特許
J-GLOBAL ID:200903047065476284

多重搬送波伝送システムにおける、あるいはそれに関する改良

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 武石 靖彦 (外2名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-512554
公開番号(公開出願番号):特表2000-517506
出願日: 1997年09月01日
公開日(公表日): 2000年12月26日
要約:
【要約】DMTシステム等の多重搬送波システムでは、受信機には、送信機サンプリングクロックと極めて正確に同期化したサンプリングクロックを回復する能力がなければならない。典型的には、同期化は、ある固定された位相で送信される予備搬送波、即ちパイロット搬送波を使用して達成される。次いで受信機サンプリングクロックは、このパイロット搬送波に位相ロックされる。フレームタイミングは、相関技術の使用によって回復が可能である。本発明は、サンプルクロックを回復し、当該サンプリングクロックをパイロット搬送波に位相ロックする改良された方法を提供する。
請求項(抜粋):
1.受信機サンプリングクロックが前記受信機サンプリングクロックをパイロット搬送波に位相ロックすることによって送信機サンプリングクロックに同期化されるような、直交搬送波を使用する多重搬送波伝送システムと共に使用するための受信機であって、 - フレームタイミング偏差信号を使用して前記受信機のフレームタイミングを調整するように適合化され、前記受信機サンプリングクロックを生成するように適合化された発振器手段を制御する第1フィードバックループと、 - 前記パイロット搬送波の偏角推定値を表す信号を使用してチャネル効果を補正するように適合化され、前記発振器手段を制御する第2フィードバックループと、を含むことを特徴とする受信機。 2.前記発振器手段がVCXOであることを特徴とする、請求項1に記載の受信機。 3.前記多重搬送波伝送システムがDMT伝送システムであることを特徴とする、請求項1または2に記載の受信機。 4.前記多重搬送波伝送システムがDMTベースのVDSLシステムであることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 5.前記受信機がピーク位置推定手段に接続され、前記フレームタイミング偏差信号を生成するように適合化された相関器手段を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 6.前記受信機が前記パイロット偏角推定を表示する前記信号を生成するように適合化されたパイロット偏角推定手段を含むことを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 7.前記ピーク位置推定手段と前記パイロット偏角推定手段が各々、D/Aを介して前記発振器手段に接続されたフィードバックコントローラ手段に接続されていることを特徴とする、請求項6に記載の受信機。 8.前記フィードバックコントローラ手段が、前記発振器手段の制御信号を生成するために出力を合計される2つのフィードバックコントローラを備えていることを特徴とする、請求項7に記載の受信機。 9.前記パイロット偏角推定値を表わす前記信号が1つの等化パラメータとして機能し、またチャネル効果を補正するような方法で前記発振器手段を調節させることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 10.前記受信機が、 - フレームタイミング偏差信号に応答して前記発振器手段を調節することによるフレームアラインメントと、 - 前記パイロット搬送波偏角を表わす前記信号に応答して前記発振器手段を調節することによる等化と、 - 整定時間経過後の、前記パイロット搬送波偏角推定値を表わす前記信号だけに応答した前記発振器手段の調節、という各要素を有する同期化過程に従って作動することを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 11.前記パイロット搬送波偏角推定値を表わす前記信号が、前記パイロット搬送波が送信されるチャネルのチャネル特性の時間変動を等化する際に使用されることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 12.監視手段が、フレームタイミング偏差を監視し、前記フレームタイミング偏差が既定の高値を超過するような場合は再同期化を開始するために提供されていることを特徴とする、前記請求項のいずれかに記載の受信機。 13.送信機と受信機とを含むトランシーバであって、前記受信機が前記請求項のいずれかに記載の受信機であることを特徴とするトランシーバ。 14.受信機サンプリングクロックがパイロット搬送波に位相ロックされるような直交搬送波を使用する多重搬送波伝送システムであって、請求項13に記載の2つのトランシーバを含むことを特徴とする多重搬送波伝送システム。 15.送信機と受信機とが前記送信機から前記受信機に送信されるパイロット搬送波によって同期化されるような多重搬送波システムにおいて、前記受信機で前記パイロット信号から前記送信機サンプリングクロックを回復し、前記送信機を前記受信機に同期化させる方法であって、 - フレームタイミング偏差信号を派生させる段階と、 - 前記フレームタイミング偏差信号を使用して、受信されたフレーム構造を送信されたフレーム構造に合わせる段階と、 - 前記パイロット搬送波の偏角の推定値を導出して等化パラメータとして使用し、チャネルの影響を補正する段階と、を特徴とする方法。 16.前記多重搬送波伝送システムがDMTシステムであることを特徴とする、請求項13から15のいずれかに記載のトランシーバ、多重搬送波伝送システムまたは方法。 17.前記多重搬送波伝送システムがDMTベースのVDSLシステムであることを特徴とする、請求項16に記載のトランシーバ、多重搬送波伝送システムまたは方法。 18.受信機サンプリングクロックを送信機によって送信されたパイロット搬送波に位相ロックすることにより前記受信機サンプリングクロックが前記送信機サンプリングクロックに同期化されるような直交搬送波を使用する多重搬送波伝送システムにおいて、前記受信機サンプリングクロックを前記送信機サンプリングクロックに同期化させる方法であって、 - フレームタイミング偏差信号を使用して前記受信機のフレームタイミングを調整し、前記受信機サンプリングクロックを制御する段階と、 - 前記パイロット搬送波の偏角推定値を表わす信号を使用してチャネル効果を補正し、前記受信機サンプリングクロックを制御する段階と、を特徴とする方法。 19.前記多重搬送波伝送システムがDMT伝送システムであることを特徴とする、請求項18に記載の方法。 20.前記多重搬送波伝送システムがDMTベースのVDSLシステムであることを特徴とする、請求項18または19に記載の方法。 21.前記フレームタイミング偏差信号を、受信された時間領域データストリームから相関によって派生させることを特徴とする、請求項18から20のいずれかに記載の方法。 22.受信機サンプリングクロック制御信号を生成するために、前記フレームタイミング偏差信号を前記パイロット搬送波の偏角評価を表示する前記信号に加算することを特徴とする、請求項18から21のいずれかに記載の方法。 23.前記パイロット偏角推定値を表わす前記信号が1つの等化パラメータとして機能し、前記発振器手段をチャネル効果を補正するような方法で調整させることを特徴とする、請求項18から22のいずれかに記載の方法。 24.前記方法が、 - フレームタイミング偏差信号に応答して前記受信機サンプリングクロックを調節することによる、前記受信機と前記送信機との間のフレーム整合と、 - 前記パイロット搬送波偏角を表示する前記信号に応答して前記受信機サンプリングクロックを調節することによる、前記パイロット信号が送信されるチャネルの等化と、 - 整定時間経過後の、前記パイロット搬送波偏角を表わす前記信号だけに応答した前記受信機サンプリングクロックの調節、といった各要素を含むことを特徴とする、請求項18から23のいずれかに記載の方法。 25.前記パイロット搬送波が送信されるチャネルのチャネル特性の時間変動を等化するために、前記パイロット搬送波偏角推定値を表わす前記信号を使用することを特徴とする、請求項18から24のいずれかに記載の方法。 26.前記フレームタイミング偏差を監視し、前記フレームタイミング偏差が既定の高値を超過するような場合は再同期化を開始することを特徴とする、請求項18から25のいずれかに記載の方法。
IPC (4件):
H04J 11/00 ,  H04L 7/033 ,  H04M 3/00 ,  H04M 11/00 302
FI (4件):
H04J 11/00 Z ,  H04M 3/00 C ,  H04M 11/00 302 ,  H04L 7/02 B
引用特許:
審査官引用 (2件)

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