献:
審査官引用 (3件)

前のページに戻る