特許
J-GLOBAL ID:200903047712495784

直線翼垂直軸風車の起動性改善および強風対策

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2005-113856
公開番号(公開出願番号):特開2006-258083
出願日: 2005年03月14日
公開日(公表日): 2006年09月28日
要約:
【課題】 直線翼垂直軸風車では低速風で起動させることと、強風で退避させることが課題となっており、これを経済性をも満足させる解が求められている。【解決手段】 直線翼垂直軸風車の翼後端にスプリットフラップを回転可能に支承し、低速風ではフラップが開くことにより風順方向には開いた翼で推力、逆方向にあるときには抗力の増大を抑えて起動特性を改善する。所定の回転数に達するとフラップの質量による遠心力でフラップを閉じることにより綜合翼型を揚力型風車翼本来の形態として高効率とする。 さらに回転数が増加するときは逆反りとなって揚力を減殺して回転数の増加を抑制する。薄板で支柱を包み、後端を開放することによってスプリットフラップを形成する翼製造法。 軸方向に分割されたスプリットフラップと弾性支持部および遠心力を増やすための錘の支持部を一体成形した翼型。 遠心力により翼半径を縮め、遮風カバー内に退避させる。【選択図】図2
請求項(抜粋):
直線翼垂直軸風車であって主として揚力成分を活用する翼型の後端の内周側にスプリッタ型フラップを設け、低回転数においてフラップは主翼と離れ、高回転数において遠心力により主翼に接近する構成。
IPC (3件):
F03D 7/06 ,  F03D 3/06 ,  F03D 11/00
FI (3件):
F03D7/06 C ,  F03D3/06 F ,  F03D11/00 A
Fターム (10件):
3H078AA08 ,  3H078AA26 ,  3H078BB02 ,  3H078BB12 ,  3H078BB16 ,  3H078CC02 ,  3H078CC07 ,  3H078CC22 ,  3H078CC52 ,  3H078CC61
引用特許:
出願人引用 (3件)
  • 揚力型風車が起動しにくいことに対処するものに、羽根の角度を変える機構を設けた米国特許4,180,367 Self-starting Windmill Energy Conversion System.1979がある。軽量であることを必要とする羽根に複雑な機構を付加し、破損しやすいこともあり実用例は少ない。
  • 抗力型風車が低速風でもトルクが大きいことを活用し、これをスタータとし、主風車には高効率のダリュウス風車を用いる複合型が米国特許3,918,839 Wind Turbine.1975で提案されている。抗力型は周速比1以上ではブレーキとなり揚力型風車の効果を減殺する。その対策として
  • 強風に対して風車全体を地表に寝かせて退避させる米国特許4,364,710 Vertical axis Windmill of Chinese type.1982があり、回転軸根元に蝶番を設け全体を倒す構成を提案している。その操作は風速を監視して別途行うもので、システムとして複雑であり、操作に別の電源を必要とする。水平軸風車の代表的な退避方法のフェザリングに比し周辺に広い余裕スペースを要する。

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