特許
J-GLOBAL ID:200903047353974825

原油の化学的および物理的特性の予測方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 河備 健二
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-503833
公開番号(公開出願番号):特表平11-508363
出願日: 1996年05月15日
公開日(公表日): 1999年07月21日
要約:
【要約】原油またはその沸点留分の化学的または知覚的または物理的または性能上の特性または特性群を選択し、原油またはその沸点留分に存在する特有の分子種を含む参照試料からトレーニングセットを作成することを含む、原油またはその沸点留分の特性予測方法。参照試料はGC/MS分析にかけられ、そこで生じるコリニアーデータは多変数相関法によって処理される。トレーニングセットは未知試料のGC/MS分析から作成されたマトリックスと掛け合わされた係数を作成して選択された化学的、性能上の、知覚的または物理的特性または特性群の予測値を提供する。
請求項(抜粋):
1 原油の化学的、性能的、知覚的または物理的な特性の予測方法であって、:(a)原油またはその沸点分留の少なくとも1つの特性を選択すること、(b)原油またはその沸点分留に存在する特有の化学化合物タイプを含み、かつ(a)で選択された特性の既知の値を有する参照試料を選択すること、(c)以下のステップでトレーニングセットを作成すること: (1)質量分析器が接続されたガスクロマトグラフに個々の参照試料を注入し、それにより炭化水素混合物を構成化学成分に少なくとも部分的に分離して、その少なくとも部分的に分離された成分のリテンションタイムを記録する。 (2)個々の参照試料の構成化学成分を動的フロー条件で質量分析器に導入する。 (3)個々の参照試料に対する一連の時間分解マススペクトログラムを得る。 (4)リテンションタイムを補正してそれらを大気圧等価沸点に換算する。 (5)一連の大気圧沸点留分を選択する。 (6)個々の沸点留分の中で、当該沸点留分によって期待される化合物または化学化合物群に特有な一連の分子および/またはイオン片を選択する。 (7)(i)ステップc(6)で選択された特有の化合物または化合物群の全マススペクトルイオン強度を記録し、さらに所望により、 (ii)7(i)で得られた個々の特有の化合物または化学化合物群の全マススペクトルイオン強度に加重ファクターをかけて重量または体積パーセントデータを作成する。 (8)ステップc(6)と、c(7)(i)またはc(7)(ii)のいずれかからのデータをXブロックマトリックスにする。 (9)(b)で選択された参照試料に対して(a)で選択された特性データをYブロックマトリックスにする。 (10)ステップc(8)とc(9)からのデータを部分最小2乗法(Partial Least Squares)、主成分回帰(Principal Component Regression)またはリッジ回帰を含む多変数相関テクニックで解析して、一連の係数を得る。(d)原油またはその沸点留分を参照試料と同じ方法でステップc(1)からc(3)にかけて一連の時間分解マスクロマトグラムを得ること、(e)ステップ(d)の個々のマスクロマトグラムに対してステップc(4)からc(8)を繰り返すこと、(f)ステップ(e)からのマトリックスにステップc(10)からの係数を掛けて、原油またはその沸点留分の特性または諸特性の予測値を得ること、を含むことを特徴とする予測方法。2 ガスクロマトグラフが、毛管ガスクロマトグラフであり、マススペクトロメーターが、四極子マススペクトロメーターであることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。3 ガスクロマトグラフおよびマススペクトロメーターが、繰り返し条件下で運転されることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。4 化合物または化合物群に特有な分子および/またはイオン片の選択が、化学者の規則を用いて得られることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。5 化合物または化合物群に特有な分子および/またはイオン片の選択が、炭化水素のタイプ分析によって得られることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。6 ガスクロマトグラフおよびマススペクトロメーターから得られたデータが、コンピューターに蓄積されることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。7 工程(c)から工程(f)で得られるデータが、コンピューターで処理されることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。8 炭化水素混合物の他の化学的または物理的な性質が、選択されることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。9 データが、共線的であることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。10 選択された一連の保持時間ウィンドウが、炭化水素のタイプ分析および化学者の規則の併用によって分析されることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。11 多変数相関手法が、部分最小二乗法であることを特徴とする請求の範囲1に記載の予測方法。
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特開平3-100463
  • 特開平3-100463

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