特許
J-GLOBAL ID:200903049004720479

宇宙船の熱制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 宮田 金雄 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-068348
公開番号(公開出願番号):特開平11-263300
出願日: 1998年03月18日
公開日(公表日): 1999年09月28日
要約:
【要約】【課題】 モジュール化された宇宙船では、バスモジュール部とペイロードモジュール部は熱的に分離されるが、軌道に投入後の運用状態となるまでの期間はバスモジュール部では電源等の発熱を排熱する必要がある一方、ペイロードモジュール部では逆に温度低下防止のためヒータを用いる、という熱的に非効率な状態が生じる。【解決手段】 バスモジュール部とペイロードモジュール部を分離するパネルに能動的熱輸送機能を持たせることで上記問題を解決した。具体的にはバスモジュール放熱パネルとモジュール分離パネルを熱輸送デバイスで結合、またはモジュール分離板の輻射伝熱によるモジュール間熱結合を状況に応じて変化させる能動デバイスを具備する。これによりモジュール間の熱結合を変化させて効率的な熱制御実現に寄与する。
請求項(抜粋):
電源系、姿勢制御系等のバス機器を搭載し、排熱のためのバスモジュール放熱面を有するバスモジュール構体、通信機器、観測機器、航法装置等のペイロード機器を搭載し、排熱のためのペイロードモジュール放熱面を有するペイロードモジュール構体、前記バスモジュール構体と前記ペイロードモジュール構体の境界となるモジュール分離板、宇宙船の打上げから打上げ機分離後のしばらくの間前記バスモジュール放熱面およびペイロードモジュール放熱面の一部または全部を覆い隠し、所定の時間経過後に展開してバスモジュール放熱面およびペイロードモジュール放熱面を宇宙空間に露出せしめる遮蔽物とを有する宇宙船において、前記バスモジュール放熱面から前記モジュール分離板へ能動的に熱輸送を行うデバイスを有することを特徴とする宇宙船の熱制御装置。

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