特許

J-GLOBAL ID：200903048924674693

静電写真用液体現像剤

発明者： 堀江 誠治 ,  佐野 健次 ,  加藤 栄一 ,  渡会 脩
出願人/特許権者： 富士写真フイルム株式会社
代理人 (1件)： 萩野 平 (外3名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平4-266783
公開番号（公開出願番号）：特開平6-095436
出願日： 1992年09月10日
公開日（公表日）： 1994年04月08日
要約：

【要約】【目的】 良好な粒子サイズ分布と分散安定性・荷電安定性に優れた静電写真用液体現像剤を得る。更に、表面親水性の導電性基板上に有機光導電性化合物含有層を設けた印刷用原版を、電子写真法で液体現像剤を用いトナー画像を形成して得た印刷版で、荷電性・分散性・定着性・解像力・耐刷力に優れた電子写真法印刷版の製版を可能にする液体現像剤を提供する。【構成】 非水溶媒に可溶な重合成分と不溶な重合成分とから成るブロック共重合体の存在下に、?@ (a)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ベンジルと (b)C4以下のアルキル基含有(メタ)アクリル酸エステルから各々少なくとも1種選ばれたモノマーを、又は、?A (c)スチレン又はその誘導体と (d)C3以下のアルキル基含有(メタ)アクリル酸エステルから各々少なくとも1種選ばれたモノマーを、該非水溶媒中で重合させ不溶化し、得られた樹脂粒子を該非水溶媒に分散して有する液体現像剤。

請求項（抜粋）：

体積比抵抗109 Ωcm以上の非水溶媒中に、少なくとも樹脂粒子を分散して成り、分散している該樹脂粒子が、下記一般式(I)で示される該非水溶媒に可溶である重合体成分Aと、下記一般式(II)で示される該非水溶媒に不溶である重合体成分Bとから成るブロック共重合体を主成分とする分散安定用樹脂の存在下に、該非水溶媒に可溶である、a)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ベンジル、又はアクリル酸ベンジルb)炭素原子数4以下のアルキル基を有するアクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルから、各々少なくとも1種以上選ばれたモノマー(該非水溶媒には可溶であるが、重合反応させることにより不溶化する)を、又は、c)スチレン、又はスチレン誘導体d)炭素原子数3以下のアルキル基を有するアクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルから、各々少なくとも1種以上選ばれたモノマー(該非水溶媒には可溶であるが、重合反応させることにより不溶化する)を主成分とする単量体を、該非水溶媒中で重合反応させることにより不溶化して得られた該非水溶媒に分散している樹脂粒子であることを特徴とする静電写真用液体現像剤。【化1】一般式(I)中、X0 は-COO-、-OCO-、-(CH2 )k -OCO-、-(CH2 )k -COO-及び-O-から選ばれた1種或いはそれらの組み合わされた連結基を表わす。ここで、kは1〜3の整数を表す。a1 とa2 は、互いに同じでも異なってもよく、それぞれ水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、-COO-Z1 又は炭化水素を介した-COO-Z1 (Z1 は水素原子又は置換されてもよい炭化水素基を示す。)を表す。Q0 は炭素数4〜22の脂肪族基を表す。【化2】一般式(II)において、X1 は、単なる結合、または-COO-、-OCO-、-(CH2 )k -OCO-、-(CH2 )k -COO-、-O-、-CONHCOO-、-CONHCO-、-SO2 -、-CO-、-CON(Z2 )-及び-SO2 N(Z2 )-から選ばれた1種或いはそれらの組み合わされた連結基を表わす。ここで、Z2 は水素原子又は炭化水素基を表わし、kは1〜3の整数を表わす。b1 とb2 は、互いに同じでも異なってもよく、前記a1 、a2 と同義である。Q1 は水素原子、炭素数1〜3の無置換脂肪族基もしくは置換脂肪族基、又は、無置換フェニル基もしくは置換フェニル基を表す。ここで、置換基はヒドロキシル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、又は-COOZ3 (Z3 は水素原子、アルキル基、アラルキル基、又はアリール基を表す)である。