特許
J-GLOBAL ID:200903048139901450
不等肉厚部を有する部材の内周面を高周波焼入する方法及び装置
発明者:
,
出願人/特許権者:
代理人 (1件):
奥山 尚男 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-175542
公開番号(公開出願番号):特開平11-021630
出願日: 1997年07月01日
公開日(公表日): 1999年01月26日
要約:
【要約】【課題】 高性能のワーク移動機構を必要としない簡素な構成でありながら、不等肉厚部を有する部材(有底碗状体又は無底筒状体)の内周面を理想的な無酸素状態の下で高周波焼入することができるような方法及び装置を提供する。【解決手段】有底碗状体(受口部3)又は無底筒状体(ホイールハブ50)の内周面の被加熱部に沿って所要の圧力及び流量の不活性ガス、又は還元性ガス、或いは不活性ガス及び還元性ガスの混合ガスを流し、そのガスをハウジング16内に充満させつつハウジング16内のガス(空気を含む)をガス排出17を通して管ハウジング16の外部へ排出させ、これにより無酸素状態の下で焼入処理を施すようにする。
請求項(抜粋):
不等肉厚部を有する有底碗状体の内周面を高周波誘導加熱コイルにて加熱した後に、この加熱した内周面に冷却手段から冷却液を噴射することにより、前記内周面に焼入を施すようにした高周波焼入方法において、(A) 前記有底碗状体の内周面の底部に向けて所要の圧力及び流量の不活性ガス、又は還元性ガス、或いは不活性ガス及び還元性ガスの混合ガスを噴射して、このガスを前記高周波誘導加熱コイルと前記有底碗状体の被加熱部のと間に形成された通路に流動せしめることにより、前記ガスを前記有底碗状体の被加熱部の表面に接触させつつ前記内周面の開口端に向けて流動せしめる工程と、(B) 前記開口端より流れ出たガスを前記開口端に隣接して設けたハウジング内に充満させながら、前記有底碗状体及びハウジングの内部の空気を前記ハウジングに設けたガス排出部より排出させることにより、前記有底碗状体の内周面を無酸素状態にする工程と、(C) この無酸素状態の下で前記有底碗状体の内周面の被加熱部を高周波誘導加熱する工程と、(D) 前記有底碗状体の被加熱部が所要の焼入温度に到達した時点で高周波誘導加熱を遮断すると共に前記ガスの噴射を停止する工程と、(E) この後に、所要の焼入温度に加熱された前記有底碗状体の内周面に冷却液を噴射して前記内周面を急速冷却する工程と、をそれぞれ具備することを特徴とする、不等肉厚部を有する部材の内周面を高周波焼入する方法。
IPC (5件):
C21D 9/40
, C21D 1/10
, C21D 1/42
, C21D 1/74
, C21D 9/00
FI (8件):
C21D 9/40 A
, C21D 9/40 B
, C21D 1/10 J
, C21D 1/10 C
, C21D 1/10 B
, C21D 1/42 D
, C21D 1/74 Z
, C21D 9/00 A
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