特許
J-GLOBAL ID:200903047374252412

船舶の動揺軽減装置の制御方法

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-186767
公開番号(公開出願番号):特開平11-342891
出願日: 1998年05月29日
公開日(公表日): 1999年12月14日
要約:
【要約】【課題】 船の急旋回中は遠心力により、必ず旋回中心外側方向へ定常横傾斜を起こす。 この時、ARTの移動用液体によって発生する傾斜モーメントが遠心力に加わり、船体横傾斜角度を更に大きくするというARTの欠点を解消する。【解決手段】 旋回のための舵角指令から舵が舵角を確保するまでの時間差と、旋回による船体の定常傾斜が保持される前に、その逆方向へ一時的に傾斜することを利用する。 操舵輪部1にポテンショメータ4を設け、舵角指令を出した時点で、その情報を演算解読回路5で解読させる。 そして、旋回時の遠心力により旋回中心の外側方向への船体横傾斜が生じる前に、コントロール部2および開閉機器装置部3を介して、空気ダクト14のバルブ15を閉じ、タンク12a,12b内の移動用液体17を停止させる。
請求項(抜粋):
船体の両舷に設定した一対の少なくとも2つのウイングタンク(12a,12b)と、これらタンクの底部に液体を移動させる液体通路(13)で連結し、U字管型に構成すると共に、両端をタンク(12a,12b)内の上部付近に、遠隔駆動式のバルブ(15)を介し、左右のタンク(12a,12b)を連結するか、或いは、各々のタンク(12a,12b)の上部に、大気へ開放可能とする空気ダクト(14)を設け、バルブ(15)を開閉することで液体制動ができる気密な減揺水槽(16)において、操舵輪部(1)からでる舵角指令をポテンショメータ(4)等で検知し、その内容を解読する手段と、バルブ(15)の遠隔駆動を可能とする手段を施し、船が急旋回行動をする時の舵角指令を検知、演算し、船体が旋回中心外側方向へ傾斜を起こす前に、バルブ(15)を強制的に閉じて移動用液体(17)を停止させ、その液体(17)による船体傾斜の増長を事前に防止し得るよう、自動的に制御させることを特徴とする船舶の減揺水槽。

前のページに戻る