特許
J-GLOBAL ID:200903047110460270

異常陰影候補の検出方法および装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 柳田 征史 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-249347
公開番号(公開出願番号):特開平10-097624
出願日: 1996年09月20日
公開日(公表日): 1998年04月14日
要約:
【要約】【課題】 異常陰影候補の検出装置において、特殊な濃度分布を有する形状の異常陰影候補についても、その輪郭形状を適切に検出できるようにする。【解決手段】 記憶手段から入力された画像データに対して、勾配ベクトル算出手段11、指標値算出手段15、最大値算出手段16、集中度算出手段17等により求められた濃度勾配ベクトルの集中度と閾値とを比較判定手段18により比較することによって異常陰影候補領域を定め、得られた異常陰影候補領域の重心を注目画素としたときの、アイリスフィルター処理における各方向線ごとの指標値の平均値が最大となる各方向線ごとの終点画素を、異常陰影候補領域の辺縁点とし、これら辺縁点をSNAKESモデルを用いた輪郭抽出手段21により連結して、異常陰影候補領域の輪郭(辺縁)を精度よく求める。
請求項(抜粋):
(1)被写体の放射線画像を表す画像データの全画素について、該画像データに基づく各画素ごとの勾配ベクトルを算出し、(2)前記全画素のうち任意の注目画素を設定し、(3)該注目画素を中心とする、所定の角度間隔で隣接する複数の放射状の方向線を前記画像上に設定し、(4)該各方向線ごとに、前記注目画素から検出しようとする異常陰影候補の最大の大きさに応じた距離の範囲内にある、該方向線上の各画素について、各画素の勾配ベクトルと該方向線の延びる方向とのなす角度θilに基づく指標値cosθilをそれぞれ求め、(5)始点を注目画素、終点を前記検出しようとする異常陰影候補の最小の大きさに応じた距離から最大の大きさに応じた距離まで変化させて、該始点から該終点の範囲内にある前記方向線上の各画素の前記指標値cos θilの平均値を、各方向線ごとに求め、(6)前記方向線ごとの前記終点を変化させて求めた前記指標値cos θilの平均値のうち最大値を求め、(7)前記方向線ごとの前記最大値を前記複数の方向線のすべてについて総和して前記注目画素についての前記勾配ベクトル群の集中度の値を算出し、(8)前記(7)で求めた勾配ベクトル群の集中度の値と予め設定された閾値とを比較し、(9)前記勾配ベクトル群の集中度の値が前記閾値以上であるときは、前記注目画素が異常陰影候補の領域内に存在すると判定し、前記閾値未満であるときは前記注目画素が異常陰影候補の領域内に存在しないと判定し、(10)前記注目画素を全画素について順次代えて前記(3)から(9)の操作を繰り返して、各画素が異常陰影候補の領域内に存在するか否かを判定し、(11)前記異常陰影候補の領域内に存在すると判定された画素によって構成される該領域の重心を求め、(12)該重心に対応する画素を前記注目画素としたときの、前記(6)における前記各方向線ごとの前記指標値cos θilの平均値が最大値を採る前記終点に対応した画素をそれぞれ特定し、(13)該特定された各方向線上における前記終点に対応した画素を、該方向線の延びる方向における前記異常陰影候補の辺縁点として設定し、(14)該各方向線上の前記辺縁点について互いに隣接する辺縁点を所定の線で連結し、該連結した所定の線で囲まれた範囲を、前記異常陰影候補として抽出することを特徴とする異常陰影候補の検出方法。
IPC (4件):
G06T 7/00 ,  A61B 6/00 ,  G03B 42/02 ,  G06T 1/00
FI (4件):
G06F 15/70 330 Z ,  G03B 42/02 Z ,  A61B 6/00 350 D ,  G06F 15/62 390 A

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