特許
J-GLOBAL ID:200903049027342722

三相誘導電動機の簡易ベクトル制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 杉村 暁秀 (外5名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-315101
公開番号(公開出願番号):特開平8-172799
出願日: 1994年12月19日
公開日(公表日): 1996年07月02日
要約:
【要約】 (修正有)【目的】 二次磁束ベクトルに基づいた誘導電動機のベクトル制御によって生じる電動機パラメータの影響を少なくし、トルク調節の可能な一次磁束ベクトルに関する簡易化されたベクトル制御装置を提供する。【構成】 三相誘導電動機1の端子電圧と線電流から一次磁束を演算する一次磁束演算器3を備え、一次磁束ベクトルの大きさと空間偏角を用いて、電流または電圧の磁束成分指令値とトルク成分指令値とを決定し、それらを合成して電動機を駆動するのに必要な電流または電圧をインバータ16から供給する、一次磁束検出形の簡易ベクトル制御装置である。
請求項(抜粋):
三相誘導電動機の固定子巻線の電圧と電流とを検出する電圧・電流検出器と、前記電圧・電流検出器により検出された巻線電圧と巻線電流とから固定子巻線の磁束を演算する一次磁束演算器と、前記電圧・電流検出器により検出された巻線電流と前記一次磁束演算器により演算された各巻線の磁束とから電動機の瞬時発生トルクを演算するトルク演算器と、前記一次磁束演算器により演算された各巻線の磁束から空間一次磁束ベクトルを求めるベクトル・アナライザと、前記ベクトル・アナライザにより演算された空間一次磁束ベクトルの大きさと一次磁束指令値との磁束偏差値から磁束成分電流指令値を求める磁束制御器を有し、また、速度指令値と速度検出器により検出された誘導電動機の回転速度との速度偏差値とトルク成分電流の値を設定するトルク電流設定値とからトルク電流指令値を求める速度制御器と、前記速度制御器により演算されたトルク電流指令値と誘導電動機の実際のトルク成分電流の帰還された値とからトルク成分電流指令値を演算するトルク電流制御器を備え、電動機のトルク成分電流の演算方法として、前記トルク演算器により演算されたトルクと前記ベクトル・アナライザの演算により得られた一次磁束ベクトルの大きさとからトルク電流演算器Aの演算によりトルク成分電流を得る第1の方法か、または、前記電圧・電流検出器により検出された巻線電流と前記ベクトル・アナライザの演算により求められた固定子基準巻線の磁気軸と一次磁束ベクトルとの空間偏角の正弦値と余弦値とからトルク電流演算器Bの演算により電動機のトルク成分電流を得る第2の方法を備えており、前記磁束制御器から得られた磁束成分電流指令値と前記トルク電流制御器から得られたトルク成分電流指令値および前記ベクトル・アナライザから求められた前記空間偏角の正弦値と余弦値の各値とから固定子巻線の静止座標系の二相の電流指令値に変換する回転・静止座標変換器を備えるか、または、前記磁束成分電流指令値と前記トルク成分電流指令値との他に、すべり演算器により前記一次磁束ベクトルの大きさと前記トルクとからすべり角速度の演算を行い、このすべり角速度と前記回転速度とが加算器によって加算され求められた固定子巻線の磁束の角速度を入力して演算を行い磁束成分電圧指令値とトルク成分電圧指令値とを求め、前記ベクトル・アナライザから求められた前記空間偏角の正弦値と余弦値と前記磁束成分電圧指令値及び前記トルク成分電圧指令値によって演算を行い固定子巻線の静止座標系の二相の電圧指令値に変換する回転・静止座標変換器を備え、且つ、前記回転・静止座標変換器により静止座標系に変換された二相の電流指令値または二相の電圧指令値を誘導電動機の三相固定子の線電流の指令値または三相固定子の印加電圧の指令値に変換する二相・三相変換器と、前記二相・三相変換器によって演算された三相の電流指令値または三相の電圧指令値に基づいて電源から三相誘導電動機を駆動するために必要な実際の三相の線電流または三相の印加電圧を発生させるインバータを備えたことを特徴とする一次磁束検出形の三相誘導電動機の簡易ベクトル制御装置。
引用特許:
審査官引用 (1件)
  • 特開平3-235688

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