特許
J-GLOBAL ID:200903049129999840

鉄損が優れた一方向性電磁鋼板の製造方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 村井 卓雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平6-067472
公開番号(公開出願番号):特開平6-322443
出願日: 1994年04月05日
公開日(公表日): 1994年11月22日
要約:
【要約】【目的】 一方向性電磁鋼板において、従来技術(RGO及びHGO)に比較して、同じ磁束密度で鉄損が少ない鋼板を提供する。【構成】 仕上鋼帯の板厚が0.1mmから0.5mmの一方向性電磁鋼板を、C:0.05(超)〜0.10%;Si:2.5〜6.5%;Mn:0.03〜0.15%の合金組成を有するスラブから製造するに際し、マンガン及び銅(0.02〜0.3%)に加えてスラブは高含有量の硫黄(0.01超〜0.05%)と低含有量のアルミニウム(0.01〜0.35%)を含有し;熱間圧延に先立ちスラブを、硫化マンガンの固溶温度よりは低いが硫化銅の固溶温度よりは高い低温に加熱し、この温度に十分に長い時間保持し;次に必要によりスラブを第1回熱間粗圧延し、次に好ましくは900ないし980°Cの範囲の低温の最終圧延温度で最終圧延し、その後熱延板焼鈍を好ましくは950〜1100°Cの範囲で行う。1段もしくは2段冷間圧延により最終板厚の鋼帯とし、同時脱炭を伴う公知の再結晶焼鈍、分離剤の塗布、高温焼鈍及び絶縁被覆を塗布して最終焼鈍を行う。
請求項(抜粋):
仕上鋼帯厚みが0.1mmから0.5mmの範囲である一方向性電磁鋼板を製造するに際し、連続鋳造もしくは鋼帯鋳造により製造されかつC:0.005%を超え、好ましくは0.02から0.10%、Si:2.5から6.5%及びMn:0.03から0.15%を含有するスラブを、まず、1段もしくは2段で均熱し、次に熱間粗加工しそして熱延鋼帯の最終厚みに圧延し、その後、最終厚みに圧延された鋼帯を焼鈍しそして急冷し、そして仕上鋼帯の厚みに1段もしくは多段で冷間圧延し、次に冷間圧延された鋼帯に、H2 及びN2を含有する湿潤雰囲気中で同時に脱炭を伴う再結晶焼鈍を施し、主としてMgOを含有する分離剤を冷間圧延鋼帯の両側に塗布し、高温焼鈍及び最後に絶縁被覆をつけて最終焼鈍を行う一方向性電磁鋼板の製造方法において、(1)スラブが、S: 0.010を超えから0.050 %、Al:0.010 から最大0.035 %、N: 0.0045から 0.0120%、Cu:0.020 から 0.300 %をさらに含有し、残部が不純物を含むFeであり、(2)製造されたスラブを、熱間圧延に先立ち、特定Si含有量に依存する硫化マンガン固溶温度T1 より低い温度でかつ、特定Si含有量に依存する硫化銅固溶温度T2 より高い温度で均熱し、(3)次に、均熱されたスラブをまず中間厚みに熱間粗加工し、続いてあるいはその後直ちに熱間仕上圧延して1.5から7mmの範囲の熱延鋼帯最終板厚とし、この際の装入温度を少なくとも960°Cとし、最終圧延温度を880°C〜1000°Cの範囲として全窒素含有量の少なくとも60%の量の窒素を析出させて粗いAlN粒子を形成させ、(4)次に熱間圧延鋼帯を880°Cから1150°Cの範囲の温度で100から600秒焼鈍し、その後15K/秒より高い冷却速度で冷却して全窒素含有量のうち最大可能量までを粗い及び微細なAlN粒子の形態で析出させかつ微細な硫化銅粒子を析出させることを特徴とする一方向性電磁鋼板の製造方法。
IPC (5件):
C21D 8/12 ,  C21D 9/46 501 ,  C22C 38/00 303 ,  C22C 38/16 ,  H01F 1/16

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