特許
J-GLOBAL ID:200903047965049837

結晶成長用装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 深見 久郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-253793
公開番号(公開出願番号):特開平10-077293
出願日: 1996年09月03日
公開日(公表日): 1998年03月24日
要約:
【要約】【課題】 蛋白質等の生体高分子の結晶化を促進できる装置を提供する。【解決手段】 不純物の濃度および/または種類を制御することによって価電子が制御されたシリコン基板20上に、複数の溶液貯留部20a、24および28を形成する。これらの溶液貯留部は流路22a、26によって連結されている。流路22aはたとえば階段状の形状を有しており、流路において溶液は溶液保持部20aから溶液保持部24の方向に流される。また溶液保持部24からオーバフローした溶液は流路26を介して溶液貯留部28に排出される。溶液貯留部24には、溶液に含まれる蛋白質等の結晶化を促進できるよう不純物の濃度および/または種類が制御された領域が設けられている。貯留部24には、複数の液をそれぞれ供給して混合し、結晶化のための適当な濃度を有する混合液を調製する。混合液を保持する貯留部24において蛋白質等の結晶を成長させる。
請求項(抜粋):
溶液中に含まれる高分子化合物の結晶を成長させるための装置であって、前記高分子化合物を含む溶液の環境に応じて表面部分の正孔または電子の濃度を制御できるよう価電子が制御された基板を備え、前記基板の表面は、2種類以上の溶液をそれぞれ保持するための複数の第1溶液貯留部と、前記複数の第1溶液貯留部からそれぞれ溶液を排出させて1方向に流すための複数の第1流路と、前記複数の第1流路によりそれぞれ送られる前記2種類以上の溶液を同時に受入れる第2溶液貯留部と、前記第2溶液貯留部から溶液を排出させて1方向に流すための第2流路と、前記第2流路により送られる溶液を受入れる第3溶液貯留部とを備え、少なくとも前記第2溶液貯留部において、前記高分子化合物を含む溶液の環境に応じて表面部分の正孔または電子の濃度を制御できるよう価電子が制御されていることを特徴とする、結晶成長用装置。

前のページに戻る