特許
J-GLOBAL ID:200903047810940079

ポリフェニレンエーテルの再分配および新規な構造を有するポリフェニレンエーテル

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 生沼 徳二
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-535723
公開番号(公開出願番号):特表2000-509097
出願日: 1998年01月08日
公開日(公表日): 2000年07月18日
要約:
【要約】本発明は、特定のフェノール化合物を使用して、ポリフェニレンエーテルを溶液中でフェノール化合物と反応させることによりポリフェニレンエーテルを再分配することに関する。この再分配反応はトルエン中またはトルエン/アルコールブレンド中で実施することができる。反応は触媒の存在下または不在下で行なうことができる。フェノール環がオルト位でメチル基またはエチル基で二置換されており、基Xが少なくとも2個の炭素原子を介してフェノール環から分離されている式3のフェノール化合物とポリフェニレンエーテルとを反応させ、フェノール化合物が400g/モル以下、好ましくは300g/モル以下の分子量を有し、1〜30容量%のメタノールを含むメタノールとトルエンとの混合物中、またはトルエン中で、トリ(C8〜C10アルキル)メチルアンモニウムクロライドのような相間移動触媒を促進剤として存在させて再分配を実施し、触媒としてジフェノキノン、好ましくは3,3’,5,5’-テトラメチル-4,4’-ジフェノキノンを使用し、フェノール化合物のモル濃度を、反応溶液中のポリフェニレンエーテルのモノマー単位のモル量の0.9〜1.1倍の間で選択して、ポリフェニレンエーテルを溶液中でフェノール化合物と反応させることによりポリフェニレンエーテルを再分配する方法を使用することによって、90%より多くのフェノール化合物をポリフェニレン中に取り込むことができる。
請求項(抜粋):
ポリフェニレンエーテルを溶液中でフェノール化合物と反応させることによりポリフェニレンエーテルを再分配する方法であって、フェノール化合物を以下のものから選択することを特徴とする方法。A)式2のフェノール化合物。[式中、R1は水素原子またはアルキル基を表し、Xはアリル基、アミノ基、保護されたアミノ基(たとえば、t-ブチルカーボネートで保護されたもの)、カルボキシル基、ヒドロキシ基、エステル基またはチオール基を表し、Xがヒドロキシ基またはエステル基を表すときR1はアルキル基であり、Xはアルキル基を介してフェノール環から分離されていてもよく、フェノール環に結合したアルキル基の炭素原子の総数は6以下である]B)式3のビスフェノール化合物。[式中、Xは各々が他のXから独立して、水素原子、アリル基、アミノ基、保護されたアミノ基(たとえば、t-ブチルカーボネートで保護されたもの)、カルボキシル基、ヒドロキシ基、エステル基またはチオール基を表し(ただし、水素原子を表すX基は1個以下である)、R2およびR3は水素原子または1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を表し、R4は各々が他のR4から独立して、水素原子、メチル基またはエチル基を表す]C)式4または5のフェノール化合物。[式中、mおよびnは2〜20の値を有する]D)式6のフェノール化合物またはその誘導体。[式中、xは12〜20の値を有し、yは1〜7の値を有する]E)式7の多官能性フェノール化合物。[式中、R5は水素原子、アルキル基、アリル基、アミノ基、保護されたアミノ基(たとえば、t-ブチルカーボネートで保護されたもの)、カルボキシル基、ヒドロキシ基、エステル基またはチオール基を表す]F)式8のアミノ基を有するフェノール化合物。[式中、R6は互いに独立して、水素原子、アルキル基またはメチレンフェノール基を表す]
引用特許:
出願人引用 (2件)
  • 特開平2-218746
  • 特開昭60-258253
審査官引用 (2件)
  • 特開平2-218746
  • 特開昭60-258253

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