特許
J-GLOBAL ID:200903047677574218

強靱性鉄系形状記憶合金の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青野 順三
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2003-087468
公開番号(公開出願番号):特開2004-292896
出願日: 2003年03月27日
公開日(公表日): 2004年10月21日
要約:
【課題】Fe、Mn、Si系を基本とする鉄系形状記憶合金を実用材として、最も単純な成分構成で最も効果的に強靱化する製造方法を確立する。【解決手段】Mn:15〜40%、Si:3.5〜8.0%、残りFe(重量%)を基本とし、γ-オーステナイト結晶粒界に沿って細長くε-Cu相を析出しない濃度までを限度としたCuを含み、凝固成形後、偏析、濃化したMn、Siの析出物をγ-オーステナイト相内へ固溶する温度まで溶体化処理を行なった後、該温度から急冷して過飽和に固溶するCuの一部を結晶粒内へ微細に析出し、硬化させることによって前記の課題を解決した。γ相内でCuが置換型固溶体を作ると、その近くの結晶格子の網目に歪みが生起し、原子面に沿ってすべりが起りにくくなると共に、Cu相が微細に析出し、硬化を生じて機械的性質、とくに耐力と延性を向上する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
重量%にしてMn:15〜40%、Si:3.5〜8.0%、残りFeを基本成分とする鉄系形状記憶合金の製造方法において、γ-オーステナイト結晶粒界に沿って細長くε-Cu相を析出しない濃度までを限度としたCuを含み、凝固成形後、偏析、濃化したMn、Siの析出物をγ-オーステナイト相内へ固溶する温度まで溶体化処理を行なった後、該温度から急冷して過飽和に固溶するCuの一部を結晶粒内へ微細に析出硬化させることによって前記基本成分の形状記憶特性を少なくとも同等以上に維持しつつ機械的性質、とくに耐力と延性を向上させることを特徴とする強靱性鉄系形状記憶合金の製造方法。
IPC (1件):
C21D6/00
FI (1件):
C21D6/00 101A

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