特許
J-GLOBAL ID:200903048613052117

油圧ダンパー

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大塚 忠
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-015534
公開番号(公開出願番号):特開2002-213515
出願日: 2001年01月24日
公開日(公表日): 2002年07月31日
要約:
【要約】【課題】 大型、大容量の油圧ダンパーにおいて、油の弾性が制振機能に及ぼす悪影響を改善し、圧縮行程と引張工程とで同等の減衰力が得られるものを提供する。【解決手段】 油圧ダンパー1は、シリンダ12、ピストンロッド13、貯油室14を持つ。シリンダの蓋12aに、吸油通路12eを設け、これに吸油弁15を付設する。吸油弁15は、貯油室14から油室Aへの吸油を許容する。ピストンロッド13に、吸油通路13cを設け、これに吸油弁17と、オリフィス2aとを付設する。吸油弁17は、油室Aから油室Bへの吸油を許容し、オリフィス2aは吸油に抵抗を付与する。蓋12cに、油通路12fを設け、これに調圧弁16を付設する。調圧弁16は、油室Bから貯油室14への油の流通を制限しつつ許容する。圧縮行程において、オリフィス2aの作用で、油室Aの油圧が高まり、油室Aと油室Bとの間で油圧に差が生じる。このため、作動油の弾性収縮が小さくなり、引張工程とほぼ同等の振動減衰効果が得られる。
請求項(抜粋):
一端側の第1の蓋の外側に、支持構造物又は制振対象に接続される引き手を備え、他端側の第2の蓋にピストンロッドを自在に貫通させる開口を備えたシリンダと、前記シリンダの第2の蓋の開口を自在に貫通し、シリンダ内の一端側に、シリンダ内を第1及び第2の2つの油室に区画するピストンを備え、シリンダ外の他端側に、制振対象又は支持構造物に接続される引き手を備えるピストンロッドと、前記シリンダの外側に設けられた貯油室とを具備し、前記シリンダの第1の蓋には、前記シリンダの第1油室と前記貯油室とを連通する吸油通路が設けられると共に、この吸油通路上に貯油室から第1油室への吸油を許容する第1の吸油弁が付設され、前記シリンダの第2の蓋には、前記シリンダの第2油室と前記貯油室とを連通する油通路が設けられると共に、この油通路上に第2油室から貯油室への油の流通を制限して許容する調圧弁が付設され、前記ピストンロッドには、前記シリンダの第1油室と第2油室とを連通する吸油通路が設けられると共に、この吸油通路上に第1油室から第2油室への吸油を許容する第2の吸油弁が付設され、前記支持構造物と制振対象との相対振動で生じる前記シリンダとピストンロッドとの圧縮又は引っ張りの相対移動を、前記調圧弁による前記第2油室から貯油室への油の移動の制限により抑制して、制振作用を行う油圧ダンパーにおいて、前記ピストンロッドの吸油通路上の、前記第2の吸油弁の前記第1油室側に位置して、オリフィスを設け、作動油における圧縮、引張の油柱剛性の差違に伴う、前記シリンダとピストンロッドとの圧縮、引張の相対移動に対する減衰力の差違を縮小するようにしたことを特徴とする油圧ダンパー。
IPC (2件):
F16F 9/34 ,  F16F 9/44
FI (2件):
F16F 9/34 ,  F16F 9/44
Fターム (4件):
3J069AA50 ,  3J069DD50 ,  3J069EE04 ,  3J069EE44
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 特公昭39-022649
  • 特開昭51-042874

前のページに戻る