特許
J-GLOBAL ID:200903048440391719

プリン受容体アゴニストによるドライアイ疾患の治療法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-535054
公開番号(公開出願番号):特表2001-504858
出願日: 1998年02月06日
公開日(公表日): 2001年04月10日
要約:
【要約】涙分泌を刺激する治療が必要な患者において、涙分泌を刺激するための方法及び調製物を明らかにする。本方法は、ウリジン-5'-三リン酸[UTP]、ジヌクレオチド、シチジン-5'-三リン酸[CTP]、アデノシン-5'-三リン酸[ATP]又はそれらの治療に有用な類似体及び誘導体のようなプリン受容体アゴニストを、涙液の分泌を刺激し、かつ涙器の排液を増強するのに有効量を、患者の眼表面に投与することを含む。医薬処方及びその製造法も、明らかにする。その投与法は、以下を含む:液体、ゲル、クリーム、又はコンタクトレンズの一部として、又は選択的放出膜による局所投与;もしくは、点鼻剤又はスプレー剤、ネブライザー又は他の装置による吸入、経口剤(液剤又は丸剤)、注射剤、術中の注入又は坐剤による全身投与である。
請求項(抜粋):
下記を含有する眼への局所投与に適合させた、滅菌調製物: 有効量の涙液組織中のプリン受容体を活性化する化合物であって、ここで、前記化合物は、式Iに示されたウリジン-5'-三リン酸、式II、II(a)及びII(b)に示されたジヌクレオチド並びに表1に列記されたもの、式IIIに示されたアデノシン-5'-三リン酸、及び式IVに示されたシチジン-5'-三リン酸、並びにそれらの活性類似体及び誘導体、並びにそれらの医薬として許容できる塩から選択されたものであり;及び 電解質水溶液、ポリエーテル、ポリビニル、アクリル酸のポリマー、ラノリン、及びグルコサミノグリカンからなる群から選択された、生理的に適合性のある賦形剤; これにより、前記調製物は、涙分泌促進の治療の必要な患者の涙液組織からの涙の分泌を促進する:(式中、 X1、X2及びX3は、各々独立して、0-又はS-のいずれかである。好ましくは、X2及びX3は0-である。 R1は、0、イミド、メチレン又はジハロメチレン(例えば、ジクロロメチレン又はジフルオロメチレン)である。好ましくは、R1は0又はイミドである。 R2は、H又はBrである。好ましくは、R2はHである。特に好ましい式Iの化合物は、ウリジン-5'-三リン酸(UTP)及びウリジン-5'-0-(3-チオ三リン酸)(UTP γS)である):(式中、 Xは、酸素、イミド、メチレン又はジフルオロメチレンであり; n=0又は1; m=0又は1; n+m=0、1又は2;及び B及びB'は、それぞれ独立して、式Iaのようにプリン成分であるか、もしくは、式Ibのようにピリミジン成分であり、各々、9-又は1-位で結合されている;(式中、 6-又は8-HNR'基のR'は、アリール残基が任意に下記のように官能化されたアリールアルキル(C1-6)基からなる群から選択される: アルキル又は官能基を有するアルキル、例えば([6-アミノヘキシル]カルバモイルメチル)-、ω-アシル化-アミノ(ヒドロキシ、チオール及びカルボキシ)アルキル(C2-10)-、及びそれらのω-アシル化-アミノ(ヒドロキシ、チオール及びカルボキシ)誘導体であり、ここで、前記アシル基は、アセチル、トリフルオロアセチル、ベンゾイル、置換されたベンゾイルからなる群から選択され、又はカルボン酸成分は、そのエステル又はアミド誘導体として存在する。);(式中、 R4は、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、シアノ、アラルコキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルアミノ及びジアルキルアミノであり、これらのアルキル基は、任意に結合してヘテロ環を形成している; R5は、水素、アシル、C1-4アルキル、アロイル、C1-6アルカノイル、ベンゾイル又はスルホネートであり; R6は、ヒドロキシ、メルカプト、アルコキシ、アラルコキシ、C1-6アルキルチオ、C1-5ジ置換アミノ、トリアゾリル、アルキルアミノ又はジアルキルアミノであり、ここで前記アルキル基は、任意に結合してヘテロ環を形成するか、もしくは、N3に結合して任意に置換された環を形成している; R7は、水素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アルケニル残基が任意に酸素を介して連結しアルキル又はアリール基と共に酸素に隣接する炭素上に任意に置換された環を形成しているアルケニル、置換されたアルキニル、ハロゲン、アルキル、置換されたアルキル、ペルハロメチル(例えばCF3)、C2-6アルキル、C2-3アルケニル、又は置換されたエテニル(例えば、アリルアミノ、ブロモビニル及びエチルプロペノエート、又はプロピオン酸)、C2-3アルキニル又は置換されたアルキニル;もしくは、R6-R7は一緒になって、N又は0を介してR6で結合した、5-又は6-員環の飽和又は不飽和の環を形成してもよく、このような環は、それ自身官能基を有する置換基を含むことができるが;但し、R8はアミノ又は置換されたアミノである時は、R7は水素である;並びに R8は、水素、アルコキシ、アリールアルコキシ、アルキルチオ、アリールアルキルチオ、カルボキシアミドメチル、カルボキシメチル、メトキシ、メチルチオ、フェノキシ、又はフェニルチオである。):(式中、 R1、X1、X2及びX3は、式Iに定義したものであり; R3及びR4は、R2が無く、かつN-1及びC-6の間に二重結合がある場合に、Hである(アデニン)か;もしくは R3及びR4は、R2が0であり、かつN-1及びC-6の間に二重結合がある場合に、Hであり(アデニン1-オキシド);又は R3、R4及びR2は一緒に、-CH=CH-であり、N-6及びC-6の間に二重結合を有し、N-6からN-1への環を形成する(1,N6-エテノアデニン)。):(式中、 R1、X1、X2及びX3は、式Iに定義したものであり; R5及びR6は、R7が無く、かつN-3及びC-4の間に二重結合がある場合に、Hである(シトシン)か;もしくは R5、R6及びR7は一緒に、-CH=CH-であり、N-4及びC-4の間に二重結合を有し、N-3からN-4への環を形成し(3,N4-エテノシトシン)、任意にエテノ環の4-又は5-位で置換される。)。
IPC (6件):
A61K 31/7076 ,  A61K 47/02 ,  A61K 47/32 ,  A61K 47/34 ,  A61K 47/36 ,  A61P 27/02
FI (6件):
A61K 31/7076 ,  A61K 47/02 ,  A61K 47/32 ,  A61K 47/34 ,  A61K 47/36 ,  A61P 27/02
引用特許:
出願人引用 (1件)
  • 角膜損傷治療剤
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平6-181212   出願人:千寿製薬株式会社, 森永乳業株式会社
審査官引用 (1件)
  • 角膜損傷治療剤
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平6-181212   出願人:千寿製薬株式会社, 森永乳業株式会社

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