特許

J-GLOBAL ID：200903048707488130

電気粘性流体を用いた減衰力可変ショックアブソーバの制御方法及び制御装置

発明者： 矢島 和男 ,  根本 好一
出願人/特許権者： 日産自動車株式会社
代理人 (1件)： 森 哲也 (外2名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平6-070884
公開番号（公開出願番号）：特開平7-276952
出願日： 1994年04月08日
公開日（公表日）： 1995年10月24日
要約：

【要約】【目的】バネ上,バネ下の挙動を的確に抑制できる電気粘性流体を用いた減衰力可変ショックアブソーバへの制御電圧の印加方法及び印加装置を提供する。【構成】バネ上としての車体10の上下方向の加速度(d2 x1 /dt2 )を検出する加速度センサ14と、車体10及びバネ下としての車輪11間の相対変位(x1 -x0 )を検出するストロークセンサ15と、それら両センサの出力が供給されるコントローラ20と、このコントローラ20から供給される制御信号Iに応じてショックアブソーバ1内で減衰力を発生する電気粘性流体に制御電圧印加する電源8と、を設ける。そして、コントローラ20では、相対変位を微分した相対変位速度に応じてバネ下用の制御電圧を決定し、加速度を積分した値と相対変位速度との積の極性に応じてバネ上用の制御電圧を決定し、両制御電圧を合成した制御電圧が電気粘性流体に印加されるように制御信号Iを出力する。

請求項（抜粋）：

車両のバネ上及びバネ下間に介在し且つ内部の電気粘性流体の粘性を制御することにより減衰力が変化するショックアブソーバの制御方法であって、前記バネ上及びバネ下間の上下方向の相対変位(x1 -x0 :x1 は前記バネ上の上下方向変位、x0 は前記バネ下の上下方向変位)を検出し、その相対変位(x1 -x0 )を微分して相対変位速度(dx1 /dt-dx0 /dt)を求め、その相対変位速度(dx1 /dt-dx0 /dt)からバネ下共振周波数領域の成分を抽出し、そのバネ下共振周波数領域の成分に基づいて制御電圧を決定し、その制御電圧を前記電気粘性流体に印加することを特徴とする電気粘性流体を用いた減衰力可変ショックアブソーバの制御方法。