特許
J-GLOBAL ID:200903047751225298
ファンカップリング
発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
恩田 博宣
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-320656
公開番号(公開出願番号):特開平8-177887
出願日: 1994年12月22日
公開日(公表日): 1996年07月12日
要約:
【要約】【目的】エンジンの低速回転時に粘性継手の機能をキャンセルすべく、簡易な構成で粘性流体を貯蔵室に効率良く回収しその効果を長期間持続させる。【構成】入力軸16及びロータ17をハウジング18で覆い、そのハウジング18を両者16,17と相対回転可能とする。ファン14をハウジング18の外周に装着する。ハウジング18の内部を区画板27により作動室28と貯蔵室30とに区画する。作動室28内にてロータ17と区画板27との間に粘性流体により機能する粘性継手37を設ける。区画板27の外周部に作動室28から貯蔵室30へ粘性流体を流す連通孔40を設ける。区画板27の外周部に連通孔40に隣接して係合手段41を配置する。そして、入力軸16の低速回転時には、係合手段41をロータ17に係合させて粘性流体を連通孔40へ案内させ、入力軸16の中高速回転時には、遠心力に基づき係合手段41を移動させて同手段41のロータ17との係合を解除する。
請求項(抜粋):
駆動源の出力軸とファンとを連結して前記出力軸の回転トルクを前記ファンに伝達するためのファンカップリングであって、前記駆動源の出力軸に連結される入力軸と、前記入力軸と一体回転可能なロータと、前記入力軸及び前記ロータを覆うと共に前記入力軸及び前記ロータと相対回転可能に設けられ、前記ファンが装着されるハウジングと、前記ハウジングの内部空間を作動室と貯蔵室とに区画すると共に前記ハウジングと一体回転可能に設けられた区画板と、前記作動室内において前記ロータと前記区画板との間に設けられ、粘性流体を媒体として機能する粘性継手と、前記区画板の外周部に設けられ、前記作動室から前記貯蔵室へ前記粘性流体を流すための少なくとも一つの連通孔とを備え、前記作動室内に前記粘性流体が位置して前記粘性継手に作用する場合には、前記入力軸に伝達される回転トルクを前記ロータ及び前記粘性継手を介して前記ハウジングに伝達して前記ファンを回転させ、前記粘性流体が前記貯蔵室に回収されて前記作動室内に位置しない場合には、前記入力軸に伝達される回転トルクの前記ロータから前記ハウジングへの伝達をキャンセルするようにしたファンカップリングにおいて、前記区画板の外周部において前記連通孔に隣接して配置され、前記出力軸が所定値未満の低速度で回転する場合には前記ロータに係合して前記粘性流体の流れを前記連通孔へ案内すると共に、前記出力軸が所定値以上の中高速度で回転する場合には自身に作用する遠心力に基づいて前記ロータから離れる方向へ移動して前記ロータとの係合を解除する係合手段を設けたことを特徴とするファンカップリング。
IPC (2件):
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