特許
J-GLOBAL ID:200903048555914405

軸の製造方法およびこの方法で得られた軸

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 秋山 修
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-126758
公開番号(公開出願番号):特開2007-297676
出願日: 2006年04月28日
公開日(公表日): 2007年11月15日
要約:
【課題】転がり軸受の内輪軌道として機能する面を有する軸の、過酷な条件での寿命を長くし、端部の「かしめ」による固定が良好にできるようにする。【解決手段】SUJ1〜SUJ5のいずれかの鋼材を用い、浸炭窒化後に、Ac1 点以上Acm 点以下の温度で球状化焼鈍を行う。次に高周波焼入れを行った後、低温焼戻しを行う。硬化層の深さ(d)が軸の直径(D)の3.0〜15%となるようにする。軌道面の表層部に析出している炭化物および炭窒化物の合計含有率を15〜40面積%とし、このれらの析出物の円相当最大粒径を3μm以下とする。前記表層部の硬さをHv650〜900とし、残留オーステナイト量を5〜20体積%とする。軌道面の芯部および端部は、硬さをHv150〜250とし、残留オーステナイトを0とする。【選択図】図1
請求項(抜粋):
転がり軸受の内輪軌道として機能する面を有し、端部を「かしめ」により固定して使用する軸の製造方法において、 「JIS G 4805」で規定されているSUJ1〜SUJ5のいずれかの鋼材を所定形状に加工した後、 熱処理として、1)Ac1 点(加熱時、オーステナイトが生成し始める温度)以上の温度での浸炭窒化後に冷却する処理、2)Ac1 点以上Acm 点(加熱時、過共析鋼中のセメンタイトが完全に溶解する温度)以下の温度に保持した後に炉冷または徐冷により室温まで冷却する球状化焼鈍処理、3)前記面に対する高周波焼入れ処理、4)低温焼戻し処理をこの順に行い、 1)の処理後の表層部の炭素含有率と窒素含有率の合計を1.0質量%以上2.0質量%以下とし、 2)の処理後の表層部のマトリックスに固溶している炭素含有率と窒素含有率の合計を0.6質量%以上1.2質量%以下とし、 3)の処理後の、前記面の表層部に析出している炭化物および炭窒化物の合計含有率を15面積%以上40面積%以下とし、この炭化物および炭窒化物の円相当最大粒径を3μm以下とし、 3)の処理により、硬化層を深さ(d)が軸の直径(D)の3.0%以上15%以下となる(0.030≦d/D≦0.015を満たす)ように形成し、 前記面の表層部の硬さをビッカース硬さ(Hv)で650以上900以下とし、前記面の表層部の残留オーステナイト量を5体積%以上20体積%以下とし、 前記面の芯部および前記端部の硬さをビッカース硬さ(Hv)で150以上250以下とし、前記面の芯部および前記端部の残留オーステナイトを0とすることを特徴とする軸の製造方法。
IPC (7件):
C21D 9/28 ,  F16C 3/02 ,  C21D 1/06 ,  C21D 1/32 ,  C21D 1/10 ,  F16C 33/62 ,  F16C 33/64
FI (8件):
C21D9/28 A ,  F16C3/02 ,  C21D1/06 A ,  C21D1/32 ,  C21D1/10 H ,  C21D9/28 Z ,  F16C33/62 ,  F16C33/64
Fターム (23件):
3J033AA01 ,  3J033AB03 ,  3J033BA01 ,  3J101BA53 ,  3J101BA57 ,  3J101BA70 ,  3J101DA02 ,  3J101DA09 ,  3J101EA02 ,  3J101FA31 ,  4K042AA14 ,  4K042BA03 ,  4K042BA04 ,  4K042CA15 ,  4K042DA01 ,  4K042DA02 ,  4K042DA03 ,  4K042DA06 ,  4K042DB01 ,  4K042DC02 ,  4K042DC03 ,  4K042DE02 ,  4K042DE03
引用特許:
出願人引用 (3件)
  • 転動軸
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2000-187067   出願人:日本精工株式会社
  • 針状ころ軸受
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2004-106487   出願人:日本精工株式会社
  • ピニオンシャフト
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2003-136315   出願人:日本精工株式会社

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