特許
J-GLOBAL ID:200903047475527226
内燃機関用点火装置
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
松本 英俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-091975
公開番号(公開出願番号):特開平10-281044
出願日: 1997年04月10日
公開日(公表日): 1998年10月20日
要約:
【要約】【課題】コンデンサ放電式点火回路による点火火花と電流遮断式点火回路による点火火花とを重ねて重ね放電を行わせる内燃機関用点火装置において、点火位置の制御を行う点火制御装置の構成を簡単にすること。【解決手段】マイクロコンピュータ4aに1つのカウンタ406と、2つのレジスタ408及び409と、2つのコンパレータ410及び411とを設ける。カウンタの計数値がレジスタ408の内容に一致したときにフリップフロップ回路412の出力を反転させて出力ポートPORT1から電流遮断式点火回路を動作させるための信号を出力させ、カウンタ406の計数値がレジスタ409の内容に一致したときにフリップフロップ回路413を反転させて出力ポートPORT2からコンデンサ放電式点火回路を動作させるための信号を発生させる。
請求項(抜粋):
内燃機関の上死点よりも位相が進んだ回転角度位置に設定された基準位置で第1の信号を発生し該基準位置よりも位相が遅れた回転角度位置で第2の信号を発生する信号発生器と、一次コイルが第1の巻線部分と該第1の巻線部分よりも巻数が多い第2の巻線部分とを有している点火コイルと、コンデンサ充電用電源部の出力により充電された点火用コンデンサの電荷を放電用スイッチと前記一次コイルの第1の巻線部分とを通して放電させることにより前記点火コイルの二次側に点火用高電圧を誘起させるコンデンサ放電式点火回路と、前記一次コイルの第2の巻線部分に対して直列に接続された一次電流制御用スイッチを導通状態から遮断状態にすることにより前記点火コイルの一次コイルに流しておいた一次電流を遮断して該点火コイルの二次側に点火用高電圧を誘起させる電流遮断式点火回路と、前記第1の信号及び第2の信号を入力として前記内燃機関の点火開始位置よりも位相が進んだ回転角度位置で前記一次電流制御用スイッチに駆動信号を与えて該一次電流制御用スイッチを導通させ、前記点火開始位置で前記放電用スイッチにトリガ信号を与えて該放電用スイッチを導通させ、前記点火開始位置よりも僅かに遅れた重ね点火位置で前記駆動信号を消滅させて前記一次電流制御用スイッチを遮断状態にするように前記放電用スイッチ及び一次電流制御用スイッチを制御する点火制御装置とを備えた内燃機関用点火装置において、前記点火制御装置は、単位時間毎に発生するクロックパルスを計数する1つのカウンタと、前記カウンタの計数値と比較する数値を記憶する第1及び第2のレジスタと、前記カウンタの計数値が第1のレジスタに記憶されている数値に一致した時に割込み信号を発生する第1のコンパレータと、前記カウンタの計数値が第2のレジスタに記憶された数値と一致した時に割込み信号を発生する第2のコンパレータと、内燃機関が1回転する間に前記カウンタが計数した計数値を回転数検出用計数値として該回転数検出用計数値から内燃機関の回転数を演算する過程と、前記基準位置から前記重ね点火位置までの角度を点火角度として該点火角度を演算された各回転数に対して演算する過程とを繰り返し行う主演算手段と、前記第1の信号が発生した時に前記主演算手段の動作に割込みをかけて前記カウンタの計数値を前記回転数検出用計数値として取り込むとともに該カウンタをリセットする過程と、前記トリガ信号の発生の有無を識別する第1のフラグをリセットする過程と、前記駆動信号の発生の有無を識別する第2のフラグをリセットする過程と、前記基準位置から前記主演算手段により演算された重ね点火位置まで内燃機関が回転する間に前記カウンタが計数すべき数値を重ね点火位置計測用計数値として該重ね点火位置計測用計数値を前記回転数検出用計数値と前記点火角度とを用いて演算する過程と、演算された重ね点火位置計測用計数値を前記第1のレジスタに記憶させる過程と、該重ね点火位置計測用計数値から設定された時間差に相当する数値を減算した値を点火開始位置計測用計数値として前記第2のレジスタに記憶させる過程とを行わせる第1の割込み制御手段と、前記第1のコンパレータが割込み信号を発生した時に前記駆動信号を消滅させるとともに、前記主演算手段の動作に割込みをかけて、前記第2のフラグの状態を判定する過程と、該第2のフラグの状態を判定する過程で第2のフラグがリセットされた状態にあると判定された時に前記回転数検出用計数値から一次電流通電時間に相当する数値を減算した値をカウンタの計数値に加算する演算を行うことにより通電時間計測用計数値を演算してその演算結果を第1のレジスタに記憶させた後第2のフラグをセットする過程と、前記第2のフラグの状態を判定する過程で第2のフラグがセットされた状態にあると判定された時に前記駆動信号を発生させる過程とを行わせる第2の割込み制御手段と、前記第2のコンパレータが割込み信号を発生した時に前記トリガ信号を発生させるとともに、前記主演算手段の動作に割込みをかけて、前記第1のフラグの状態を判定する第1のフラグ判定過程と、該第1のフラグ判定過程で前記第1のフラグがリセットされていると判定された時に前記カウンタの計数値とトリガ信号の信号幅に相当する数値とを加算した数値を前記第2のレジスタに記憶させた後前記第1のフラグをセットする過程と、前記第1のフラグ判定過程で第1のフラグがセットされた状態にあると判定された時に前記トリガ信号を消滅させる過程とを行わせる第3の割込み制御手段とを具備したことを特徴とする内燃機関用点火装置。
前のページに戻る